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Gamma Strategies -Uniswap v3の流動性を最適化するリバランスプロトコル-

投稿日 2023年 07月 03日

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Uniswap v3の集中流動性は圧倒的な資本効率でAMMにおける市場規模を拡大しています。下図がドル建てでのトレードボリュームの比較ですが、UniswapでのSwapにおいて全体の84%がUni v3を使用したSwapとなっています。

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引用 : https://dune.com/mtitus6/Uniswap-V2V3-Comparison

2023年4月1日にUniswap v3の商用ライセンスが失効し、各プロトコルが自由にUniswap v3をフォークして自プロトコルに採用できるようになりました。 その為、従来の周囲流動性の提供しか行わなかったユーザーが、集中流動性での流動性提供を行う機会が増えました。

しかし、Uniswap v2の周囲流動性に比べて集中流動性は圧倒的に扱いが難しい現状があります。 その理由は以下の通りです。

①管理が必要

Uniswap v2では流動性提供者は流動性をプールに提供し、その後は積極的に管理する必要はありませんでした。

しかし、Uniswap v3では、選択した価格範囲が市場価格から外れると流動性提供者は流動性を提供できなくなり、取引手数料を得ることができなくなります。したがって、市場の動向を常に監視し、必要に応じて流動性をリバランスする必要があります。

②複雑さ

流動性の提供がUniswap v2よりも複雑になりました。流動性提供者はどの価格帯に流動性を提供すべきか、その範囲をどの位広くすべきか、狭くすべきか、いつ流動性をリバランスするべきかなど、多くの意思決定を行う必要があります。

これらの予測は市場の理解や予測によって行わなければならないため、DeFiに精通していないユーザーや金融知識が乏しいユーザーにとって扱いが難しい可能性があります。

③インパーマネントロスのリスク

Uni v3では集中流動性の提供により、価格変動によるインパーマネントロスのリスクが増大します。

特定の価格範囲に流動性を集中させると、その範囲を超える価格変動が発生した場合には、v2の流動性提供者と比較してインパーマネントロスが大きくなる可能性があります。

これらの理由から、Uniswap v3の集中流動性はUniswap v2の周囲流動性に比べて扱いが難しいとされています。

従来、良く言われていたことに「Yield Farmingは放置で稼げるスキーム」などという誇大広告がありましたが、Uniswap v3の採用の拡大によりユーザー自身がアクティブに流動性ポジションを管理する必要が高まりました。

そこでUniswap v3の流動性を最適化するリバランスプロトコルが台頭してきました。様々なリバランスプロトコルが出ている中、Gamma Strategiesはある一定以上の成功を収めているリバランスプロトコルの一つです。

本レポートでは、Gamma Strategiesに関しての解説を行います。

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