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投稿日 2023年 10月 08日
目次
2023年10月1日-10月7日の期間中に資金調達を実施した8プロジェクトを紹介していきます。
過去の資金調達を実施したまとめ記事は下記よりご確認ください。
a16z cryptoが主導するシリーズAラウンドで、2400万ドルを調達。他には、Amex Ventures, QED Investorsが参加。
Blackbirdは、NFTを活用することで、レストランの収益改善に努めます。
レストランを経営するににあたって収益を増すには、新たな収益源を増やすか、常連を増やすかの二択が重要です。
全米レストラン協会(NRA)が2022年に行った調査によると、レストラン経営者の54%が、食費の上昇に対応して料理のサイズを縮小しています。また、47%の回答者は、メニュー価格を上げています。
また、レストラン経営の失敗率も高くなっており、NRAによれば、成功できるレストランは20%程度であり、約60%が開店後1年以内に、80%が開店後5年以内に失敗しています。
Blackbirdの創設者兼CEOのBen Leventhal氏によれば、コロナパンデミックの初期に、レストランが衣料品ラインの展開やパンケーキミックスの販売などを行うことで、顧客を惹きつけていることに注目し、これがBlackbirdのアイデアへとつながったとのことです。
そして、同社がホスピタリティ向上のために採用している技術が、NFT技術です。
同社サービスの実例 (注意)動画のため音声が流れます。
出典:https://twitter.com/blackbird_xyz/status/1696959905398215130
Blackbirdは、Baseブロックチェーン上に構築されており、顧客は近距離無線通信(NFC)リーダーにスマートフォンをタップすることで、NFTメンバーシップを作成する仕組みとなっています。
利用者は、チェックインするたびに会員レベルがアップし、メニュー外の商品やダイレクトメッセージ・コンシェルジュなどの特典を受けることができるようになります。
それだけでなく、Blackbirdの利用者は来店ごとに暗号資産を獲得することが出来、その暗号資産はBlackbirdのスマートフォンアプリを通じて、レストランでの食事やドリンクなどの商品購入や、会員特典に充当したりすることが出来ます。
Blackbirdは、クリプトウォレット管理スタートアップのPrivyと提携し、組み込みウォレットを提供することで、ユーザーは電話番号で登録し、Blackbirdメンバーシップと同時に残高を管理することも可能です。
バックエンドでは、Blackbirdがレストランに代わって食事履歴、誕生日、自宅住所など、様々な食事客者のデータを取得するため、レストランは食事客をターゲットにプロモーションを行うことが出来ます。
これ以外にも、レストランが有料会員権を客に販売することも可能になるなど、レストランと利用者の関係がより密接になるようなサービスを提供しており、新しいつながりを模索していることが窺えます。
今回調達された資金は、Blackbirdの事業拡大に使われるとのことです。
公式サイト:https://www.blackbird.xyz/wtb
X:https://twitter.com/blackbird_xyz
Discord:https://discord.com/invite/ysHrDPrJYr
App:https://apps.apple.com/us/app/blackbird/id6447012323
smartlink:https://smartlink.metricool.com/public/smartlink/blackbird
OKX Ventures、Kosmos Ventures、Uniswap Labs、Gate Labsが参加するシードラウンドで、500万ドルを調達。
ParaFinanceは、Arbitrumチェーン上に構築された完全分散型レンディングプラットフォームです。
ParaFinanceのメリットとして、以下の点が挙げられます。
ParaFinanceでは、債務不履行のリスクを最小限に抑えるために、過担保の融資のみが可能となっています。
担保を提供する側は、借り手の利子、プラットフォームトークン、償還、取引、レバレッジプールの運営中に発生する収益から報酬を受け取る仕組みとなっています。
DeFiレンディングプラットフォームは多くのチェーンで開発が進められています。プロジェクトごとだけでなく、チェーンを跨いだ覇権争いに注目が集まります。
公式サイト:https://www.parafinance.xyz/#/index
X:https://twitter.com/ParaFinanceLabs
Medium:https://medium.com/@parafinance
Github:https://github.com/ParaFinance
C² Venturesが主導するラウンドで、250万ドルを調達(評価額は3000万ドル)。他には、Big Brain Holdings、Israel Blockchain Association、Auros Globalなどが参加。
Convergence RFQは、Solana上に構築されたスポットとデリバティブの両方をサポートするオンチェーン暗号資産取引プラットフォームです。特徴として、「RFQ」方式を採用していることが挙げられます。
RFQとはrequest for quoteの略で、買い手が売り手にプライスの提示を要求する方式のことです。この方式は、中央集権型取引所が採用するセントラル・リミット・オーダー・ブック方式(CLOB)や、分散型取引所が採用するオートメーション・マーケットメーカー方式(AMM)とは異なるものです。
CLOBでは、買い手と売り手が特定のプライスで注文を出し、注文が一致したときに取引が成立します。一方で、AMMは、需給の変動に応じて資産価格を自動的に調整することで、ピアツーピア取引を促進するアルゴリズム・システムです。
そして、RFQ方式は、CLOBやAMMが抱えるスリッページやフロントランニングなどの課題を解決するのに役立つとされています。それだけでなく、トレーダーは幅広いカウンターパーティに容易にアクセスし、トランザクションを行うことができ、柔軟性を高め、取引戦略を最適化することが可能です。
現在、Convergence RFQは以下のシステムと統合しています。
Psyoptions: プラットフォームのオプション市場の流動性を高めています。
SEIネットワーク: マーケットメイカーが新しいプロトコルにアクセスし、アプリケーションのオンデマンド流動性を従来よりも迅速かつ効率的に提供できるようにしています。
HXROネットワーク: ネットワーク上のオンチェーン流動性を高め、ユーザーに安全な決済レイヤーを提供しています。
Convergence RFQは現在はSolana上でプラットフォームが構築されていますが、将来的にはArbitrum上でもサポートされるよう計画しているとのことです。
今回調達された資金は、SolanaとArbitrumの拡張、プラットフォーム機能の強化、新しいDeFiデリバティブプロトコルとの統合に使用されるとのことです。
公式サイト:https://www.convergence.so/
X:https://twitter.com/ConvergenceRfq
Medium:https://blog.convergence.so/
Discord:https://discord.com/invite/XPCHK98p33
Telegram:https://t.me/convergence_rfq
Polygon Ventures、Nomad Capital、Symbolic Capitalなどが参加するシードラウンドで、700万ドルを調達。
Phaverは、分散型ソーシャルプロトコルを目指しており、ソーシャルメディア・プロフィールの作成、所有、収益化を可能にし、データの共有方法を完全にコントロールできるようにすることを目的としています。
ここでひとまず、クリプト初心者がWeb3領域に触れる状況を考えてみましょう。多くのWeb3プラットフォームでは、ユーザーが既に一つか二つのクリプトウォレットを持っていることを前提としています。しかしながら、クリプト初心者からすれば、ウォレットというものに馴染みがないため、オンボーディングすることに依然として高い参入障壁があります。
Phaverはこうした問題に対処します。同社は「Web2.5」アプリとして2022年5月に立ち上げられました。
Phaverは、モバイルアプリを提供することで、ユーザーがクリプトウォレットを必要とせずに、クリプト領域に参入することを可能にします。Phaverは、電子メールや既存のソーシャル・メディアを利用し、後でWeb3ウォレットを作成し、NFTのようなデジタル資産を表示したり、Lensのような他のソーシャルブロックチェーンネットワークに接続したりすることが出来ます。
今回調達された資金は、チームの規模を拡大し、製品開発やさらなるパートナーシップのために使われる予定です。
公式サイト:https://www.phaver.com/
X:https://twitter.com/phaverapp
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/phaver/
Discord:https://discord.com/invite/phaver
Telegram:https://t.me/phaverdao
Link3:https://link3.to/phaver
Choppa Capitalが主導するプレシードラウンドで、970万ドルを調達。他には、Bitscale、Bodhi Ventures、Shiliang Tangが参加。
ブロックチェーンベースの信用供与プロトコルが多く開発される中、Cicadaは、ノンカストディアルな信用商品を構築することを目指しています。
Cicadaは、クリプトレンディング分野において、アカウンタビリティ(説明責任)が重要であると考えており、同社の製品は最高水準の責任と信頼性を守りながら、ノンカストディアルな貸し出しに活用出来るとしています。
Cicadaが信用リスクを重視する背景として、FTXの破綻が挙げられます。FTXの破綻後に設立されたCicadaは、リスク管理に注力しており、前のサイクルでは8億5000万ドルの融資を引き受けていましたが、デフォルト率は1.2%ほどに抑えています。
今回調達された資金は、新しいブロックチェーンに対応した融資ユースケースの研究開発に充てられるとのことです。
公式サイト:https://www.cicada.partners/
X:https://twitter.com/cicadacredit
Medium:https://medium.com/@cicadapartners
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/cicada-partners/
Galileoが主導するプレシードラウンドで、250万ドルを調達。他には、Lemniscap、Dialectic、Robot Ventures、GSR、Chorus One、Dorahacks、Reverieなどが参加。
Fairblockは、ユーザーが復号化と実行のための一連の条件を付与し、トランザクションをシームレスに暗号化することを可能にしています。
また、開発者はこのフレームワークを活用することで、実行前にオンチェーンデータの内容を公開することなく、トランザクションの復号化と実行のためのファジーロジックでプロトコルを強化することができます。
Fairblockは、IDベースの暗号化、証人暗号化、FHE(完全準同型暗号)のような高度な暗号化スキームを使用して、分散化された方法で条件の検証や復号化キーの生成を行っています。
同社は、事業の重要な二つの要素として、「dAppのユーザー体験を簡素化し、ユーザーの保護を強化すること」と「有害で疑わしい戦略と透明で公正な収益源を区別するメカニズムの実装」を挙げています。
今回調達された資金は、チェーンにとらわれないインフラ及びフレームワークの構築に使用されるとのことです。
公式サイト:https://www.fairblock.network/
X:https://twitter.com/Fair_Block
Medium:https://medium.com/@fair_block
General CatalystとLocalGlobeが主導するシードラウンドで、350万ドルを調達。他には、Susquehanna International Group (SIG)、DeFi Alliance、Balaji Srinivasanが参加。
Ostium Labsは、2020年以降の急激なインフレ及び金利上昇の結果、それまでの株式や債券といった分散投資戦略に綻びが生じ、新たな選択肢が求められていると指摘します。
そうしたパラダイムシフトが起こる中で、同社が注目するのが、オンチェーンにおける現実資産(RWA)への需要の急成長であり、事実、トークン化された国債や株式に対する需要は、今年に入ってから数倍になっています。
しかしながら、現在のオンチェーンRWAソリューションの大半は、長期保有者向けに構築されており、トレーダーに適したものとはなっていません。中でも、無期限取引に関するソリューションは、未だ需要が満たされていません。
そうした事情を背景として、OstiumはRWAを取引する分散型取引所の構築を目指しており、また、以下のことを採用しながらの取引所構築を進めるとのことです。
・LPとトレーダーの双方に対応するステーブルコイン決済。
・Chainlinkが新たに発表した低レイテンシーデータストリームを使用したオラクルを採用。
・証拠金取引に対応し、アセットクラス全体で大幅なレバレッジが可能。
・Chaos Labsとのリスク管理パートナーシップにより、LPの方向性リスクを最小限に抑えるように設計。
・仲介者のいない取引
今回調達された資金は、取引所構築に使用されます。
公式サイト:https://www.ostium.io/
X:https://twitter.com/ostiumlabs
Medium:https://medium.com/@ostiumlabs
Discord:https://discord.com/invite/yec3pHXH3u
Linktree:https://linktr.ee/ostiumlabs
Testnet:https://ostium.deform.cc/signup/
Polygon Ventures、Fundamental Labs、Ledger Capitalが参加するシードラウンドで、200万ドルを調達。
Light eSportsを前身とするNexGamiは、カナダのバンクーバーを拠点にGameFiの分野で活動しています。
同社は統合ソリューションを提供しており、Polygonネットワーク内のユーザーゲーム体験を向上させることにコミットしています。
今後のロードマップとして、2024年中にプレイアブルなデモを公開し、クローズドベータ及びオープンベータへと拡張を進め、2025年初頭にかけてオフィシャルローンチを目指すとのことです。
今回調達された資金は、事業拡大と開発促進に充てられます。
公式サイト:https://www.nexgami.com/
Discord:https://discord.com/invite/DGKXKxG4jV
Telegram:https://t.me/NexGami
Linktree:https://linktr.ee/nexgami
・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。
・本記事に掲載された情報や意見は、当社が信頼できると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性、完全性、目的適合性、最新性、真実性等を保証するものではありません。
・本記事上に掲載又は記載された一切の情報に起因し又は関連して生じた損害又は損失について、当社、筆者、その他の全ての関係者は一切の責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。
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