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投稿日 2024年 04月 14日
目次
Paradigmが主導するラウンドで、2億2500万ドルを調達。他には、Electric Capital、Coinbase Ventures、eGirl Capital、Castle Island Venturesなどが参加。
Monadは、新しいプルーフ・オブ・ステーク(PoS)イーサリアム仮想マシン(EVM)互換のレイヤー1ブロックチェーンであり、分散型計算プラットフォームです。
Monadの特徴は、高いスループットです。仮想マシン設計とビザンチン・フォールトトレラント性(BFT:Byzantine Fault Tolerance)コンセンサス・メカニズムに対するアルゴリズムを改良することによって、毎秒1万件のスマートコントラクト・トランザクションをサポートしています。
高スループットのレイヤー1としては、Solanaが挙げられますが、低手数料によって実現される大量のトランザクションの処理には非常に苦戦しています。先週、Solanaトランザクションは、最大で77%ほどが失敗していました。
このようにトランザクション処理への問題は既存ブロックチェーンにおいても、避けられない問題ではありますが、Monadの特徴は、並列EVMを採用しイーサリアムの互換性に焦点を当てた上での高スループットを実現しようとしていることです。現在の「devnet」段階では1秒あたり1万トランザクションを実現しています。
Monadは、そのスケーラビリティから消費者向けアプリの開発に役立つと見られています。メインネットのローンチは、今年後半に予定されているとのことです。
公式サイト:https://www.monad.xyz/
X:https://twitter.com/monad_xyz
Medium:https://medium.com/monad-labs
Pantera Capitalが主導するラウンドで、2100万ドルを調達。他には、Multicoin、Hack VC、ParaFi Capital、Nascent、Draper Associates、Primitive Venturesなどが参加。
Mezoは、ブロックチェーンベンチャースタジオ「Thesis」によって開発されるビットコインレイヤー2です。
Mezoは、中立的なスマートコントラクトインフラを活用したパーミッションレスのビットコイン経済レイヤーです。Thesisのビットコインに裏打ちされたイーサリアムトークンtBTCのサポートで稼動し、ユーザーはビットコインをイーサリアムの分散型金融(DeFi)エコシステムに取り込むことが可能となります。
ThesisのCEOでありMezoの創設者でもあるMatt Luongo氏は、「Mezoの目標は、ビットコインネットワークを拡張し、世界経済の25%をオンチェーン化することである」と述べています。
公式サイト:https://mezo.org/
X:https://twitter.com/mezonetwork
Discord:https://discord.com/invite/mezo
Ribbit Capitalが主導するシードラウンドで、1060万ドルを調達。他には、Castle Island Ventures、Robot Ventures、Axiom Capitalなどが参加。
Alpen Labsは、ビットコイン上の金融インフラを提供しており、ゼロ知識証明を活用し、グローバルな金融アクセスの拡大および個人のエージェンシーを強化していることが特徴です。
Alpen Labsは、モジュール式のロールアップレイヤーをビットコイン上に構築することで、そのスケーラビリティとセキュリティ機能を活用することを目指しています。
2023年初頭のOrdinalsプロトコル普及から現在に至るまで、ビットコインを中心としたエコシステムの開発および拡大が続いています。Robin LinusのBitVMがリリースされたこともあり、ビットコインの実用性を高めるための試みが随所でなされています。
ゼロ知識証明によるスケーラビリティの拡大は、これまではイーサリアムを中心に行われてきましたが(例:zksyncやstarknetなど)、そうした波がビットコインにもやってきた形となります。
Alpen Labsが提示する将来的に実現可能な決済・金融システムは、以下が挙げられます。
公式サイト:https://www.alpenlabs.io/
X:https://twitter.com/AlpenLabs
OKX Ventures、HashKey Capital、KuCoin Ventures、Comma3 Ventures、Kronos Ventures、Kernel Venturesなどが参加するプレシリーズAラウンドで、600万ドルを調達(評価額は1億2000万ドル)。
Lumozは、モジュラー計算レイヤーおよびZK-RaaSプラットフォームであり、PoWマイニング・メカニズムを利用してZK-RollupにZKP演算を提供しています。
Lumozは昨年4月にOpsideとして400万ドルの資金調達をしていました。しかし、10月にリブランディングをしました。その理由として、zk-rollupsの構築をしているにも関わらず、optimistic rollupsに取り組んでいると誤解をされたからとのことです。
Lumoz共同設立者のeffrey Yang氏によれば、トークンローンチは8月を予定しているとのことです。
公式サイト:https://lumoz.org/
X:https://twitter.com/LumozOrg
Blog:https://mirror.xyz/lumozorg.eth
Discord:https://discord.com/invite/lumoz
Primitive Ventures、Animoca、Artichoke Capital、Yield Guild Gamesなどが参加するシードラウンドで、500万ドルを調達。
Sapienはデータ・ラベリング企業であり、高品質なAIデータマーケットプレイスへのアクセスを企業に提供することで、AIトレーニングデータの世界最大のネットワークを構築しています。
Sapienの特徴として、ブロックチェーン上の報酬を利用することでデータラベリングを本質的にゲーム化していることが挙げられます。ゲーム化とブロックチェーン報酬は、ラベラーの高いエンゲージメントと顧客にとっての最適なデータ品質の保証に役立つとしています。
データ・ラベリングは、テキスト、画像、様々なタイプのファイルにラベルを付けることで、機械学習モデルがデータを解釈し、そこから学習できるようにするものです。Open AIに代表されるようなAI市場の拡大によって、データラベリング市場も同様に拡大していくと見られており、データラベリングを手がけるFact.MRによると、同市場の評価額は2021年の68億ドルから、2032年には750億ドル近くに急増すると予想されています。
今回調達された資金は、チーム拡大や、フロントエンドのラベリング・インフラの拡張に用いられるとのことです。
公式サイト:https://www.sapien.io/
X:https://twitter.com/SapienGamified
Polychain Capitalが主導するシードラウンドで、350万ドルを調達。他には、Consensys、Symbolic Capital、OKX Ventures、Nomad Capital、Story Protocol、dao5、KuCoin Ventures、HTX Venturesなどが参加。
Tomoは、Linea上にてWeb3の要素を盛り込んだオールインワンのSocialアプリを提供しています。
ユーザーが「Tomojis」と呼ばれるERC-404トークンを作成し、取引することも可能となっています。Tomojisはアプリ上で収集可能なデジタル資産や機能的な絵文字として機能しています。
Tomoと類似の先発サービスとして、FriendTechが挙げられます。FriendTechのような「Keys」システムを採用しており、ユーザーはクリエイターのコンテンツへのアクセスやダイレクトメッセージを購入することが可能です。
Tomoは現在、DeFiLlamaのデータによると、SocialFiアプリでのTVLランキングで4位に位置しています。(1位はBaseのFriendTech、2位はAvalancheのArena、3位はNOSのAlpha)
今回の資金調達の発表と同時に、TomoIDも発表されました。TomoIDは、コンテンツ・クリエイターやビジネス向けのソーシャル・ウォレットであり、アフィリエイト・プログラムを特徴としています。
また、今後数週間においてポイントシステムの刷新を行うことを発表しており、これは初期の投稿者や参加者にアプリへの関与を促すことを目的としています。また、トークンをローンチするかは未定としていますが、将来的にトークンローンチをする場合には、このポイントがユーザーに対して遡及的な報酬を与えるための重要な指標になり得るとしています。
公式サイト:https://tomo.inc/
X:https://twitter.com/tomo_social
a16z Crypto Startup Accelerator (CSX)、CMCC Global、Draper Dragon、Ryze Labs、Plassa Capitalなどが参加するシードラウンドで、320万ドルを調達。
OpenTradeは、オンチェーン機関融資と利回り商品プラットフォームを提供しています。
OpenTradeは、統合ツールキット、オンチェーンプロトコル、銀行レベルの法的枠組みを含むフルパッケージを提供しており、世界中の顧客に対して簡素さとセキュリティを実現しています。
OpenTradeは、 USDCとEURCの発行元であるCircleの決済とDeFiインフラ上に構築されています。規制対象のアセットマネージャーは、OpenTradeを通じて、USDCまたはEURCを特定の投資基準と目標利回りでオンチェーン金庫に預け入れ、オンチェーンレンディング商品を作ることが可能です。
また、OpenTradeのB2B2Cソリューションは、USDC/EURCアカウントを提供する企業向けにRWA担保利回り商品をシームレスに統合することを可能にし、世界中のFinTechや取引所が独自のRWA担保利回り商品を構築できるようにもしています。
公式サイト:https://www.open-trade.io/
X:https://twitter.com/opentrade_io
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/opentrade-io/
Borderless Capitalと6th Man Venturesが主導するシードラウンドで、300万ドルを調達。他には、Solana Ventures、Hash3、Big Brain Holdings、Arrington Capitalなどが参加。
Mayanは、Solana上に構築されており、あらゆるブロックチェーンから取引を行うユーザーにとって最高のレートを提供するためのプロトコルを提供しています。
プロトコルは入力トークンをステーブルコインUSDCに変換し、CircleのCross-Chain Transfer Protocol (CCTP)を使って目的地へと転送します。このオンチェーンシステムは、ソースチェーンでUSDCをバーンし、宛先チェーンで再びミントし、Circleとソースチェーン間で両方のプロセスを通信することで、ブロックチェーン間の転送を容易にする仕組みとなっています。
また、MayanはWormholeからのメッセージパッシングプラットフォームを使用して、オークションのための適切なデータを送信しています。
Mayanによると、総ボリュームはスワップが33万件以上で約4億8600万ドル、アクティブウォレットは約15万件以上となっているとのことです。
同社は将来的に、クロスチェーンのユーザー体験を強化し、多くのブロックチェーンでのローンチやNFTのサポートも追加していくとしています。
公式サイト:https://mayan.finance/
X:https://twitter.com/mayanfinance
Docs:https://docs.mayan.finance/
Medium:https://blog.mayan.finance/
Discord:https://discord.com/invite/h5HUzkqrXK
Github:https://github.com/mayan-finance
Electric CapitalとAccompliceが主導するプレシードラウンドで、300万ドルを調達。他には、Daedalus、Robot Venturesなどが参加。
Coveは、DeFiポートフォリオ管理を簡素化し、従来のような複雑さを伴わずに収益を高めるための製品群を提供しています。
Coveの代表的なプロダクトは「Boosties」です。これは、Yearn V3を使用して構築されており、Yearn専用の最初の流動性ロッカー(Locker)およびステーキングプラットフォームとなっています。これにより、ユーザーは自動的に複利報酬を受け取るか、 $dYFIを直接請求するかを選択できるようになっています。
また、オンチェーンポートフォリオ管理を目的とする「cove PROTOCOL」も開発しており、こちらは近日リリース予定としています。
Coveは先週金曜日(12日)より、$COVEの流動性マイニングが開始することを発表しました。$COVEは現在は譲渡不可能となっており、ユーティリティとしてはガバナンス投票が挙げられます。
$COVE獲得の手段としては、「$coveYFI」や「Boosties LPトークン」のステーキングが挙げられます。将来的には、「coveYFI/YFI Curve LPトークン」のステーキングもサポート予定とのことです。
公式サイト:https://www.cove.finance/
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・筆者は、本文中で触れている暗号資産を保有している可能性があります。こちらのレポートに書かれている見解は、筆者の個人的なもので、情報提供のみを目的としています。トークンの売買やプロトコルの利用を推奨するものではありません。また、本レポートは投資アドバイスではないことをご留意ください。
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