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投稿日 2025年 01月 29日
目次
Blockstreamが主導するシリーズBラウンドで、7500万ドルを調達。
Komainuは、ジャージーに本社を置きロンドン、ドバイ、シンガポールにオフィスを構える、規制対象のデジタル資産サービスプロバイダーおよびカストディアンです。野村證券傘下のLaser Digitalの支援を受けていることでも知られています。
今回の資金調達は、Blockstreamの主導によって行われましたが、KomainuはBlockstreamの技術を用いることで同社の多くの課題を解決しました。
例えば、BlockstreamのLiquid Networkにより、Komainu取引所外マージン&決済ソリューションである「Komainu Connect」にかかる所要時間を劇的に短縮することが可能となりました、また、BlockstreamのAMP技術により、トークン化のための規制資産サポートを自動化し、トラストレスな取引ソリューションを開発することが可能となりました。
加えて、KomainuとBlockstreamの戦略的パートナーシップを強固にするため、Adam Back氏、PeterPaul Pardi氏、Nicolas Brand氏がKomainuの取締役に就任することも発表されました。
今回調達された資金は、Komainuのクライアントサービスの強化に使用されます。また、資金調達取引自体はビットコインで行われたことも、今回の資金調達を特徴づけています。
公式サイト:https://komainu.com/
X:https://x.com/KomainuCustody
F-Prime Capital、Galaxy Ventures、Hack VC、Tribe Capital、Portage、Ethereal Ventures、CMT Digital、Kraken Ventures、KuCoin Ventures、BitGo Venturesなどが参加するラウンドで、2000万ドルを調達。
1Money Networkは、ステーブルコイン決済に特化した世界初の専用レイヤー1を開発しています。
1Moneyは、ビザンチン・コンシステント・ブロードキャスト(BCB)設計により、既存のブロックチェーン上のステーブルコインユーザーを悩ませ続けている長い遅延、不安定なサージプライシング手数料、セキュリティの脆弱性、コンプライアンスの問題を排除するネットワークとなっています。このBCB技術は現在、特許出願中となっています。
加えて、従来の決済ソリューションとの差別化要因として以下が挙げられています。
1Moneyは今年の第2四半期にローンチ予定と発表されています。
公式サイト:https://www.1moneynetwork.com/
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/1money/
Further Venturesが主導するシリーズAラウンドで、1600万ドルを調達。他には、White Star Capital、Hashed、Semantic、Techstarsなどが参加。
Dfnsは、秘密鍵として知られる暗号資産ウォレットのパスワードをシャーディングし、ピアツーピア・ネットワークに分散させることで、企業のデジタル資産の安全確保を支援することを目指しています。
Dfnsは2024年、130以上のフィンテッククライアントや1000万ウォレットをサポートし、月間取引額10億ドルのサービスを提供するなど、多くの支持を得ています。
Dfnsは現在のウォレットサービスの問題として、インフラのサイロ化や分かりにくいインターフェース、不十分なトランザクション管理などを挙げており、自社のAPI駆動型インフラによって金融機関がウォレットをデプロイできるように支援し問題解決に努めるとしています。
また、2025年以降を通じてマルチチェーンウォレットAPIとインフラの世界的な採用を加速し、EU、英国、アラブ首長国連邦および米国市場を重視するとしています。
公式サイト:https://www.dfns.co/
AppWorksとOKX Venturesが主導するラウンドで、1100万ドルを調達。他には、Avenir GroupとHashKeyが参加。
SignalPlusは、デジタルおよび暗号資産のオプション取引の民主化を目指すエンタープライズ・テクノロジー企業です。
SignalPlusプラットフォームは、高度なリスク管理機能、スマートな自動注文、複数取引所への接続を含む包括的なツール群を提供し、初心者からプロのトレーダーまで幅広く対応しています。
同社の主要プロダクトとして、ユーザーのデリバティブの取引をナビゲートする「QuantLab」と「Trading Terminal」があり、Binance、Bybit、Deribit、OKX、Paradigmなどの取引所や取引会社で使用されています。
SignalPlusは現在、アジアを拠点としていますが、今回の資金調達によってグローバルなプレゼンス拡大を目指すとのことです。
公式サイト:https://www.signalplus.com/
X:https://x.com/SignalPlus_Web3
Discord:https://discord.com/invite/signalplus
Telegram:https://t.me/SignalPlus_Playground
Maven 11、Wintermute、Flow Traders、Robot Ventures、IMC Tradingなどが参加するラウンドで、合計1094万ドルを調達。
GTEは、分散型金融の安全性と透明性を備えた中央集権型取引所レベルのパフォーマンスを提供する分散型取引プラットフォームです。
また、MegaETHブロックチェーン上に構築されていることも特徴の一つです。MegaETHはEVM互換ブロックチェーンであり、毎秒10万回のトランザクションを目指しています。GTEは高いスループットと低遅延のインフラを目指した結果、MegaETHを選択したと発表しています。
GTEは現在、プライベートテストネットフェーズで運用されており、今年後半に予定されているMegaETHの公開テストネットとメインネットのローンチと並行してローンチするとしています。
GTEの資金調達ラウンドは、トークンワラント付きのSAFE契約として構成されたとのことです。
公式サイト:https://www.gte.xyz/
Discord:https://discord.com/invite/gte-xyz
a16z CryptoとBlockchain Capitalが主導するシードラウンドで、1000万ドルを調達。
Merit Systemsは、開発者の貢献に基づいて報酬を与えるオープンソースプロジェクト向けのアトリビューションプロトコルを開発しています。
同社はオープンソースソフトウェアが今日使用されているほとんどの最新テクノロジーのバックボーンであると見做しています。事実、Androidオペレーティングシステムはオープンソースコードに基づいて構築されており、GitHubやLinuxオペレーティングシステム、Mozilla FirefoxやChromeブラウザも同様です。
そうした中、Merit Systemsは、オープンソースソフトウェアのメンテナーやクリエーターは、ふさわしい評価を得ていないと見做しており、オープンソースソフトウェアの「帰属問題」に取り組むことでこれを解決するとしています。
Merit Systemsのプロトコルは、GitHubなどのソフトウェアバージョン管理システムに豊富なアトリビューションデータを追加することで、ユーザーを適切に属性付けし、報酬を与えるように設計されています。これにより、資金源は資金をコードベースにルーティングし、ビルダーに直接インセンティブを与えることができるとしています。
公式サイト:https://www.merit.systems/
Pantera Capitalが主導するシードラウンドで、700万ドルを調達。
Radiusは、ロールアップ・ブロックチェーン向けに、シーケンシング・アズ・ア・サービスとクロスロールアップ相互運用性ソリューションを提供するトラストレス・シーケンシング・レイヤーです。
Radiusは、ロールアップは収益の取引手数料に依存しており、持続可能な収益モデルを構築できていないと指摘します。そして、収益に対する新しいアプローチとして「MEV」を挙げています。MEVは一部有害なものが含まれるものの、バックランニングアービトラージなどの優れたMEVは、実際に市場の効率を向上させ、エコシステムをより良く機能させるのに役立つと述べています。
Radiusでは、MEV駆動の収益エンジン「Lighthouse」を用いることでMEVを収益源としています。また、「Secure Block Building(SBB)」を活用することでセキュリティも確立するとのことです。
Radiusは、Swell、Fuse、PlayFi、Ternoa、VesselといったロールアップチームおよびSymbiotic、Avail、Starkware、Eigenlayer、Nuffleなどのインフラリーダーとの協力を発表しています。
今後のロードマップとして、2025年にはLighthouseのローンチ、2026年にはイーサリアム全体に拡大して収益機会を最大化するとしています。
公式サイト:https://www.theradius.xyz/
Docs:https://docs.theradius.xyz/
Medium:https://medium.com/@radius_xyz
Discord:https://discord.com/invite/wdS6k4wz9H
Union Square VenturesとFabric Venturesが主導するラウンドで、575万ドルを調達。他には、Stellation Capital、Slow Ventures、Foresight Venturesなどが参加。
Tapestryは、ソーシャル機能を備えたアプリケーションのエコシステムを作成するために設計されたSolanaベースのソーシャルグラフプロトコルです。
ハブやレイヤー2ネットワークで動作するFarcasterやLensとは異なり、Tapestryはレイヤー1でSolanaの状態圧縮を活用していることが特徴です。Solanaでのみ可能な圧縮NFTにより、ミントコストは基本的にゼロになり、ブロックチェーン上のソーシャルグラフデータを表すトランザクションでも同じことができるとしています。
競合としてイーサリアムエコシステムにおけるFarcasterが挙げられていますが、TapestryのCEOであるDavid Gabeau氏によると、EVMエコシステムにサービス提供を試みることはないとしており、その一方で、Aptos、Monad、Berachainなどのブロックチェーンエコシステムに拡大する予定とのことです。
Tapestryはフリーミアムモデルで動作し、開発者に無料のアクセスを提供しながら、APIの使用量が多いほど課金される収益モデルとなっています。また、将来的にはデータの読み取りと書き込みのための少額のプロトコル料金がネットワークと共有される可能性があるとしています。
公式サイト:https://www.usetapestry.dev/
Docs:https://docs.usetapestry.dev/
1confirmationが主導するシードラウンドで、500万ドルを調達。他には、Coinbase Ventures、HashKey Capital、Chorus One Ventures、Skip Protocol、Binary Buildersなどが参加。
Keplrは様々なブロックチェーンや分散型アプリケーションにユーザーをシームレスに接続するように設計されたマルチチェーンウォレットです。
Keplrは2021年にウォレットをローンチし、当初はCosmosエコシステムに焦点を当てていました。昨年8月にはEVM互換チェーンのサポートを導入し、10月にはStarknetとの統合を行いました。
ブラウザ拡張機能とモバイルアプリで提供されるKeplrでは、ステーキング、ガバナンスへの参加、クロスチェーン資産管理などの機能を実現しており、GoogleやApple IDを含む複数のログインオプションのサポート、Ledger Nano Xのようなハードウェアウォレットとの統合を行っています。
Keplrは、トークンのローンチ予定はないと発表しています。
今回調達された資金は、エンジニアリングチームと製品開発チームの人材採用に活用されます。
公式サイト:https://www.keplr.app/
Medium:https://medium.com/chainapsis/keplrwallet/home
Entrée Capital、ego death capital、Plan ₿ Fund、Timechainが参加するラウンドで、500万ドルを調達。
Breezは、Lightning-as-a-Serviceを提供しており、開発者がBreez SDKを通じてビットコイン・ライトニング決済をアプリケーションに統合できるようにしています。
Breezはローンチから18か月で、40を超えるアプリがBreez SDKを本番環境またはベータ版で実装し、約150万人のユーザーが自己管理型のピアツーピアビットコイン支払いにアクセスできるようにしています。
Breez SDKのパートナーは、ビットコインや暗号資産分野の有名企業だけでなく、Relai、Cake Wallet、Klever、Yopaki、Elysium Labなどの新興企業まで多岐にわたっており、2024年にはこれらのアプリの合計で450万ドル以上の総取引量を処理しています。
今後、ノードレス実装とSDKを通じてユーザーフレンドリーなLightning UXを実演するリファレンスアプリ「Misty Breez」のローンチが予定されています。
公式サイト:https://breez.technology/
Docs:https://doc.breez.technology/
Medium:https://medium.com/breez-technology
Telegram:https://t.me/breez_lightning
ZeroStageとY2Z Venturesが主導するシードラウンドで、300万ドルを調達。
Swarm Networkは、個人がAIエージェントを所有、管理、および収益化できるようにするマルチエージェントコラボレーションフレームワークの確立に取り組んでいます。
このフレームワークは、個々のエージェントを、リアルタイムデータを検証し、それをオンチェーン情報に変換する分散型プロトコルとなっています。
Swarm Networkの主力製品「Truth Protocol」は、RollUp Newsなどのアプリケーションがリアルタイムで情報をタグ付けして検証できるようにすることで、誤情報に適切に対処しAIエコシステムの機能を大幅に向上させることが期待されています。
公式サイト:https://swarmnetwork.ai/
Framework Venturesが主導するラウンドで、275万ドルを調達。他には、Volt Capital、Builder Capital、32 Bit Venturesなどが参加。
Hyve Labsは、EigenDAなど、ゲームランチャーとして機能する分散型データ可用性サービスを使用して構築されたゲームロールアップを開発しています。
このプロトコルにより、HyveはTelegram、Discord、Farcaster、その他のソーシャルプラットフォームにも統合できるようになるとしています。
今回調達された資金は、チームの成長だけでなく、テストネットチェーン、ファーストゲーム、その他のオンチェーン資産のローンチに関係するコアインフラの開発に使用されます。
公式サイト:https://hyvelabs.xyz/
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/thehyvelabs/
Discord:https://discord.com/invite/hyvelabs
Protocol Labs、CV VC、CMS Holdingsが参加するラウンドで、220万ドルを調達。
Reppoは、インテントと知的財産(IP)の共有を通じて、AI開発者とデータ所有者のシームレスなコラボレーションを促進するパーミッションレスネットワークです。
Reppoを使用することで、AIエージェントは、仲介者を介さずに、さまざまな所有者からのニーズを直接中継し、データアクセスを交渉することができ、価格発見とデータ需要に対処可能となります。また、モデラーは、オンチェーンおよびオフチェーンデータに入札することで、AIモデルやエージェントを構築するためのデータセットを調達することが可能となります。
加えて、Reppoは「Pods」を導入しています。Podsは、Reppoのインフラストラクチャー・オーケストレーション・エンジン「ModelRivet」によって駆動されています。また、Inference DAOとして機能する主権を持つ人間とAIの集合体でもあり、個人やグループによるAI資産の管理・収益化を実現しています。
公式サイト:https://reppo.xyz/
Discord:https://discord.com/invite/Yvj23uyg
JsquareとCapital6 Eagleが主導するラウンドで、200万ドルを調達。
MinionLabは、「Minions」と呼ばれる自律型AIエージェントの分散型ネットワークを構築しています。
MinionLabは、アイドル状態のデバイスをインテリジェントなデータ・マイナーへと変換することを目指しています。従来の帯域幅やコンピューティング共有プロジェクトとは異なり、これらのMinionsはインターネットを積極的にナビゲートして特殊なデータを収集し、高品質のデータセットをAI開発者に提供します。
ユーザーは自分のデバイスにMinionLabアプリケーションをインストールし、リソースへのアクセスを承認し、Minionがデータマイニングのタスクを完了すると報酬を得ることが可能です。
MinionLabは元々、分散型データストリーミングに注力していた「Stream AI」というプロジェクトでしたが、動的なWeb探索と大規模なデータ処理が可能なインテリジェントなユーザー主導のAIエージェントへの移行を反映したブランドにする必要があり、リブランディングとなりました。
今回調達された資金は、Minionsネットワークの拡大やAIモジュールの進化に使用されます。
公式サイト:https://www.minionlab.ai/
Docs:https://docs.minionlab.ai/introduction
Medium:https://medium.com/@minionlab
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/minionlab/
Discord:https://discord.com/invite/minionlab
Telegram:https://t.me/MinionLab
RockawayXが主導するラウンドで、190万ドルを調達。他には、Big Brain Holdings、Zee Prime Capital、Anagram、Flow Traders、Asymmetric Venturesが参加。
Ranger Financeは、Solanaをベースとした初の永久先物アグリゲーターです。トレーダーのために深い流動性の集約、スマートな注文ルーティング、包括的なデータインサイトを提供しており、12月下旬のローンチ以来、2500万ドルの取引を促進しています。
またRangerは、顧客がAI支援取引戦略にアクセスできる新しい製品ラインを追加することを計画しています。現時点では、プログラマティック取引戦略とソーシャルメディアおよびデータインサイトを組み合わせるAIエージェントによって管理される保管庫(Vault)が紹介されています。
Ranger共同創設者のFathur Rahman氏は、AIの展開は今後数四半期を想定していると述べました。
公式サイト:https://ranger.finance/
X:https://x.com/ranger_finance
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/rangerfinance/
Telegram:https://t.me/rangerfinancehq
Outliers Fundが主導するシードラウンドで、100万ドルを調達。他には、Baboon VC、Taisu Ventures、Nonagon Capital、Flow Traders、Gate Ventures、Lootexが参加。
Sonexは、Soneiumブロックチェーン上に構築された包括的な分散型金融(DeFi)プラットフォームであり、リテールユーザー向けのDeFiサービスの合理化を目指しています。
Sonexは、トークン化されたAIエージェントを通じて、金融、ゲーム、エンターテインメントの分野に進出するとしています。これらのエージェントは自律的に動作し、オンチェーンウォレットを管理し、独立して目的を追求する予定です。
また、Sonexプラットフォームのマルチエージェントフレームワークは、AIエージェント間のシームレスな調整を促進し、コラボレーションタスクの展開を簡素化します。
今回調達された資金は、Sonexの技術インフラ強化やセキュリティ対策などに使用されます。
公式サイト:https://www.sonex.so/
Medium:https://medium.com/@sonex.so
Discord:https://discord.com/invite/sonex
Telegram:https://t.me/SONEXexchange
・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。
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