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2025年2月23日-3月1日 資金調達を実施したPJ 8選

投稿日 2025年 03月 05日

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目次

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Raise


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Haun Venturesが主導するラウンドで、6300万ドルを調達。他には、Paper Ventures、Selini Capital、GSRが参加。

デジタルプリペイドおよび小売決済プラットフォーム


Raiseは、ギフトカードを「安全性・柔軟性・不正防止機能を強化したデジタル資産」へと転換することを目指しています。これまで10年以上にわたってギフトカードやロイヤルティプログラムのオンチェーン化に取り組んできた経緯があり、今後数年にわたって9桁規模の投資を継続していく計画です。

Raiseは独自の「Smart Cards」システムにより、ギフトカードをプログラム可能なデジタル資産へ変換します。これによってギフトカードの利用や管理をより高度化し、ユーザーや加盟店にとって利便性とセキュリティを強化する狙いがあります。さらに、同社が主導する「Retail Alliance Foundation」は、小売業者の採用に焦点を当てたものとなっています。

Raiseはすでにブロックチェーン統合を進めており、Polkadot Community Foundationとの提携を通じてDOT Walletを取り込む計画です。さらに、Coinbase、MetaMask、Trustといった主要デジタルウォレットとの連携を図り、小売業界以外にもリーチを拡大しています。

また、B2B領域ではCiti BankやBILT Rewardsとの提携を進めており、Raiseの技術をロイヤルティプログラムや金融サービスに埋め込むことで、さらなる普及を狙っているとのことです。

公式サイト:https://www.raise.com/

X:https://x.com/raiseapp

Mavryk Network


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Ghaf Capital、Big Brain、MetaVest Capital、Cluster Capital、Collective Venturesが参加するラウンドで、520万ドルを調達。

RWAとDeFiに特化したレイヤー1


Mavryk Networkは、ブロックチェーンを活用してRWAのトークン化を簡素化し、DeFiとの統合を容易にすることで、より多くのユーザーがデジタル資産を保有できるよう取り組んでいます。

Mavrykのブロックチェーンはノンカストディアルの仕組みを採用しており、オンチェーンのプロトコルトレジャリーや流動性マイニングなどを特徴としています。さらに、新たなRWAトークン標準の開発や、複数の分散型取引所(DEX)によるノンカストディアルな取引・レンディング機能も整備されています。

マッキンゼーやBCGなどのレポートによれば、RWAのトークン化市場は今後数兆ドル規模にまで成長すると見込まれており、Mavryk Networkの取り組みはそうした需要を見越したものと言えるでしょう。

公式サイト:https://mavryk.org/

X:https://x.com/MavrykNetwork

Litepaper:https://mavryk.org/litepaper

Medium:https://blog.mavryk.org/

Linkedin:https://www.linkedin.com/company/mavryk-network/

Discord:https://discord.com/invite/FXYQyVf6fE

Telegram:https://t.me/+skFJjewPdRU5ZGQ0

Ligero Inc.


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Galaxy Ventures、1kxが主導するラウンドで、400万ドルを調達。他には、Franklin Templeton、Nascent、Anagram、Robot Ventures、Digital Currency Group、ZKVなどが参加。

データプライバシーとセキュリティへのソリューションを提供


Ligeroは2018年に設立され、ゼロ知識証明の開発・運用・拡張を簡略化するツールを提供しています。中核となる製品「Ligetron」は、ブラウザや高性能ハードウェアの両方で高速かつ大規模に動作するゼロ知識仮想マシン(zkVM)です。

Ligeroによれば、同社プロダクトは大規模言語モデル(LLM)の推論において既存のソリューションより66倍高速かつ、メモリ効率が1024倍高いとしています。また、ZKロールアップやバリディアム向けの処理では、Ligetronは単一のNVIDIA L40S GPU上で1秒あたり1000件のトランザクション(TPS)を処理でき、CPU RAMは2GB未満で済むとしています。

また、ブラウザベースの実装であっても約100TPSを達成でき、モバイル向けのZKロールアップへの応用が期待されているとのことです。

Ligeroの競合としてはAztec NoirやPolygon Midenが挙げられます。Ligeroは、金融やゲーム、実世界資産のトークナイゼーションなど多岐にわたるユースケースで、高いデータプライバシーとスケーラブルな処理能力を両立させるZK技術を提供することを目指しています。

今回の資金調達を機に、Ligeroはエンジニアリングとビジネス開発の分野で3~4名の追加採用を行うとしています。

公式サイト:https://ligero-inc.com/

X:https://x.com/ligero_inc

Shaga


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IOSG Venturesが主導するシードラウンドで、400万ドルを調達。他には、Amber Group、Arca、HashCIB、Memetic Digital、Everyrealm、Syndika、MH Ventures、ATOM Acceleratorなどが参加。

分散型ゲームネットワーク


ShagaはSolana上に構築されたクラウドゲーミングプラットフォームです。DePIN(分散型物理ネットワーク)の手法を活用し、ゲームの演算処理をクラウド側で行うことでハードウェア要件を大幅に緩和しています。

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Shagaでは、ネットワークの最適化とストリーミング技術を組み合わせることで、グラフィック負荷の高いゲームを従来のゲーミングPCやコンソールに依存せず、多様なデバイスでプレイ可能にすることを目指しています。

今回の資金調達を通じ、Shagaは技術の高度化や運用体制の拡充を進めるとしており、特にネットワーク遅延の低減やストリーミング品質の向上に注力し、ハイスペックゲームのクラウド配信をより多くのユーザーへ提供できるよう取り組むとのことです。

公式サイト:https://www.shaga.xyz/

X:https://x.com/playonshaga

FanTV


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Mysten Labs、Cypher Capital、CoinSwitch Ventures、Illuminati Capitalが参加するラウンドで、300万ドルを調達。

コンテンツ作成プラットフォーム


FanTVは、Suiブロックチェーン上でのコンテンツ制作を支援するAIエージェントプラットフォームです。

FanTVでは、クリエイター自身が独自のCreator Coinを発行し、コミュニティやファンとのエンゲージメントを高める仕組みを導入。AIを活用したプレミアム機能の利用や、投げ銭・ギフティング、コンテンツのトークン化による売買など、クリエイターとユーザー双方にメリットのある複機能を提供します。

FanTVは既に、800万件以上のオンチェーンウォレットと8万人を超えるクリエイターコミュニティを擁し、3000万件超のトランザクションを処理。音楽やポッドキャスト、Webシリーズ、Vlogなど、10を超えるカテゴリのコンテンツを展開しています。著名なクリエイターとしては、TrevinVSNFTやビットコイン教育者のKashif Raza、CryptoIndia、BlockFuelといったインフルエンサーが活動中です。

FanTVのFounder兼CEOであるPrashan Agarwal氏は、インドの大手音楽ストリーミングサービス「Gaana」の元CEOです。同氏は「次世代のソーシャルメディアは、受動的な消費ではなく、AIを活用した何百万ものクリエイターが生み出す新たな創造の場になるだろう。FanTVこそがその革命を主導する」とコメントしています。

公式サイト:https://fantv.world/

X:https://x.com/FanTV_Official

Telegram:https://t.me/FanTVAnnouncements

Tenor


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Cherry Cryptoが主導するシードラウンドで、250万ドルを調達。他には、Coinbase Ventures、Lattice Fund、Curved Venturesなどが参加。

ノンカストディアルの自己実行プロトコル


Tenorは既存のマネーマーケット(例:Aave、Compoundなど)の仕組みを活用しつつ、高効率でモジュール型の固定金利レンディングプロトコルを開発しています。Tenor金利AMMは、貸し手と借り手の両方がマッチング効率の向上から利益を得ることを可能にしています。

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Tenorでは、伝統的な短期金融市場の金利ねじれを解消し、特に相関性の高い資産同士の借入やステーブルコインを担保にした借入などで利用しやすいUXだけでなく、市場クリエイターがユーザーのニーズに合わせた固定金利市場を自由に設計可能にするなど様々な機能が備えられています。

Pendleなどの固定金利プロトコルが徐々に存在感を増す中、Morhpo、Euler、Aave V4といったモジュール型マネーマーケットの台頭も相まっており、市場は柔軟性と相互運用性の高い基盤を求めています。Tenorは、こうしたニーズに応える固定金利市場インフラをキュレーターとビルダーに提供することを目指しています。

今回のシードラウンド完了に伴い、TenorはSpearbitをはじめとする主要監査企業による監査を受ける予定です。また、Uniswap Foundation Security Fundの金利AMMの監査に選ばれており、監査完了後にTenorプロトコルを正式リリースすると発表しています。

公式サイト:https://www.tenor.finance/

X:https://x.com/TenorFinance

Docs:https://www.docs.tenor.finance/

Blog:https://blog.tenor.finance/

Discord:https://discord.com/invite/aqyBDKbd2h

Memes Lab


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Lemniscapが主導するシードラウンドで、230万ドルを調達。他には、TVM Ventures、Animoca Brands、OKX Ventures、Mirana Ventures、Kucoin Ventures、GSR、Amber Groupなどが参加。

テレグラムベースのミームコインプラットフォーム


Memes Labは、The Open Network(TON)ブロックチェーン上に構築されたTelegramベースのスーパーアプリであり、ミームコインのインフラおよびアプリケーションプラットフォームとして機能するように設計されています。

同社は、ミームコインに特化したプラットフォームを通じて、ユーザーが容易にコインを作成・取引できる環境を整え、これまでのミームコインブームで見られたコミュニティの熱気と参加意欲を再燃させる狙いがあると発表しています。

今回調達された資金は、ミームコインの作成、取引、配布のためのTONアプリケーションの統合プラットフォームの開発と展開および、トークン生成イベント(TGE)へ向けた準備に使用される予定です。

公式サイト:https://memeslab.xyz/

X:https://x.com/memeslabxyz

Discord:https://discord.com/invite/memeslab

Telegram:https://t.me/memeslabxyz

EthicHub


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Bybitが主導するラウンドで、100万ドルを調達。

銀行口座を持たない零細農家と世界の投資家をつなぐP2Pクラウドレンディング・プラットフォーム


EthicHubは、生産性向上を目的とした融資や結合ファイナンス、市場へのアクセスを融合した仕組みを提供することで、小規模農家の経済的自立を支援しています。

今回の資金調達は、ブロックチェーンを活用した社会貢献を目的とする「Blockchain for Good Alliance (BGA)」が主導するBGA Incubation Programmeの一環として行われました。Bybitの100万ドル投資によって設立される「Bybit Pool」は、農家が搾取的な融資慣行から解放され適正価格でコーヒーを取引できるようにするための重要な資金源となる見込みです。

BybitのCOOであるHelen Liu氏は、「ブロックチェーンは従来の金融システムから除外されてきた人々に新たなチャンスを提供できる。今回の投資は、ブロックチェーンが社会貢献と利益追求を両立できることを証明している」とコメント。

EthicHubのCSO兼共同創業者Gabriela Chang氏も、「Bybitのコミットメントは小規模コーヒー農家を直接支援する大きな転機。生産性を向上させ、公正な資金調達にアクセスし、より良い市場機会を確保することを可能にする」と述べています。

公式サイト:https://www.ethichub.com/en

X:https://x.com/EthicHub

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