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2025年9月28日-10月4日 資金調達を実施したPJ 8選

投稿日 2025年 10月 10日

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目次

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Flying Tulip


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Brevan Howard Digital、CoinFund、DWF Labs、FalconX、Hypersphere、Lemniscapなどが参加したシードラウンドで、2億ドルを調達。

フルスタックのオンチェーン取引所


Flying TulipはDeFiのベテランであるAndre Cronje氏が設立した新しい暗号資産プロジェクトです。現物取引、デリバティブ、レンディング、ネイティブステーブルコイン(ftUSD)、オンチェーン保険を単一のクロスマージンシステムに統合することを目指しています。

このプロジェクトの資金調達における最大の特徴は「オンチェーン償還権(永久プット)」です。プライベートおよび計画中のパブリックラウンドの投資家は、いつでもネイティブトークンである$FTをバーンすることで、投資した元本を上限として償還できます。これにより投資家の下方リスクを保護しつつ価格上昇による利益は無制限に享受できる設計となっています。

調達した資金は直接使用せずAaveやEthenaといったDeFiプロトコルで運用し、年間約4%の利回りを生み出す計画です。この収益はプロジェクトの成長、インセンティブ、トークンの買い戻しに充当され、「自己強化型の成長フライホイール」を形成します。

チームメンバーへの初期トークン割り当てはなく報酬はプロトコルの収益による市場での買い戻しから得られるため、チームのインセンティブはプロジェクトのパフォーマンスに直接連動します。

Flying Tulipは同じく10億ドルの評価額で、最大8億ドルの追加資金を調達するためのパブリックセールを独自のプラットフォームで計画しています。ローンチ時にはEthereum、Avalanche、BNB Chain、Sonic、Solanaをサポートする予定です。

公式サイト:https://flyingtulip.com/

X:https://x.com/flyingtulip_

xMoney


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Sui Foundationが主導する戦略的ラウンドで、2150万ドルを調達。MultiversXも支援を再確認。

ステーブルコイン決済インフラを構築


xMoneyはステーブルコインの普及におけるコンプライアンス、ユーザビリティ、インフラの課題を解決することを目指す決済プラットフォームです。年間決済額が7兆ドルを超えるステーブルコイン市場の可能性を最大限に引き出すインフラ構築を進めています。

このプロジェクトはMiCA準拠の認可済み電子マネー機関(EMI)であり、PCI DSSレベル1の認証を取得、さらにVisaとMastercardのプリンシパルメンバーでもあります。

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これにより信頼性が高く既存の金融システムと連携可能な決済レールを提供します。xMoneyのインフラは、すでに世界中の5,000以上の加盟店やリヒテンシュタイン公国などの機関パートナーに利用されています。

今回の資金調達はインフラの拡大に加え、ネイティブトークン$XMNの上場準備を整えるものです。$XMNはオープンガバナンス、価値創造への報酬、流動性および買い戻しプログラムを通じてコミュニティがエコシステムの成長に直接関与できるように設計されています。

公式サイト:https://www.xmoney.com/

X:https://x.com/xMoney_com

Blog:https://www.xmoney.com/blog

Linkedin:https://www.linkedin.com/company/xmoney-payments

Telegram:https://t.me/xMoney

Lava


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Peter Jurdjevic、Bijan Tehrani、Zach Whiteなどが参加したラウンドで、1750万ドルを調達。

ビットコインを担保とした米ドル建てのレンディング商品を提供


Lavaはビットコインを担保としたローンに特化した金融プラットフォームです。今回の資金調達と同時に米ドルの貸し手向けに新たな利回り商品をローンチしました。

この新商品ではユーザーは米ドルを預け入れることでプラットフォーム上のビットコイン担保ローンに資金を供給し、現在最大で年率7.5%の利回り(APY)を得ることができます。

借り手はローン金額の2倍以上の価値があるビットコインを担保として預け入れる必要があり、ローン価値比率が悪化した場合には担保が清算される仕組みで貸し手を保護しています。

Lavaは担保をビットコインのみに限定することで、他の暗号資産を扱うプラットフォームと比較してリスクを軽減している点を特徴としています。

Lavaは中核サービスとしてユーザーがビットコインを売却することなく米ドルを借り入れられるローン(金利5%〜)も提供しています。

その他手数料無料のビットコイン購入、決済、銀行口座への出金機能もサポートしており、今後はビットコインがキャッシュバックされるグローバル決済カードのローンチも予定しています。

公式サイト:https://www.lava.xyz/

X:https://x.com/lava_xyz

Blog:https://blog.lava.xyz/

E4C


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Bolts Capitalが参加した資金調達ラウンドで、1500万ドルを調達。

モバイルMOBAゲームを中心としたWeb3ゲーミングエコシステム


E4Cは開発会社Ambrus Studioが手掛けるWeb3ゲーミングエコシステムです。エコシステムの中核を成すのは2024年9月にローンチされたモバイルMOBAゲーム「E4C: Final Salvation」です。

Suiブロックチェーン上に構築されたこのゲームは従来のゲームプレイとブロックチェーン技術を融合させており、ローンチから1年足らずで約100万人の登録プレイヤーを獲得しています。

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E4Cエコシステムは単一のゲームに留まりません。2025年第1四半期にはMysten Labsと共同で構築したゲームパブリッシングハブ「E4C: Ludus」の稼働を予定しています。

このハブはWeb2開発者が自身のゲームをWeb3へ容易に移行できるよう支援し、PC、モバイル、コンソールなど多様なプラットフォームのゲームをプレイヤーに提供することを目指します。

今回の資金はAI開発、プレイヤーエンゲージメント、マーケティング活動の強化に充てられます。

公式サイト:https://www.ambrus.studio/#/

X:https://x.com/AmbrusStudio

Litepaper:https://whitepaper.ambrus.studio/

KGeN


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Jump Cryptoが主導しAccelとProsus Venturesが参加した資金調達ラウンドで、1350万ドルを調達。

実在ユーザーのエンゲージメントや評判を検証するプロトコル


KGeNはAI、DeFi、ゲームなどのデジタルアプリケーションにおける信頼性の問題を解決するための本人確認および評判フレームワークを開発しています。エンゲージメント、商取引、評判といったシグナルを通じて実在のユーザーを検証しボット耐性のあるエコシステムを構築します。

このプロトコルはプライバシーを重視したIDおよび評判システムを基盤としており、生体認証を含む8億7600万以上のユーザーアクティビティに関するデータポイントを追跡しています。すでに60カ国以上で利用されており、最近ではトランザクション量でAptosエコシステムにおいて最もアクティブなアプリケーションとなりました。報告されている収益は4830万ドルに達しています。

KGeNは「VeriFi」と呼ばれる世界最大級の本人確認済み配布プロトコルを構築しており、企業と検証済みの実在ユーザーを直接結びつけます。またAI主導のキャンペーンツールを備えた分散型ストアフロント「K-Store」も提供しています。

現在、ネイティブトークンの発行に先立ちエアドロップキャンペーンを実施中です。キャンペーンで獲得したポイントは将来発行される$KGeNトークンと1:1の比率で交換可能になる予定です。

公式サイト:https://kgen.io/

X:https://x.com/KGEN_IO

Linkedin:https://ky.linkedin.com/company/www.kgen.io

Telegram:https://t.me/KGEN_IO

Talus Labs


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Sui FoundationとWalrus Foundationから1000万ドルを調達。

「Prediction AI」という新たな分野を切り拓くSui上のインフラプロジェクト


Talus Networkは分散型AIエージェントのためのインフラをSuiブロックチェーン上で構築するプロジェクトです。

「Prediction AI」という新分野の創出を目指しており、AIエージェント同士が競争し人間はその結果を予測市場で投機するという新しいエンターテインメントの形を提案しています。

主力アプリケーションはAIエージェント同士が対戦するゲームプラットフォーム「Idol.fun」です。ユーザーはAIエージェントを立ち上げてコンテストに参加させその勝敗を予測市場でベットすることで、AI主導のイベントから直接収益を得ることが可能になります。

同プラットフォームの公開テストネットは先月より稼働しており、正式版は2026年第1四半期にローンチ予定です。

Talusは分散型AIエージェントをオンチェーンで構築するための独自フレームワーク「Nexus」を開発しました。このフレームワークはSuiをグローバルな調整レイヤー、Walrusをデータの透明性を保証するデータレイヤー、Sui Nautilusをオフチェーンの推論を検証する実行レイヤーとして活用する「Suiフルスタック」ソリューションを特徴としています。

プロジェクトは先月ネイティブトークン$USのトークノミクスを含むライトペーパーを公開し、今後のトークン発行に向けた準備を進めています。

公式サイト:https://talus.network/

X:https://x.com/Talus_Labs

BaseVol


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Neoclassic Capitalが主導するシードラウンドで300万ドルを調達。他には、Virtuals Ventures、Baboon VCなどが参加。

Baseチェーン上のDeFiプロジェクト


BaseVolはMorgan StanleyやUBSなど伝統的金融(TradFi)出身の専門家チームによって設立され、オプション取引の未来をオンチェーンで構築することを目指しています。

プロジェクトはCoinbaseが支援するインキュベーションプログラム「Base Batches 001」でグローバル2位を受賞しています。

主力製品は高いレバレッジとシンプルなUXが特徴の超短期オプション(0DTEオプション)で、個人投資家の大規模な採用をターゲットとしています。また専門的な利回り戦略を誰もが利用できるようにした「オンチェーン・ヴォールト」も提供しています。

今後の計画として来月には新たなヴォールトのローンチを予定しています。このヴォールトは、パートナーであるVirtuals Protocolと共同開発している「AgentFi」という新しいパラダイムを活用しAIエージェントが管理を自動化します。これにより人間の取引戦略と自律的なオンチェーン実行が結び付けられます。

BaseVolはシンプルなゲーム感覚の取引から洗練されたストラクチャード・ヴォールトまで幅広い金融商品を提供し、「オンチェーンのモルガン・スタンレー」になることを目標に掲げています。

公式サイト:https://www.basevol.com/

X:https://x.com/basevolapp

Docs:https://basevol.gitbook.io/docs

Telegram:https://t.me/basevol

Drake Exchange


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CMS Holdingsが主導するシードラウンドで、100万ドルを調達。

Monad上のオンチェーン永久先物(Perps)取引所


Drakeは高性能ブロックチェーンMonad上で中央集権型取引所(CEX)のようなシームレスな体験を提供する完全オンチェーンの永久先物(Perps)取引所です。高頻度取引やマーケットメイクで10年以上の経験を持つ専門家チームによって設立され、Monadのネイティブな永久先物DEXとなることを目指しています。

このプラットフォームの最大の特徴は完全な指値注文板(オーダーブック)とオンチェーンで動作する価格設定・マッチングエンジンを中核とし、バックストップとしてAMMの流動性を組み合わせた独自のハイブリッドモデルです。

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これにより深い流動性と優れた価格執行を実現しつつ、マーケットメーカーがいなくても新規市場を迅速に上場させることが可能です。Monadの高速処理能力を活用しガス代無料での迅速かつ透明性の高い取引執行を実現します。

Drakeは専門知識がなくても高度な取引戦略の恩恵を受けられる自動化ヴォールトを提供しています。特に「ファンディングレート・ヴォールト」では、USDCを預けることでファンディングレート(資金調達率)のアービトラージを自動で行い、デルタニュートラルな(市場の方向性に左右されない)安定した利回りを獲得できます。

その革新性は高く評価されており「Monad Madness NYC 2024」のファイナリストに選出されたほか、「Base Onchain Summer Buildathon 2024」のトレーディング部門で1位を受賞しています。

公式サイト:https://drake.exchange/

X:https://x.com/DrakeExchange

Docs:https://docs.drake.exchange/

免責事項


・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。

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・本記事上に掲載又は記載された一切の情報に起因し又は関連して生じた損害又は損失について、当社、筆者、その他の全ての関係者は一切の責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。

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