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2025年11月2日-11月8日 資金調達を実施したPJ 8選

投稿日 2025年 11月 14日

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Canaan Creative


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BH Digital(Brevan Howardの一部門)、Galaxy Digital、Weiss Asset Managementによる戦略的投資で、7200万ドルを調達。

暗号資産マイニング企業


Canaanは2013年に設立されASIC高性能コンピューティングチップの設計、研究開発、コンピューティング機器の製造、ソフトウェアサービスに焦点を当てたテクノロジー企業です。2013年にはAvalonブランドでASIC技術を組み込んだ世界初のマイニングマシンを出荷した実績を持ちます。同社は2019年にNASDAQグローバルマーケットに上場しています。

調達した資金はCanaanの財務状況を強化し、ATM(at-the-market offering)やその他の希薄化を伴う可能性のある資金調達への依存を減らすために使用されます。主な使途として、資産効率と長期的な収益の可視性を向上させるために設計された高リターンのユーティリティグレードのコンピューティングおよびエネルギーインフラプロジェクトへの投資が挙げられています。

今回の投資はCanaanの資本市場戦略における重要な転換点と位置付けられています。Canaanの会長兼CEOであるNangeng Zhang氏は機関投資家との連携が深まっていることを強調しました。

公式サイト:https://www.canaan.io/

X:https://x.com/canaanio

Future Holdings


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Fulgur Ventures、Nakamoto、TOBAMが主導する戦略的資金調達ラウンドで、2800万スイスフラン(3500万ドル)を調達

スイスを拠点とするビットコイン財務企業


スイスのツーク州で設立されたFUTUREは、ヨーロッパ随一のビットコイン財務企業となることを目指しています。そのビジネスモデルは機関投資家向けのサービス基盤として、強力なビットコインのバランスシートを維持することに重点を置いています。

同社はビットコインの蓄積とカストディ(保管・管理)を、リサーチ、分析、安全なインフラと組み合わせて提供します。

FUTUREの事業は財務管理、リサーチ・分析、インフラ開発、アドバイザリーサービスに及びます。同社は2026年にスイスで「Future Bitcoin Forum」の開催を計画しており、機関投資家、政策立案者、技術リーダーを集めグローバル金融におけるビットコインの役割について議論する場を設ける予定です。

調達した資金は機関投資家向けのビットコイン事業の拡大、バランスシートの強化、および大規模な財務・アドバイザリーサービスをサポートするインフラ開発に充てられる予定です。

公式サイト:https://www.future.holdings/

X:https://x.com/future_hodlings

Commonware


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Tempoが主導する資金調達ラウンドで、2500万ドルを調達。

ブロックチェーンツール開発企業


CommonwareはDeFi(分散型金融)やブロックチェーン決済エコシステム向けのより良いツールを構築することに焦点を当てたオープンソースソフトウェアを開発しています。同社のツールは、他社が独自のブロックチェーンを立ち上げ管理できるように設計されています。

ラウンドを主導したTempoは決済大手のStripeと暗号資産ベンチャーキャピタルのParadigmによってインキュベートされた決済に特化したレイヤー1ブロックチェーン企業です。Tempoはステーブルコインによる決済環境と実世界のブロックチェーン決済システムの強化を目的として設立されており、Tempo自身もThrive CapitalとGreenoaksが主導するラウンドで5億ドルを調達しました。

今回の資金調達は、CommonwareとTempoやParadigmのような主要プレイヤーとの統合がもたらす長期的な価値の獲得に寄与すると期待されています。

公式サイト:https://commonware.xyz/

X:https://x.com/commonwarexyz

Github:https://github.com/commonwarexyz/monorepo

Fomo


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Benchmarkが主導するシリーズAラウンドで、1700万ドルを調達。

クロスチェーン取引アプリ


FomoはdYdX、Uniswap、OpenSeaなどの経験豊富なオペレーターとエンジニアのチームによって構築されたオンチェーン取引プラットフォームです。

従来の暗号資産インフラは改善を続けていますが、その一方でユーザーエクスペリエンス(UX)は後回しにされてきました。その結果、チェーン、ウォレット、流動性、ユーザーがエコシステム間で「断片化」しており、Fomoはその課題を解決することを目指しています。

Fomoのアプリケーションを利用することでユーザーはブリッジの使用や異なるチェーンのガス代(手数料)を気にすることなく、複数のチェーンにわたって単一の残高を維持しながら取引が可能になります。

ベータ版の運用6ヶ月間においてすでに12万人以上のユーザーと3万5千人以上のトレーダーを獲得し、約7億ドルの取引高を処理した実績を有しています。

Fomoの手数料は取引ごとに0.5%で、Solanaトランザクションでは最低0.95ドル、BaseやBNB Chainのような低コストネットワークでは最低手数料は設定されていません。

FomoはリードインベスターであるBenchmarkについて、「Uber、Snapchat、Instagram、Twitterのような、世界を変える大胆な消費者向け製品を支援してきた実績がある」と声明で述べています。

公式サイト:https://fomo.family/

Donut


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BITKRAFT、HSG、Makers Fund、Sky9 Capital、Altos Ventures、Hack VCが参加したシードラウンドで、1500万ドルを調達。

AI主導のエージェント型ブラウザ「Donut Browser」を開発


Donut Labsは暗号資産の取引、リスク分析、オンチェーン戦略の実行を自動化するAIエージェント型ブラウザ「Donut Browser」を開発しています。

このブラウザは自律型取引エージェントをブラウジング体験に直接組み込むことを目指しています。AIエージェントはユーザーがオフラインのときでも市場を分析し、リスクを計算し、オンチェーン取引を実行できます。スマートコントラクトの利用や複雑なブリッジ操作などは人間にとって複雑ですが、AIエージェントはこのような環境で機能するように特化させることが可能です。

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DeFiのデリバティブ取引高が月間1兆ドルを超えるなど市場が活況を呈する中、Donut Browserの待機リストにはすでに16万人以上のユーザーが登録しており、AIネイティブの取引ツールへの強い需要を示しています。

調達した資金はブラウザの開発に充てられる予定です。

公式サイト:https://donutbrowser.ai/

X:https://x.com/DonutBrowser

KapKap


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Animoca Brandsが主導し、Shima Capital、Mechanism Capital、Klaytn Foundation、Big Brain Holdingsが参加したシードラウンドで1000万ドルを調達。

AIネイティブのWeb3プラットフォーム


KapKapはゲームプレイ、コンテンツ作成、ソーシャルインタラクションといったユーザーの活動を測定可能かつ取引可能なデジタル価値に変換するWeb3プラットフォームです。

その中核となるのが独自の「Key Attention Pricing System (KAPS)」です。KAPSはユーザーのゲームプレイ、ソーシャル活動、創造的な参加を追跡することにより、ユーザーのアテンション(注目)とロイヤルティ(忠誠心)を定量化します。これにより各ユーザーのレピュテーションを示す「k-score」が生成され、エコシステム全体で公正かつ透明性の高い報酬や価値の分配が可能になります。

KapKapはすでに月間170万人以上のアクティブユーザーと25,000人のデイリーアクティブユーザーを抱えており、『Summon of Glory (SOG)』や『Idle Knights』といった人気タイトルと連携しています。さらにBAYC、ApeCoin DAO、SNKなどのグローバルIPやコミュニティとも戦略的パートナーシップを締結しエコシステムの拡大を進めています。

調達した資金はプラットフォームの成長、KAPSレピュテーションシステムの規模拡大、ゲーム開発者との連携強化、新しいカジュアルタイトルのローンチに充てられる予定です

公式サイト:https://www.kapkap.io/

X:https://x.com/Kapkap_Hub

Telegram:https://t.me/Kapkap_hub

Rift


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Paradigmから800万ドルを調達。

ビットコイン取引機能を強化するプロジェクト


Riftはイーサリアムやその他のブロックチェーンにおけるビットコイン(BTC)の取引機能を強化することにより、ビットコインをDeFiエコシステムにより深く統合し、分散型アプリケーションにおける流動性とユーザビリティを高めることを目的としています。

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市場アナリストはこの取り組みについて楽観的な見方を示しており、DeFiセクター内の流動性の取り組みに大きなシフトをもたらす可能性があると示唆しています。ビットコインの役割が従来のネットワークを超えて拡大することにより、ユーザーと開発者の双方に新たな道が開かれブロックチェーンプラットフォーム間のさらなるイノベーションとコラボレーションが促進されると期待されています。

今回のParadigmからの資金調達は、クロスチェーンの相互作用とビットコインの全体的なユーティリティ(実用性)を向上させるための重要な一歩と位置付けられています。

調達した資金は主に様々なプラットフォーム間でのビットコイン取引の改良に充てられる予定であり、最初はイーサリアムネットワークになるとのことです。

公式サイト:https://app.rift.trade/

X:https://x.com/riftdex

Tatakai


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Tencent、YGG、Immutable、Metis、Chainhill Capital、Initiate Capital、Kryptos、Y2Z、SCI Venturesなどが参加するラウンドで、700万ドルを調達。

オープンワールドのWeb3カードRPG


Tatakaiはプレイヤーファーストを掲げるブロックチェーンゲームで、オープンワールドの探索、NFT駆動型のアセット、戦略的なターン制コンバットを融合させています。

Tatakaiはアップグレード可能なNFTとAMMフレンドリーなアセットシステムを特徴としており、プレイヤーはAI駆動型コンテンツで満たされたスリリングな世界を探索できます。アニメ風のビジュアル、ターン制のスクワッド(分隊)コンバット、NFTで強化されたアセットが組み合わされています。

今回調達した資金はコアゲームプレイシステムの開発加速、ブロックチェーン/NFTインフラの統合とストレステスティング、アーリーアクセスやプレイテストなどのコミュニティ施策、さらにチームとリーチを拡大するためのマーケティング、パートナーシップ、開発者の採用に充てられる予定です。

公式サイト:https://www.tatakai.io/home

X:https://x.com/Tatakaiio

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