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2026年2月1日-2月7日 資金調達を実施したPJ 8選

投稿日 2026年 02月 13日

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目次

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Anchorage Digital


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Tether Investmentsによる1億ドルの戦略的株式投資を獲得。

機関投資家向けデジタル資産銀行


Anchorage Digitalは機関投資家やイノベーター向けにカストディ(保管)、ステーキング、トレーディング、ガバナンス、決済、およびステーブルコインの発行支援を提供するデジタル資産プラットフォームです。2021年に米通貨監督庁(OCC)から連邦銀行免許を取得した米国初の「連邦認可仮想通貨銀行」として知られています。

今回の出資はTetherとAnchorageの既存の協力関係をさらに強化するものです。両社は2026年1月、米国規制に準拠した新しい米ドル連動型ステーブルコイン「USA₮」を、Anchorage Digital Bankを統合発行体としてローンチしています。

TetherのCEOであるPaolo Ardoino氏は、この投資について「安全で透明性が高く、レジリエンスのある金融システムの重要性を共有していることの表れ」と述べています。一方、Anchorage側はこの資金を活用し主要な新規資本調達を行う代わりに、初期から貢献してきた従業員への報奨として同社初となる従業員向け株式公開買付け(テンダーオファー)を実施する予定です。

公式サイト:https://www.anchorage.com/

X:https://x.com/Anchorage

TRM Labs


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Blockchain Capitalが主導するシリーズCラウンドで、7000万ドルを調達。他には、Goldman Sachs、Bessemer Venture Partners、Citi Ventures、Galaxy Venturesなどが参加。

ブロックチェーン・インテリジェンス


TRM Labsはブロックチェーン上の取引を分析し、詐欺、マネーロンダリング、テロ資金供与などの不正行為を検知・追跡するための高度なAIソリューションを提供しています。

同社のプラットフォームはオンチェーンデータとオフチェーンの情報を組み合わせ、犯罪者が利用する自動化された資金洗浄やAIを悪用したソーシャルエンジニアリングに対抗する「防衛レイヤー」として機能します。

世界50カ国以上の法執行機関や国家安全保障機関(米FBIやIRSなど)に加え、Circle、Coinbase、PayPal、Stripe、Visaといった民間金融機関やクリプト企業を顧客に抱えています。過去5年間の平均収益成長率は150%を超えており、官民両セクターからの需要が急増しています。

CEOのEsteban Castaño氏は「AIは公共の安全や国家安全保障に関わる問題に適用されてこそ真価を発揮する」と述べており、手動での取引追跡から「AIエージェントによる調査の自動化」へとブロックチェーン・フォレンジックの未来を塗り替えようとしています。

今回の調達資金は世界レベルの人材確保、AIによるコンプライアンスの高度化、AI駆動の調査能力といった3つの分野に投入されます。

公式サイト:https://www.trmlabs.com/

X:https://x.com/trmlabs

Jupiter


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ParaFi Capitalによる3500万ドルの戦略的投資を獲得。この取引はJupiter独自のドル連動型ステーブルコインJupUSDで全額決済され、スポット価格(割引なし)で実施。

Solana最大級のDEXアグリゲーター


JupiterはSolanaエコシステムにおける流動性アグリゲーターとして知られていますが、現在ではその枠を超え包括的な「オンチェーン金融ハブ」への進化を加速させています。今回、世界最大の予測市場プラットフォームであるPolymarketをSolana上に初めて導入することを発表しました。

今回の統合により、ユーザーは資産をブリッジすることなくJupiterのプラットフォーム上で直接Polymarketの予測市場(政治、経済、スポーツ、文化イベントなど)を取引できるようになります。

Jupiterは予測市場をスワップや無期限先物に並ぶ「コア」と位置づけており、今後1年間で「Jupiter Predict」として予測市場専用のAPI、市場発見ツール、新しい取引メカニズムの構築に注力する計画です。

並行して実施された3500万ドルの資金調達は、単なる資本調達以上の意味を持ちます。決済に使用された「JupUSD」は2026年1月にローンチされたばかりで、BlackRockのトークン化国債ファンド(BUIDL)を裏付けとするUSDtbを主資産としています。この大規模な決済はJupUSDの機関級インフラとしてのストレステストとなり、発行以来、循環供給量をほぼ倍増させる結果となりました。

現在Jupiterの預かり資産(TVL)は約23.5億ドルに達し、年間手数料収入は約6.5億ドル、プロトコル収益は約1.5億ドルを記録しています。

公式サイト:https://jup.ag/

X:https://x.com/JupiterExchange

Bluff


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1kxが主導する戦略的投資ラウンドで2,100万ドルを調達。他には、Makers Fund、Maximum Frequency Venturesなどが参加。

ベッティング&エンターテインメントプラットフォーム


BLUFFはStake、Bet365、William Hillといった業界大手の元幹部らによって設立された、Web3時代のスポーツブックおよびiGamingプラットフォームです。「スピード・透明性・プレイヤーとの利害一致」を最優先事項に掲げ、インスタントなオンボーディング、リアルタイム決済、証明可能で公正(Provably Fair)なゲーム体験を提供します。

最大の特徴は従来のギャンブルの枠を超え、ライブ予測市場、バイナリーオプション、クリエイター主導のコミュニティイベント、さらにはルートボックス(ガチャ)やトレーディング要素を一つのプラットフォームに統合している点です。

正式リリース前のベータ版において、すでに60万人以上の登録、数万人の日間アクティブユーザー、そして1億2500万件以上のベット処理を記録。このトラクションは既存のプラットフォームからの乗り換えを支援する「VIPマッチングプログラム」や24時間体制のコンシェルジュサービスによって支えられています。

BLUFFは単なるベッティングサイトではなく、ゲーミング、文化、コミュニティが融合した「次世代のエンターテインメント・ハブ」としての地位確立を目指しており、今回調達した資金はプラットフォームの拡張と大規模なローンチに充てられる予定です。

公式サイト:https://www.bluff.com/

X:https://x.com/official_bluff

Opinion


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Hack VCおよびJump Cryptoが主導するプレシリーズAラウンドで2,000万ドルを調達。他には、Primitive Ventures、Decasonicなどが参加。

分散型予測市場プラットフォーム


Opinionは現実世界で起きる多様なイベント(金利決定、インフレデータ、選挙、クリプトニュースなど)を直接取引できる分散型予測市場です。中央集権的な競合であるKalshiとは異なり、Polymarketと同様にすべての市場決済をオンチェーンで完結させる透明性の高い仕組みを採用しています。

同プラットフォームは2024年に「Opinion Labs」として設立され、AIを活用したオラクルとオンチェーン・オーダーブックを組み合わせることで複雑なマクロ経済リスクを「トレード可能な資産クラス」へと標準化することを目指しています。

特にマクロ(CPIや政策決定)、トークン発行前イベント、地政学的リスクなど幅広いカテゴリーをカバーしているのが特徴です。

2025年10月にBNB Chainへメインネットを展開して以来急速な成長を遂げており、現在はグローバルの予測市場ボリュームの約3分の1を占め未決済建玉は1億3,000万ドルを超えています。同社の独自システム「Opinion Stack」は、AIマルチエージェントを活用して市場ルールの設計や複雑なデータの解決を行っており、人為的なバイアスを排除した予測を可能にしています。

ユーザーは取引や流動性提供を通じて「OPINIONポイント」を獲得でき、将来的にはネイティブトークンとの交換などの報酬が期待されています。

公式サイト:https://app.opinion.trade/

X:https://x.com/opinionlabsxyz

Ruvo


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1confirmationが主導するシードラウンドで460万ドルを調達。他には、Coinbase Ventures、Rebel Fund、Blast、First Check Ventures、Mission Street Capitalなどが参加。

ブラジルと米国をつなぐ送金インフラ


Ruvoはブラジルの即時決済システム「Pix」とステーブルコインを組み合わせ、ブラジル・米国間のシード送金を効率化するフィンテック・プラットフォームです。ユーザーは米ドルのグローバル口座を持ちあたかも米国内に拠点を置いているかのように、米ドルでの受け取り、送金、決済、投資を行うことができます。

これまでブラジルの個人や企業が米ドルを扱うには、為替、送金、仮想通貨、カード決済のために複数のアプリを使い分ける必要がありました。Ruvoはこれらを統合し、Pix、USDT、銀行振込(ACH/Wire)、Visaカードを一つのアプリでシームレスに操作できる環境を提供します。

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創業者のAlec Howard氏(元Uber幹部)は、ブラジルのPixの利便性を国際送金にも持ち込むことを目指しています。暗号資産のレールを活用することで従来の銀行送金よりも高速かつ低コストな決済を実現。特に海外から報酬を受け取るフリーランサーや、米国へ送金を行う中小企業を主要ターゲットとしています。

すでにベータ版ではUSDTでの資産保有やVisaカードによる世界中での決済が可能となっており、2026年からは米ドル建ての利回り提供も開始する予定です。ブラジル国内で3000万人以上が関与するとされる年間約1,460億ドルの国際的な資金フローのデジタル化を加速させています。

公式サイト:https://ruvo.com/

X:https://x.com/ruvopay

Kairos


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a16z cryptoが主導するシードラウンドで250万ドルを調達。他には、Geneva Trading、イリノイ大学などが参加。

予測市場のための統合インテリジェンス&低遅延実行レイヤー


Kairosは断片化が進む予測市場のエコシステムを一つに統合する機関投資家グレードのトレーディング・ターミナルです。高頻度取引(HFT)企業や取引所のインフラ構築に携わってきたクオンツ・リサーチおよびエンジニアのチームによって開発されました。

現在予測市場は急速に拡大していますが、Polymarketをはじめとする複数のプラットフォーム間で流動性が分散しニュース、価格データ、ポジション管理がバラバラであるという課題があります。Kairosはこれらを一箇所に集約。リアルタイムデータ、ニュースフィード、高度な分析ツール、そして低遅延の取引実行機能を提供することで、「予測市場版のブルームバーグ・ターミナル」としての役割を果たします。

単なる取引ツールの提供にとどまらずKairosは予測市場の基盤レイヤーとなることを目指しています。開発者はKairosの高性能なインフラを利用して、既存のトレーダーコミュニティに向けた新しいアプリケーションを構築できるオープンなエコシステムの構築も視野に入れています。

今回調達した資金はチームの拡大と製品開発の加速に充てられます。

公式サイト:https://kairos.trade/

X:https://x.com/KairosTradeX

Huddle01


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Tandemから資金調達を実施(累計調達額は660万ドル)。

分散型リアルタイム通信(dRTC)ネットワーク


Huddle01は従来の中央集権的なサーバー(ZoomやGoogle Meetなど)への依存を排除し、ブロックチェーン技術を活用して「高速・低コスト・安全」な通信環境を提供する分散型リアルタイム通信(dRTC)ネットワークです。

Arbitrumエコシステムにおける最大級のDePIN(分散型物理インフラネットワーク)として成長を続けており、これまでに累計12億分以上のミーティングを開催。iOSとAndroidを合わせたモバイルアプリのダウンロード数は10万件を超えています。またArbitrum Orbitを活用した独自のレイヤー3チェーンを構築しており、低遅延かつ安価な通信インフラを世界中のノード運営者が支える仕組みを実現しています。

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ネイティブトークンの$HUDLはHuddle01エコシステムの経済的基盤となるトークンです。以下の主要な役割を担います。

  • ネットワークのインセンティブ: 通信帯域を提供する「メディアノード」への報酬。
  • ガバナンス: ネットワークの将来的な開発方針への投票権。
  • 収益還元: プロトコル収益の一部を使用した$HUDLのバイバックおよびバーンメカニズムによる価値向上策。

現在UniswapのCCA(Custom Concentration Algorithm)メカニズムを通じた$HUDLの展開を「HuddlePad」上で開始しており、コミュニティメンバーへの露出を拡大しています。

今後はビデオ会議ツールのみならず、SDKを通じた通信インフラやコンピューティング、資本市場を支える総合的なネットワークへの進化を目指しています。

公式サイト:https://huddle01.com/

X:https://x.com/huddle01com

免責事項


・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。

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