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投稿日 2023年 01月 10日
目次
CT Analysis DeFiは、2021年9月より配信開始のDeFiの市況や主要プロジェクトの動向などを手軽に確認するためのマンスリーレポートになります。
データを中心とした定点観測、考察がメインとなっており3~5分程度で読める内容となっていますので、ぜひ一度ダウンロードしてみてください。月初の配信を予定しています。
12月のDeFi全体のTVLは、2022年で最も低い数値を記録しました。
その他の指標(ステーブルコイン・BTC等)も全体的にコンスタントな減少傾向が見られ、純粋な資金量の減少やイールド(レバレッジ需要)の低下などが、このようなデータに繋がっていると考えられます。
レポートで紹介しているプロダクトの動向を一部紹介しますが、無期限先物や証拠金取引など、レバレッジに対応したDEXが次々と登場しているトレンドとなっています。
一方で、DEXのバンドワイズとして機能する流動性の集め方は各プロジェクトが模索している段階であり、明確な解はまだ出ていないように思われます。
今後、Rageのような資本効率、Kwentaのような証拠金や純粋なオラクル周りの高い機能性、GLPのようなコンポーザビリティ、dYdXやApeXのようなアプリケーション特化型の機能性など、異なる戦略をとるプロダクトにどのような資金のフローが見られるかは注目のポイントの一つと言えるでしょう。
筆者は過去に、一度Ethereum上に持ち込まれたBTCは逆流しにくいのでは?という仮説を持っていましたが、見事にこれが外れWBTC数量は大きく減少しました。
12月はWBTC単体で30,000枚を超えるWBTCがネイティブのBTCへと償還されており、これはWintermute一社によるものとなっていました。1日あたりの償還でも過去最大の数量を記録しています。
要因としては、単純なWintermute社の資金繰り、もしくはEthereum上のイールド獲得機会(レンディング, レバレッジ, マーケットメイクなど)の減少などが考えられます。
また、Ethereum以外でもトラストレスにBTCを持ち込む動きは加速しており(InterlayやStacks, Internet Computerなど)、ネイティブのBTCが最終的にどこに着地するかという点は、BTCの持つ時価総額の大きさから見ても注目に値するでしょう。
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