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Pendle Finance -利回り付き資産を原資産と利回りに分離することを可能にするプロダクト-

投稿日 2023年 08月 01日

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本レポートでは、7月3日にBinanceへの上場を果たした金利の取引向けプロトコル「Pendle」について解説を行います。

レポートサマリー


Pendleは、パーミッションレス(許可なしに誰もが使える)金利(イールド)取引の機能性を備えるプロトコルであり、ユーザーはPendleを通じてイールドに関する多様な戦略を構築することができます。

主な手法としては、イールドを持つ利回り付き債券トークンを、原資産とクーポン(イールド)をそれぞれ別個に分割する、伝統的金融におけるクーポンストリッピング(外部リンク)と呼ばれるものを通じて、イールドの取引を実現します。

具体的には、利回り付きトークン(リキッドステーキング、LPトークン)など、ステーキング、流動性など、さまざまな種類の資産のイールドを分離し、シンプルなものとプロ向けの2つのインターフェースでプロダクトとして提供しています。

DeFiの世界ではイールドや利回りという言葉、またこれを活用するプロダクトは一般的な概念ですが、金利のデリバティブに関するプロダクトはあまり浸透していません。

金利デリバティブの一つであるPendleのようなプロダクトを通じて、DeFiにおける利回り付きトークンのリスク管理がより幅広くなることで、より保守的な投資家の資金が流入し、DeFiの市場がさらに拡大できる可能性があります。

金利デリバティブについて


Pendleは、利回り付き資産を原資産と利回りに分離することを可能にするプロダクトであり、伝統的な金融の文脈では、これは金利デリバティブの一つであり、クーポンストリッピングと呼ばれています。

トレーダーがより厳密にリスクを管理するために、金利を取引することを可能にするプロダクト群は2021年頃より活発に議論されており、Pendleもこのうちの一つとなります。

主要な金利デリバティブ向けのプロトコルは、クーポンストリッピングの手法を利用しており、Pendleなどのプロダクトを理解する上で、以下のような概念の理解があると、スムーズに読み進めることができると思います。

クーポンストリッピング


クーポンストリッピングとは、利回りを持つ債券からクーポン(利回り)部分をストリッピング(分離)することで、原資産と利回りをそれぞれ個別の証券(トークン)として取引することを可能にするプロセスです。

クリプトの文脈では、stETHを利回りのつかない元本部分と、ステーキング利回り部分に分割できるプロトコルがあれば、それはこのプロセスによって実現されています。

利回りの付かない元本部分は、以下に説明するゼロクーポン債として満期日を持つ形で、投資家に対してディスカウントで販売されます。そして、残りの利回り部分は、金利リスクの取引を好む投資家のリスク管理やレバレッジ戦略などに利用されます

ゼロクーポン債


継続的な利回りの支払いは行われないものの、債券の発行時にディスカウントで購入し、満期時に債券の元本が支払われるという仕組みを持つ債券です。

満期になると、ディスカウントがなくなり額面の金額を受け取ることができます。

例:2023年1月1日に投資家が1000ドルのゼロクーポン債を購入します。

この債券は2023年12月31日に満期を迎え、この日に債券の元本が支払われますが、満期日を迎えるまで利回りは発生しません。

代わりに、投資家は債券を割引価格(800ドル)で購入することができ、これが満期を迎えることで、投資家は1000ドル相当の元本を受け取ることができます。

ゼロクーポン債を購入する投資家は、満期時に原資産に額面で償還できることから、確実に利回りをロックする手段としてこれを利用します。

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