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投稿日 2023年 12月 26日
目次
OP Crypto Venturesが主導するシードラウンドで、320万ドルを調達。他には、Arrington Capital、Big Brain Holdings、Merit Circleが参加。
Fyde Treasuryは、元NASAの科学者が率いるブロックチェーン技術企業であり、オンチェーントレジャリーに注力しています。
Fyde Treasuryの“Liquid vault”ソリューションを用いることで、トレジャリー周りのエコシステムが強化され、「資産分散」、「利回り創出」、「トークンの流動性」、「ガバナンスの維持」の四つが実現されるとのことです。
Fyde Treasuryのプロトコルは、シミュレーション・エンジンによってストレステストがされ、最適化されています。このシステムは、ヒューリスティックかつ確率的なエージェントベースのモデリングを用いてトークノミクスデザインをモデル化しており、ブロックチェーン企業、分散型コンピューター、トークン保有者間においてインセンティブ構造を作成しています。
2023年12月にイーサリアム上でローンチされたばかりであり、同社はFyde Treasury Protocolの流動性オンランピングプロセスに参加し、FYDEポイントを獲得するよう呼びかけています。
今回調達された資金は、数十億ドル規模のオンチェーントレジャリートークンを扱うというFyde Treasuryのビジョン達成のために用いられます。
公式サイト:https://www.fyde.fi/
X:https://twitter.com/FydeTreasury
Docs:https://fyde.gitbook.io/product-docs/overview/introduction-to-fyde
Medium:https://medium.com/@fydetreasury
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/fydetreasury/
Blog:https://www.fyde.fi/blog/
Electric Capitalが主導するシードラウンドで、資金調達(額は不明)。
Frameは、イーサリアムエコシステム全体でNFTの採用を拡大するために設計されたイーサリアムレイヤー2です。FrameはEVMと同等であり、MetaMask、Foundry、Hardhatなどの既存のイーサリアムツールをすべてサポートしています。
Frameでは、NFTを中心としたシステム構築がされており、Frameのカスタム実行クライアントは、委任、正規レジストリの読み取りと書き込み、コントラクトアカウントのやり取りなど、NFT中心のユースケースを最適化しています。
また、クリエイターに対してもメリットが生み出されるような仕組みとなっており、ロイヤリティは、FrameがNFTの流動性のために制定したプロトコルであるPalette Protocolを使用することで強制されることになっています。
今回の資金調達の発表に伴って、Frameが発行するトークン$FRAMEのエアドロップの発表もされました。過去2年間にETHでNFTを取引した人が対象となっています。
公式サイト:https://www.frame.xyz/
X:https://twitter.com/frame_xyz
Docs:https://www.docs.frame.xyz/
Discord:https://discord.com/invite/framexyz
Kraken Ventures、Fabric Ventures、Arca、Inovo Ventures、Speedinvest、Credo Ventures、Seedcampが参加するシードラウンドで、700万ドルを調達。
Fiat Republicは、ロンドンを拠点としており、伝統的金融とWeb3のギャップを埋めるバンキング・アズ・ア・サービス(BaaS:Banking as a Service)プラットフォームです。また、同社は、様々な通貨やグローバルな決済ネットワークにおけるセキュリティ、コンプライアンス、アクセシビリティを重視しています。
Fiat Republicのプラットフォームはクリプトに親和的な銀行を集めており、単一のAPIを介して、複数通貨の口座を簡単に作成し、現地の決済レールやFXにアクセスできるようにしています。Fiat Republicが提供するAPIは、企業はフィアット取引とクリプト取引の両方をシームレスに統合することを可能とするものです。
今回の資金調達の発表に伴って、オランダ銀行(DNB)から電子マネー機関(EMI)の免許を取得し、欧州経済領域全域で規制対象の金融サービスを提供できるようになったことも発表されました。これは、Fiat Republicが1年以上運用を続けている英国でのEMIライセンスに追加されるものです。
このオランダのライセンスにより、Fiat Republicプラットフォームは、開発者フレンドリーなAPIを通じて、EEAのクリプトプラットフォームに決済サービスを提供し、電子マネーを発行することが可能となりました。
今回調達された資金は、戦略的雇用、銀行パートナーシップの強化、新地域への拡大などに用いられます。
公式サイト:https://fiatrepublic.com/
X:https://twitter.com/FiatRepublic
Blog:https://fiatrepublic.com/blog/
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/fiatrepublic/
Arrington CapitalとSonic Boom Venturesが主導するシードラウンドで、資金調達(額は不明)。
Voi Networkは、Algorandブロックチェーンからのフォークであり、ブロックチェーン開発プラットフォームReachとAlgorand分散型取引所HumbleSwapの共同設立者であるChris Swenor氏によって率いられています。
上記の設立経緯から、Voi NetworkはAlgorandの技術に基づいて構築されたユーザー中心のレイヤー1ブロックチェーンとなっています。しかし、Algorandのコードをフォークしているだけで、チェーンの状態をフォークしているわけではないとのことです。
Algorandは現在、ユーザーを惹きつけることに苦心しており、DeFi Llamaによると、7日間のdex取引量は現在1000万ドル未満となっています。
Voi Networkの試みとして、Algorandが機関投資家向けであることとは対照的に、「会員制インフラ」に重点を置き、市場参入戦略の一環として、より小規模なアプリケーションに集中する予定とのことです。
公式サイト:https://www.voi.network/
Whitepaper:https://www.voi.network/_files/ugd/7dc173_8e16834f2fbd4866a957d441f392d578.pdf
Discord:https://discord.com/invite/vnFbrJrHeW
Github:https://github.com/orgs/VoiNetwork/repositories
Reddit:https://www.reddit.com/r/Voi_Net/?rdt=45112
a16z crypto、CSS、MH Ventures、Wgmi Ventures、Contango Digital Assets、Zypsyが参加するプレシードラウンドで、220万ドルを調達。
Formlessは、分散型メディア・アプリケーション「Share Protocol」の開発を行っているテクノロジー企業です。
Share Protocolは、アーティストやクリエイターがスマートコントラクトを通じてデジタルメディアコンテンツを収益化する仕組みを提供する分散型プラットフォームです。
Formlessは、ユーザーがコンテンツにアクセスし消費することを可能にするDAppインターフェイスですが、他のインターフェイスを構築し、Shareスマートコントラクトのオンチェーンに接続することが可能となっています。
今回調達された資金は、Share Protocolの推進、製品とエクスペリエンスの強化に使用されるとのことです。
公式サイト:https://www.formless.xyz/
Shareプラットフォーム:https://share.formless.xyz/
X:https://twitter.com/formless_xyz
Discord:https://discord.com/invite/aeXrhYxwkr
Factionが主導するシリーズAラウンドで、1100万ドルを調達。他には、New Form、Cyber Fundなどが参加。
Tres Financeは、組織におけるクリプトの財務業務及び管理に焦点を当てたソリューションを提供しています。
Tres Financeは、Uniswap、Curve、Aaveといった人気のDeFiアプリケーションや、Coinbase、Binanceといった主要なCeFi取引所とシームレスに統合する統一プラットフォームへのアクセスを可能としています。また、Plaidとの統合によって、クライアントのデジタル資産取引を財務ライフサイクル全体で照合することが強化され、監査、税務、報告要件へのコンプライアンスが保証されているとのことです。
同社は今年、SOC 1 Type 2およびSOC 2 Type 2の認証を取得しており、これによりWeb3領域における信頼性の基盤をより確固たるものとしています。また、60のネットワークをシームレスに統合しており、これらによってWeb3における財務活動がより統合されていっています。
現在、Tres Financeの収益は向上しており、前四半期比325%という成長をしています。同社がサポートしている主要企業として、1KX、P2P、Chorus One、Kiln、Alchemyなどが挙げられます。
今回調達された資金は、あらゆるブロックチェーンにおけるすべての財務活動を正確に追跡、監視、報告する包括的なソリューションの提供のために使用されます。
公式サイト:https://www.tres.finance/
X:https://twitter.com/TresDotFinance
Blog:https://www.tres.finance/blog-main
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/tresfinance/
Arweave、WaterDrip Capital、Bing Venturesなどが参加するラウンドで、200万ドルを調達。
4EVERLANDは、様々なDePIN基本インフラとプロトコルの統合や組み込みに専念しており、Web3開発者に対して、便利で効率的かつ費用対効果の高いインフラサービスを提供することを目的としています
開発の過程で、4EVERLANDはストレージ、ネットワーキング、コンピューティングの機能を統合することに成功しており、既に多くのエコシステムと協力関係やサポートを築いています。主要なものとしては、分野ごとに以下の企業が挙げられます。
現在、4EVERLANDは、分散型フロントエンドホスティング、分散型ストレージ、RPCなどといった様々な機能を提供しており、開発者はWeb3アプリケーションを容易に構築することができます。現在までに、Snapshot、RSS3、Lenster、Lenstube、SyncSwapを含む23万人以上の開発者と13万以上のプロジェクトが4EVERLANDを利用しています。
その他にも、多くの企業から支援を得ており、Polygon、Protocol Labs、Dfinity、Arweaveを含む複数のエコシステムから助成金を得ているだけでなく、BNB Chain Zero2Hero Incubatorで選ばれていることでも知られています。
今回調達された資金は、4EVERLANDの開発やビルド、グローバルな成長と発展の推進のために使用されます。
公式サイト:https://www.4everland.org/
X:https://twitter.com/4everland_org
Docs:https://docs.4everland.org/
Medium:https://4everland.medium.com/
Discord:https://discord.com/invite/4everland
Github:https://github.com/4everland
Telegram:https://t.me/org_4everland
Reddit:https://www.reddit.com/r/4everland/
1kxが主導するシードラウンドで、600万ドルを調達。他には、Protocol Labsが参加。
web3mineは、資本とハードウェアを組み合わせたオープンかつ高性能で弾力性のあるコンピュートインフラを構築しています。
web3mineは主要なサービスとして、以下の2つを展開しています。
web3mineの製品はFilecoinエコシステムで稼動しており、FilecoinネットワークのネイティブトークンであるFILのマイニングプロセスの簡素化、最適化、オープンアクセスを支援しています。
web3mineが開発した技術とステーカーが提供する資本を活用することで、ハードウェア事業者は事業の効率的な拡大、大幅なコスト削減の推進、暗号資産のボラティリティへのエクスポージャーを減らすことができます。
そして、web3mineはこれらのコスト削減をステーカーに還元し、ステーカーは最大25%の年間推定利回りで利益を得ることが可能となっています。
今回調達された資金は、同社のコアサービスの開発に使われるとのことです。
公式サイト:https://www.web3mine.io/
X:https://twitter.com/web3mine
Docs:https://docs.web3mine.io/
Blog:https://www.web3mine.io/blog
Discord:https://discord.com/invite/xpvQgYDHC7
Github:https://github.com/filmineio/
BITKRAFTが主導するラウンドで、600万ドルを調達。今回は2回目の資金調達であり、総額は1350万ドル。他には、Karatage、Viola Ventures、Fabric Ventures、Mensch Capital Partnersなどが参加。
Addressableは、Web3マーケティング企業であり、Web3のマーケティング担当者がソーシャルメディアのアカウントやウォレットからデータを収集し、類似性に基づいて情報を照合し、より正確なプロフィールを構築してターゲットを絞ることを可能としています。
Addressableは今年、顧客基盤の構築に注力しており、ゲーム、金融アプリ、取引所、インフラ企業などを含めて、Web3分野の50以上の企業と750を超えるキャンペーンを行ってきました。
現在では、Addressableの機能は大幅に拡張され、Bloomberg、The New York Times、Yahoo Financeを含む40万を超えるウェブサイトにおけるクリプトウォレット所有者のアトリビューションが可能となりました。また、X(Twitter)広告ネットワークの初期カバレッジに加え、Unity、Pubmatic、Magniteを含む3つの新しい広告ネットワークにもリーチしています。
また、Addressableの1-Click SDKインストールは、Googleによって承認されており、Google Tag Managerで利用可能となっています。これにより、マーケティング担当者の統合プロセスが簡素化され、ウェブサイトやブロックチェーンのコンバージョン、ウォレットの接続を簡単に追跡できるようになっています。
Addressableは将来的に、Redditを含む新しい広告ネットワークの統合や、正確なパフォーマンスのために追加のブロックチェーンサポートなどを行っていくとのことです。
公式サイト:https://www.addressable.io/
X:https://twitter.com/addressableid
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/addressableio/
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・筆者は、本文中で触れている暗号資産を保有している可能性があります。こちらのレポートに書かれている見解は、筆者の個人的なもので、情報提供のみを目的としています。トークンの売買やプロトコルの利用を推奨するものではありません。また、本レポートは投資アドバイスではないことをご留意ください。
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