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投稿日 2024年 01月 25日
目次
1kxが主導するシリーズAラウンドで、1700万ドルを調達。他には、Crypto.com、IOSG、Wintermute Ventures、KXVC、LBankが参加。
Kilnは、ETHのステーキングプラットフォームです。同社は、複数のPoSブロックチェーンをサポートしていますが、Dune Analyticsのダッシュボードによると、Kilnのステーキング資産の大半はイーサリアムであり、31億ドル以上に及んでいます。
従来、ETHのステーキングにおいては、1つのネットワークバリデーターを確立するために最低32ETHが必要でした。これは多くの参加者にとっては、非常に高い参入障壁となっていました。Kilnのソリューションは、より少額のステークを可能にするものです。同様のサービスとしては、LidoやRocket Poolが挙げられます。
Ratedによると、Kilnは現在、イーサリアムネットワークの約4%を占める、イーサリアムバリデータノードの最大のオペレーターでもあります。
今回調達された資金は、シンガポールにおける地域本部の開設及びAPAC部門の成長といった、第1四半期のグローバルな拡大計画に使われるとのことです。
公式サイト:https://www.kiln.fi/
X:https://twitter.com/Kiln_finance
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/kiln-fi/
CoinFundが主導するシリーズAラウンドで、1150万ドルを調達。他には、Slow Ventures、ConsenSys Mesh、Borderless Capitalなどが参加。
DIMOは、分散型の自動車データプロトコルであり、ドライバーやフリートがDIMOトークンを通じて報酬を得ながら、自身の自動車データを収集・閲覧できるようにすることに重点を置いています。
DIMOプロトコルによって、ユーザーは自身の車をネットワークに接続し、ガバナンスに参加することが可能となります。同社が提供するコンパニオンアプリであるDIMO Mobileは、このエコシステムにおいて重要な役割を果たしています。
DIMOネットワークは2023年に900%の成長を遂げており、36000台以上の自動車がDINOネットワークに接続されています。
ここ最近、クリプト分野の中でも、DePIN領域が注目を集めています。
DePINは、Decentralized Physical Infrastructure Networkの略称であり、日本語では「分散型物的インフラストラクチャーネットワーク」と呼ばれています。DePINにおいて共有対象となりる実際の「物的」は、CPUやストレージ、特定のハードウェアなど、プロダクトごとに多岐に渡ります。
DePINは、クリプトの市場規模の拡大や技術革新において徐々に拡大している領域でもあり、ユーザーへのインセンティブという観点においても非常に注目を集めています。
その一例としては、「Hivemapper」があげられます。
Hivemapperは、Solanaネットワーク上に構築された分散型地図プロトコルです。Google Map以上の高品質な地図を作成することを目的としています。これは、Drive to Earnの一種であり、専用のドライブレコーダー機器を使用して近所をマッピングすることで、$HONEYトークンの形で報酬を得ることが可能です。
https://coinmarketcap.com/ja/currencies/hivemapper/
Hivemapperが話題となった理由の一つとしては、2023年後半の急激な$HONEYトークン価格の上昇があげられます。これはDePIN分野への急速な注目の高まりを反映したものと考えられます。また、ちょうど$SOLトークン価格が上昇している時期でもあったため、それを背景として$HONEYへの注目もより加速したと見做せるでしょう。
今回はHivemapperを例に挙げましたが、同SolanaネットワークのDePINでは複合現実を取り上げた「DeMR」などがあります。他のネットワークにおいても、DePINプロダクトの開発は盛んに行われており、DePINは2024年の注目分野の一つと言えるでしょう。
公式サイト:https://dimo.zone/
X:https://twitter.com/DIMO_Network/
Discord:https://discord.com/invite/B5K5eScyQM
Animoca Venturesが主導するシードラウンドで、1000万ドルを調達(評価額は1億ドル)。他には、Shima Capital、DFG Group、Signum Capital、Ankr Network、Digital Strategies、CMS Holdingsなどが参加。
Root Protocolは現在、Web3への統一的なアクセスを可能にするために、デジタル・アイデンティティ、ソーシャル・ネットワークなどのインテント中心のアグリゲーターを構成するオペレーティング・システムを構築しています。
このシステムは、「Rootオペレーションエグゼキューター」、「Rootチェーン」、「Rootアカウント」、「Rootインデクサー」の四つの主要コンポーネントで構成されており、すべてが相互運用性、拡張性、複合性を容易にするために連携しています。
Root Protocolチームは、分散型識別子(DID)に注力しています。最新の開発においては、アカウント抽象化(AA)といった広いビジョンが含まれており、ユーザーのWeb3体験の広がりを実現しながら、全てが自身のDIDに結びつくようになっています。Root Protocolは既存のB2C製品の大規模なトラクションを活用しており、3ヶ月で25万人のDID認証ユーザーを持つほどに成長しています。
今回調達された資金は、Web3向けOSの構築のために使われ構築のために使われます。
公式サイト:https://root.xyz/
X:https://twitter.com/0xRootLabs
Whitepaper:https://root.xyz/whitepaper
Medium:https://root-labs.medium.com/
Discord:https://discord.com/invite/HgHuuS9wzx
Telegram:https://t.me/rootlabs
HashKey Capitalが主導するシリーズAラウンドで、500万ドルを調達。他には、Redpoint、OKX Ventures、GSR Markets、Amber Groupなどが参加。
0xScopeは、データ分析企業であり、Web2とWeb3データの分析を標準化し強化することを目的としています。また、エンティティのクラスタリング、アクティビティの追跡、パターン分析など、オンチェーンデータ分析のためのさまざまなツールを提供しています。0xScopeの特徴としては、Web3 AIトレーニングに特化していることがあげられます。
同社は、0xScope V2を立ち上げました。これは、独自のWeb3データレイヤーを通じてWeb3 AIアプリケーションにデータサポートを提供し、その過程でAIとWeb3を接続することを目的としています。
0xScopeが提供する代表的なサービスとしては、以下の三つがあります。
公式サイト:https://www.0xscope.com/
X:https://twitter.com/ScopeProtocol
Docs:https://docs.scopescan.ai/getting-started/welcome-to-scopescan
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/0xscope/
Discord:https://discord.com/invite/Aa4XgybupY
Telegram:https://t.me/Scope_0x
Animoca Venturesが主導するラウンドで、300万ドルを調達。他には、Liquid X Ventures、Chainridge VC、Ticker Capital、Flying Falcon、BSCN Gaming Venturesが参加。
AOFVerseは、モバイルゲームスタジオであり、PvPゲーム「Army of Tactics」のグローバルローンチに向けて準備をしています。同ゲームのローンチは、2024年後半を目指しているとのことです。
今回の資金調達は、Animoca Venturesの主導によって行われましたが、AOFverseは以前にもArbitrum Foundationから助成金を受けており、各社からの注目を集めています。また、TikTokフォロワーは400万人にも及んでおり、企業だけでなく一般ユーザーからも関心が高いことが窺えます。
今回調達された資金は、スタジオの拡大へと活用されるとのことです。
公式サイト:https://aofverse.com/
X:https://twitter.com/AOFverse
Discord:https://discord.com/invite/aofverse
Telegram:https://t.me/AOFverse
Polychainが主導するラウンドで、230万ドルを調達。他には、Ava Labs、Bitscale Capital、Contango、Kairon Labs、Hyperithm、Stateless Venturesなどが参加。
Canza Finance は、Web3や分散型金融 (DeFi)、およびローカルの短期金融市場ネットワークを活用し、新興市場に無制限の金融サービスを提供するオープンファイナンスポータルです。
Canzaは、さまざまな地域のFX代理店と協力し、アフリカ新興企業向けのクロスボーダー決済のためのより迅速でコスト効率の高いソリューションを提供しているWeb3ネオバンクです。このように、同社は、アフリカのWeb3エコシステム内でのイノベーション開拓及び、サハラ以南のアフリカの中小企業が金融ツールにアクセスできるようにすることに重点を置いています。
CanzaのFX DeFiプラットフォーム「Baki」では、ステーブルコインを活用し、為替手数料の負担なく、地元企業がシームレスに自国通貨をドルに交換できるよう支援しています。取引コストは1%ほどとなっているとのことです。
今回調達された資金は、アフリカ全域の多様な金融規制当局からのライセンス取得や、FX DeFiプラットフォーム「Baki」のために使用されます。
公式サイト:https://canza.io/
X:https://twitter.com/Canza_Finance
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/canza-finance/
Portal Venturesからプレシードラウンドとして資金調達(額は不明)。
Rome Protocolは、Solana ブロックチェーン上に共有シーケンサー(SS)ネットワークを構築しており、ユーザー体験を損なうことなく、ロールアップソリューションやブロックチェーンプロジェクトに効率的なシーケンスを提供しています。
Rome Protocolの特徴としては、イーサリアムとSolanaの相互運用性に注力していることが挙げられます。Rome SS は、EVMにおける他の従来型/既存のSSの利点を有しているだけでなく、安全性やコスト削減、高スループットを実現しています。
これにより、イーサリアムとSolanaの流動性をネイティブにブリッジするネットワークが構築されているとのことです。
公式サイト:https://www.romeprotocol.com/
X:https://twitter.com/romeprotocol
Web3 Media (W3M) Venturesから資金調達(額は不明)。
Linkkoはオンチェーン広告プラットフォームです。LinkkoAdsで、Web 3ターゲティングプロパティを活用し、広告主に正確なターゲティングを提供しています。
また、同社は、パブリックブロックチェーン分析を活用することで、取引履歴、資産所有(NFTやトークン)、純資産などの要素から、ターゲティングされた行動プロファイルを作成し、広告を見ることによってユーザーに報酬を提供します。
このように、広告主にもユーザーにも、両者にメリットがある仕組みを構築しています。
今回調達された資金は、機能開発、パートナーシップの拡大、ユーザーベースの拡大に使用されるとのことです。
公式サイト:https://www.linkko.io/
X:https://twitter.com/Linkko_io
Medium:https://linkko.medium.com/
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/linkko/
Discord:https://discord.com/invite/FQs87rRHk9
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