Header Navbar Logo

有料記事

2月18日-2月24日資金調達を実施したPJ 9選

投稿日 2024年 02月 28日

Featured Image

目次

EigenLayer


1500x500-9

a16zが主導するラウンドで、1億ドルを調達。

最大のイーサリアム・リステーキングプロトコル


EigenLayerは、リステーキングを導入するイーサリアム上に構築されたプロトコルです。これにより、コンセンサスレイヤーでのETHのリステーキングが可能となりました。

EigenLayerの開発の背景として、新しいプロジェクト開発におけるセキュリティ課題がありました。セキュリティを担保するために独自トークンを発行してPoSの仕組みを導入しようとしても、一部の人間にトークンが買い占められてしまうと、セキュリティが損なわれてしまいます。そこで、EigenLayerの出番です。

EigenLayerを用いてETHを再利用することによって、新しいプロジェクトであってもイーサリアムのセキュリティの恩恵を享受することが可能となります。こうしたセキュリティのためにETHをリステークする仕組みは、「AVS」(Actively Validated Services)と呼ばれます。

EigenLayerは昨年6月のローンチから急速に成長しており、DefiLlamaによると、記事執筆時のTVLは90億ドルを超えており、リステーキング分野で最大となっています。EigenLayerをベースとしたプロジェクトも数多く派生しており、今回の記事でも最後に取り上げている「Renzo」もその内の1つです。

今回のa16zからの資金調達は、1億ドルにも及ぶ大規模なものとなりました。EigenLayer側は今回の資金調達に関して、a16zのこれまでのクリプト分野に対する貢献及び業界と政府の橋渡しをしている点を挙げており、EigenLayerの各分野への更なる拡大に寄与するものと言えるでしょう。

公式サイト:https://www.eigenlayer.xyz/

X:https://twitter.com/eigenlayer

Docs:https://docs.eigenlayer.xyz/eigenlayer/overview/

Linkedin:https://www.linkedin.com/company/eigenlabsorg/

Avail


1500x500

Founders FundとDragonflyが主導するシードラウンドで、2700万ドルを調達。他には、SevenX、Figment、Nomad Capitalなどが参加。

データの可用性に焦点を当てたイーサリアムデータネットワーク


Availは、データの可用性に焦点を当てており、Web3の統一を加速するモジュール式の技術スタックを特徴としています。

Availプラットフォームは、有効性証明、ゼロ知識証明ベースの協調ロールアップ、Fusion Securityを利用して暗号経済的(cryptoeconomic)セキュリティを強化し、異なるトークン間のギャップを埋め、より統合された効率的なブロックチェーンエコシステムを実現するものです。

Availの最終的な目標は、スケーラブルで最先端のDAレイヤーでKZG多項式コミットメントを活用した有効性証明を利用して即時かつ信頼性の高いデータ可用性を確保し、ロールアップの成長・接続、安全性の維持・適応を可能にすることです。

今回調達された資金は、次に説明するロードマップ達成のために使用されます。

3段階のロードマップ「The Avail Trinity」


The-Avail-Trinity

Availは、Web3の統合を目的とした3段階のロードマップを構築しています。

以下、それぞれの段階の特徴となります。

①Avail DA:ロールアップに豊富なBOLB領域を提供して、エコシステムを形成する基本的なベースDAレイヤーです。

②Avail Nexus:あらゆるシステム上のロールアップのための統合レイヤーです。Web3エコシステム全体の調整のための信頼できるルートとしてAvail DAを使用します。

③Avail Fusion Security: BTC、ETHなどの成熟したエコシステムのネイティブトークンによって保護されたロールアップとブロックチェーンエコシステムのための追加セキュリティレイヤー。

Availは現在メインネットのローンチを控えている状況であり、具体的な日付はまだ公開されていません。しかし、テストネットに参加したユーザーに対するエアドロップの可能性が期待されています。

公式サイト:https://www.availproject.org/

X:https://twitter.com/AvailProject

Docs:https://docs.availproject.org/docs/introduction-to-avail

Linkedin:https://www.linkedin.com/company/availproject/

Discord:https://discord.com/invite/y6fHnxZQX8

Github:https://github.com/availproject

Telegram:https://t.me/AvailCommunity

Superfluid


1500x500 1

Fabric Venturesが主導するラウンドで、510万ドルを調達。他には、Multicoin Capital、Circle Ventures、Safe Foundation、The LAO、Taavet+Stenなどが参加。

イーサリアムベースのトークンストリーミングプロトコル


Superfluidは、リアルタイムのクリプト転送を可能にするイーサリアムベースのトークンストリーミングプロトコルです。

Superfluidプロトコルは2021年にローンチされており、DAOなどのクリプトプロジェクトが”super tokens”を介して単一のオンチェーン取引で経常給与と報酬を支払うことを可能にするものです。これまでは2者間の取引をサポートしていましたが、最近では、1対多数の配布を可能にする資金プール「ディストリビューションプール」が開始されました。

ディストリビューションプールは、受信者の数が何人であろうと単一のトランザクションで送金することを可能にするものであり、ガス代が一人に対して送金する場合と変わらない仕組みとなっています。これにより、ガス代のコストを完全に予測しながら、何百万人ものユーザーに拡張可能なストリーミングスマートコントラクトを構築することが可能になります。

Superfluidは、ENS DAO、Optimism、GitcoinのAllo Protocolなど、有名なクライアントを抱えています。また、多くのEVM互換ブロックチェーン・ネットワークもサポートしており、最近ではScrollも追加されました。

Superfluidのネイティブトークンのローンチ可能性については、コミュニティの判断に委ねられるとしています。

公式サイト:https://www.superfluid.finance/

X:https://twitter.com/Superfluid_HQ

Docs:https://docs.superfluid.finance/

Medium:https://medium.com/superfluid-blog

Linkedin:https://www.linkedin.com/company/superfluid/

Discord:https://discord.com/invite/pPzPEDMVua

Inco


Inco

1kxが主導するシードラウンドで、450万ドルを調達。他には、Circle Ventures、GSR、Polygon Ventures、Robot Ventures、Alliance DAOなどが参加。

完全準同型暗号(FHE)を使用したモジュール式のレイヤー1ブロックチェーン:現在はテストネット段階


Incoは、モジュール式で相互運用可能なレイヤー1のブロックチェーン・ネットワークであり、完全準同型暗号(FHE)を使用し機密性の高いコンピューティングを提供していることが特徴です。また、イーサリアムエコシステムにおける開発者やユーザーのオンチェーンプライバシーとスケーラビリティを強化しています。

Incoは流動性へのアクセス民主化及びWeb3の採用促進に重点を置いており、ゲーム、DeFi、決済、ガバナンス、アイデンティティなど、さまざまな分野にわたる革新的な分散型アプリケーション(dApps)を作成するためのシームレスでプライバシー重視の体験を提供しています。

Incoは、昨年8月に設立されました。現在ではテストネットが立ち上げられており、今年の第2四半期から第3四半期の間には2番目のテストネット「Paillier」がリリースされる予定です。メインネットのリリースは第4四半期とされています。

モジュール型ブロックチェーン・プロジェクトとしては、他にCelestiaやLavaが挙げられます。それぞれデータ可用性とデータアクセスに焦点を当てているのに対し、Incoは機密性に注力していることが特徴です。また、IncoはCosmos SDKを使用して構築されており、Paillierから統合予定のEigenLayerを介してイーサリアムによってセキュア化されるとのことです。

今回の資金調達は、将来の株式(SAFE)とトークンワラントの契約として行われました。今回調達された資金は、新たなエンジニアの雇用に使用されるとのことです。

公式サイト:https://www.inco.org/

X:https://twitter.com/inconetwork

Blog:https://www.inco.org/blogs/

Discord:https://discord.com/invite/dmszNf797X

Github:https://github.com/Inco-fhevm

Telegram:https://t.me/inconetwork

INIT Capital


1500x500 2

Electric Capital、Mirana Ventures、Arthur Hayes x Maelstrom Fund、Robot Venturesなどが参加するシードラウンドで、300万ドルを調達。

流動性アクセスの民主化に焦点を当てたプラットフォーム:「流動性フック」(Liquidity Hooks)のローンチを発表


INITは、DAppsの基盤となる流動性レイヤーとして機能しており、プロトコルのシームレスな統合、効率的な流動性の調達、多様なユースケースの育成を可能にし、最終的にDeFi領域における流動性の断片化と持続可能性に対するソリューションを提供しています。

2月28日には、DeFiの流動性問題をターゲットとした「流動性フック」(Liquidity Hooks)がローンチされます。これは、流動性のためのコンポーザブルなプラグインとして機能するものであり、dAppはエンドユーザーのための利回りと取引戦略の提供に完全に集中することが出来るようになるとのことです。

「流動性フック」はあらゆる貸し借りのニーズにワンストップで対応するため、DeFi企業の流動性は改善されるとのことです。

公式サイト:https://init.capital/

X:https://twitter.com/InitCapital_

Docs:https://docs.init.capital/protocol-overview/introduction

Medium:https://medium.com/@InitCapital_

Discord:https://discord.com/invite/hHzFvUw3SV

ZeroLend


1500x500-1

Momentum 6、Blockchain Founders Fund、Morning Star Ventures、Newman Capital、dVdT、Transform Capital、Cypher Capitalなどが参加するシードラウンドで、300万ドルを調達。

zkSyncエコシステム内最大のレンディングプロトコル:2024年第1四半期にネイティブトークン$ZEROをローンチ予定


ZeroLendは、アカウント抽象化によるガスレストランザクション、zkStackを使用した現実世界の資産(RWA)とプライバシーレイヤーのサポートを特徴としており、zkSyncエコシステム内のレンディングプロトコルとして最大のTVLを有しています。また、Mantaでは第3位のレンディングプロトコルとなっています

現在、ZeroLendは、第一四半期にネイティブトークン$ZEROのローンチを予定しています。また、ユーザー参加とコミュニティ参加へのコミットメントの一環として、$ZEROのローンチと同時に、Zero Gravityキャンペーンの下で一連のエアドロップ・イニシアチブの準備を進めているとのことです。

公式サイト:https://zerolend.xyz/

X:https://twitter.com/zerolendxyz

Docs:https://docs.zerolend.xyz/

Discord:https://discord.com/invite/zerolend

Github:https://github.com/zerolend

Telegram:https://t.me/zerolendxyz

Citrea(Chainway Labs)


1500x500-2

Galaxy Venturesが主導するシードラウンドで、270万ドルを調達。他には、Delphi Ventures、Eric Wall氏(Taproot Wizards NFTプロジェクトの共同設立者)、Anurag Arjun氏(Availの共同設立者)などが参加。

ビットコインのブロックスペースを強化するためにゼロ知識技術を活用した最初のロールアップ


Citreaは、Chainway Labsによって開発されるビットコイン初のZKロールアップです。Chainway Labsは、ビットコイン、イーサリアム、ゼロ知識技術に特化したブロックチェーンインフラストラクチャ企業です。

Citreaは、コンセンサスルールを変更することなくビットコインネットワーク上で様々なアプリケーションの開発を可能するものです。タイプ2のzkEVMであり、zkEVMトランザクションバッチを処理し、ビットコイン上で簡単に検証できる簡潔なゼロ知識証明を提供し、ライトノードをサポートし、信頼を最小化する普遍的な双方向ペグメカニズムを特徴としています。

Citreaは以下の機能を有したビットコインレイヤー2となることを目的としています。

  • データ可用性レイヤーとしてのビットコイン
  • 決済層としてのビットコイン
  • EVM相当実行環境

また、Citreaのゼロ知識ロールアップはイーサリアム仮想マシン(EVM)をベースにしているため、開発者がイーサリアムや他の互換性のあるネットワーク用に構築したアプリケーションを移植することが容易になることも期待されています。

公式サイト:https://citrea.xyz/

X(Citrea):https://twitter.com/citrea_xyz

X(Chainway Labs):https://twitter.com/chainway_xyz

Docs:https://docs.citrea.xyz/technical-specs/readme

Github:https://github.com/chainwayxyz

Shuffle


1500x500-3

Karatage、Cypher Capital、Sunforge、ODA Capital、Wizards Capital、Upside、Parc Capital、Baboon VCなどが参加するシードラウンドで、250万ドルを調達。

カジノとスポーツベッティングのプラットフォーム:トークンにより多くの利益をユーザーに還元することを試みる


Shuffleは、2023年2月にローンチしたクリプトカジノとスポーツベッティングのプラットフォームであり、35000人以上のユーザーを有しています。

Shuffleトークン(SHFL)により、同プラットフォームは、アクティブユーザーへの報酬、コミュニティへのエンゲージメントの構築、バイバック&バーンメカニズム、限定ボーナスといったユーティリティを統合していることが特徴です。

SHFLは、Shuffleのコアユーザーに対する配布が計画されており、今後数年間で、SHFL供給量の合計28%がShuffleコミュニティにエアドロップされ、3回に分けてプラットフォームでの活動を奨励するエアドロップが行われることになっています。最初のエアドロップ数量は、最大でトークン総供給量の10%ほどになることが予定されています。(スナップショットは2024年2月1日に行われました)

SHFLの情報および取引に関する外部ウェブサイトへのリンクは、トークンのローンチ期間中に公開される予定です。

公式サイト:https://shuffle.com/ja?langRedirected=true

X:https://twitter.com/shufflecom

Whitepaper:https://shfl.shuffle.com/

Telegram:https://t.me/shufflecom

Renzo


1500x500-1 1

Binance Labsが主導するラウンドで、資金調達(額は不明)。

EigenLayerをベースとしたイーサリアム・リステーキングプロトコル:BNBチェーン上でのリステーキングに注力中


Renzoは、イーサリアム・リステーキングプロトコルであり、EigenLayerをベースとしています。

Binanceは、同分野では最近ではPuffer Financeにも投資していましたが、Puffer Financeは2番目に大きなリステーキングプロトコルに成長しました。Renzoは、Binanceによる2番目の投資対象となります。

現在、イーサリアム・リステーキング分野は、最も注目されている分野と言えるでしょう。昨年6月のEigenLayerのローンチに始まり急速にTVLが上昇しています。DeFiLlamaによると、EigenLayerの現在(記事執筆時)のTVLは、88億ドルを超えています。

Renzoは今回のBinanceからの資本を元にして、クロスチェーン・プロトコルConnextとの提携を通じて、BNBチェーン上でネイティブETHリステーキングを開始する予定とのことです。これによって、BNBチェーンのユーザーは、ブリッジをすることなくETHをRenzoのリステーキングトークンである「ezETH」にステークできます。また、EigenLayerポイントとRenzoのezpointの両方の報酬を得ることもできるようになります。

Renzoは既に、リステーキング用のwBETH(バイナンスのリキッドステーキングトークン)のデポジットも受け入れていますが、プロトコルは引き続きBNBチェーンユーザー向けの新しいリステーキング統合の構築に焦点を当てていくとのことです。

現在は、メインネットのベータ版が提供されており、一般的なメインネットはEigenLayerのステージ3の起動後に行われる予定とのことです。

公式サイト:https://www.renzoprotocol.com/

X:https://twitter.com/RenzoProtocol

免責事項


・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。

・本記事に掲載された情報や意見は、当社が信頼できると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性、完全性、目的適合性、最新性、真実性等を保証するものではありません。

・本記事上に掲載又は記載された一切の情報に起因し又は関連して生じた損害又は損失について、当社、筆者、その他の全ての関係者は一切の責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。

・筆者は、本文中で触れている暗号資産を保有している可能性があります。こちらのレポートに書かれている見解は、筆者の個人的なもので、情報提供のみを目的としています。トークンの売買やプロトコルの利用を推奨するものではありません。また、本レポートは投資アドバイスではないことをご留意ください。

前の記事

2024年1月度DeFiマンスリーレポート

この続きを読むには

この記事は会員限定の記事になります。

登録すると続きをお読みいただけます。

タグ

    無料公開

    資金調達

お問い合わせはこちら

専門的なリサーチャーのリサーチしてほしい内容がある

新規事業のアイディア出しからコンサルティングしてほしい

その他、ブロックチェーン事業に関する全般的な相談をしたい

目次

記事のシェア

Navbar Footer Image

© CT Analysis. All rights reserved.

お問い合わせ