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投稿日 2024年 02月 20日
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1月のビットコイン相場は、市場の期待通り1月のETF承認前後でつけた49,000ドルを天井として、月末にかけてここから1万ドル以上下落するという非常にボラティリティの高い相場となりました。
主にETFの承認をゴールとしたCME関連のポジション解消、およびグレイスケールGBTCの現物ETF転換に向けたディスカウントをトレードする投資家の利益確定などが、下旬にかけての動きにつながったと考えられます。
DeFiのTVLは微増、ステーブルコインではDeFiではなく決済やデリバティブ等を主なユースケースとするUSDTのドミナンス増加が継続しています。
相場の起点がBTCであったこともありBTCドミナンスは増加したものの、下位のアルトコインへの目立った流入は見られませんでした。
WBTCの発行数は減少傾向であるものの、BTCの価値上昇を一つの要因としてレンディングでの借入は増加しており、ステーブルコイン金利は比較的高い水準まで回復しています。
PayPal発行pyUSDが、Curve Financeのゲージ追加、Aave v3における担保資産として追加されるなど、米国大手フィンテック企業がDeFiへ本格的に参入しています。
PayPalによるDeFi市場戦略に関してはCT Analysisでも取り上げているので、是非そちらもご覧ください。
CT Analysis | PayPalが展開するクリプト関連事業とステーブルコインpyUSDの動向と考察
Snapshotの投票を通じて、STIP(Short Term Incentive Program)に引き続き、長期インセンティブプログラムの実施が可決しています。
このプログラムでは、12週間を通じて合計4500万ARBトークンがプロジェクトに対して分配されます。
STIP実施以後、OptimismとのTVLは顕著に差がつき始めています。
2024年1月DeFiレポートより抜粋
プロジェクトにトークンを投下し、これをプロジェクト側がユーザーに配布する形の戦略としての有効性の高さが実証されている結果となっており、対象となるプロジェクトに注目することで収益機会を見つけることができる可能性があります。
リキッドステーキングのベースアセットとなるLST(Liquid Staking Token)の文脈では、Celestiaを利用するロールアップであるMantleのmETHが急速に時価総額を拡大させています。
2024年1月DeFiレポートより抜粋
10月のローンチからわずか4ヶ月で330kのデポジットを獲得しています。
他方、上記のLSTをデポジットを間接的にEigen Layerに持ち込むことで、TGE時のトークンアロケーションを獲得しようとする動きが、ユーザー・プロジェクト共に増加傾向にあります。
ClayStackやEigenpie、Swell、Inceptionなど、複数のプロジェクトがポイントシステムを通じてインセンティブの多重化を行っており、これを通じてユーザーのLSTデポジットを獲得する戦略が一時的にではありますがワークしています。
2024年1月DeFiレポートより抜粋
主要レンディングプロトコルの動向では、CT Analysisで過去数ヶ月の間取り上げているSparkLendがCompoundのサプライを上回り、Ethereumメインネットを中心とするレンディングプロトコルの分野では2番手までサプライが増加しています。
また、相場の高騰をトリガーとして、ステーブルコインの金利も高騰傾向にあり、RWAやステーキング利回りに依存しない、レバレッジによる純粋な金利による収益機会の増加を見込むことができるのではないでしょうか。
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