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投稿日 2024年 03月 12日
目次
Multicoin CapitalとProtocol Labsが主導するシリーズAラウンドで、7300万ドルを調達。他には、Metaplanet、Blockchange、VSquared、Stake Capital、Portal Venturesなどが参加。
Zamaは、ブロックチェーンとAI向けの最先端の完全準同型暗号(FHE)にソリューションに特化しているオープンソースのクリプト企業です。同社のFHEライブラリは、個人から企業まで、クリプトの深い知識を必要とすることなくエンドツーエンドの暗号化を簡単に統合できるようにしています。
Zamaは、設立以来、FHEスキームの速度を20倍向上させており、将来的に100倍の高速化を計画しています。また、機密ブロックチェーンやAIにおける重要なユースケースを可能にし、機密大規模言語モデル(LLM)や暗号化SaaS(Software-as-a-Service)のようなウェブスケールアプリケーション専用のFHEハードウェアアクセラレータを見込んでいます。
同社は現在の問題として、ブロックチェーンではすべてのトランザクションとデータが一般に公開されるため、機密性の高い情報を使用する必要があるアプリケーションの開発者にとって課題となっていることを挙げています。これに対するソリューションとして、開発者がSolidityで機密性の高いオンチェーン・アプリケーションを作成できるようにする機密スマート・コントラクト・ソリューション「fmEVM」を作成しています。
今回調達された資金は、FHEを使用して本番稼動を開始するパートナーをサポートするための数年間の実行期間と必要なリソースのために使用されます。
公式サイト:https://www.zama.ai/
X:https://twitter.com/zama_fhe
Docs:https://docs.zama.ai/homepage/
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/zama-ai/
Discord:https://discord.com/invite/fhe-org
Reddit:https://www.reddit.com/r/zama/
Ledger、Tezos Foundation、Chiron、British Business Bankが主導するシリーズAラウンドで、2000万ドルを調達。
Baanxは英国を拠点とする金融行動監視機構(FCA)の認可を受けたスペシャリストです。また、暗号資産決済のためのノンカストディアル型オンチェーン商品の開発も行っています。
BaanxはB2B2Cプラットフォームを通じて、デビットカード、ウォレット、IBANなどを含むAPI主導のデジタル金融サービスを提供しており、企業や消費者のためにブロックチェーンやデジタル資産の採用を促進するホワイトラベル・ソリューションに注力しています。
今回調達された資金は、今年後半に米国とラテンアメリカにおけるサービス導入するために使用されるとのことです。
公式サイト:https://baanx.com/
X:https://twitter.com/BaanxGroup
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/baanxgroup/
NFX、Wing Venture Capital、Framework Venturesが主導するシードラウンドで、1150万ドルを調達。他には、Fasanara Digital Ventures、North Island Ventures、Republic Capital、Liquid2、Inspired Capital、Lyrik Ventures、DCG Expeditionsが参加。
Utilaは、組織がデジタル資産を管理するための安全なマルチチェーン・ノンカストディアルウォレットを提供する機関向けクリプトプラットフォームです。ユーザーフレンドリーな設計に重点を置いており、マルチパーティ計算(MPC)キーマネジメントを採用しています
現在、暗号資産業界はBTCの価格上昇に伴って、活性化し始めています。今後も機関投資家をはじめとした多くの企業ががブロックチェーン領域に参入していくことが予測されますが、安全性に対する懸念はブロックチェーンへの大きな参入障壁となっています。Utilaが提供するセキュリティ機能はそうした不安に対するソリューションと言えます。
また、Utilaはトークン化機能の強化に努めており、簡素化されたユーザーインターフェイスや、迅速なオンボーディングプロセスはトークン発行者に対してより良いサービスを提供することを目的としたものとなっています。
公式サイト:https://utila.io/
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Linkedin:https://www.linkedin.com/company/utila-io/
Polychain Capitalが主導するシードラウンドで、600万ドルを調達。他にはSamsung Next、Matrix Partners、Motherson Group、dao5、Geekcartel、Canonical Crypto、Nomad Capitalが参加。
Saharaは、個人や企業向けにカスタマイズされた自律的なナレッジ・エージェント(Sahara KA)の作成を可能にする、トラストレス、パーミッションレス、プライバシー中心のネットワークです。この分散型ネットワークを活用することで、誰もが知識資本を活用し、AIによる収益化と自動化の機会を得ることができます。
Saharaでは、「Sahara Knowledge Agent (KA)」と「Sahara Data」という2つの主力製品を提供しています。
Sahara KAは、外部と内部の独自データを自律的に分析し、特定のニーズに合わせた信頼性の高い意思決定を提供しています。
Sahara Dataは、AIモデルのトレーニングのために価値の高いデータサービスを提供し、データの取り扱いにおけるセキュリティとプライバシーの懸念に対処しするものです。
その他多くの製品開発に注力しており、将来的には、Sahara Vault、Sahara ID、Sahara Networkを包含するネットワークを構築し、個人や企業がSaharaのエコシステムを自由に利用できるようになるとのことです。
今回調達された資金は、チーム拡大、AIとブロックチェーン対応製品のポートフォリオ強化に使用れてます。
公式サイト:https://saharalabs.ai/
X:https://twitter.com/SaharaLabsAI
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/saharalabs-ai/
Discord:https://discord.com/invite/wwY5KvYFPC
Binance Labs、Gate Labs、MH Ventures、K300、QB Ventures、Crypto Timesが参加するシードラウンドで、500万ドルを調達。。
Privaseaは、分散型物理インフラ(DePIN)とAIを組みわせた技術を開発しており、完全準同型暗号機械学習(FHEML)の分散コンピューティング・ネットワークへの統合を進めようとしています。FHEと機械学習機能の統合によって、ネットワーク全体でより安全で効率的な計算を可能にすることを目指しています。
Privaseaはまた、FHE技術を活用した世界初の分散型アプリケーション、「ImHuman」dAppのローンチに向けて準備を進めています。これはFHEを活用して「人間の証明」(proof of human)が安全に実行されることを保証し、デジタル領域で人間のユーザーを検証するための信頼性が高く改ざん防止された方法を提供するものです。
今回調達された資金は、製品開発の強化、独自のDEPIN+AI戦略を活用してのユーザーベースの拡大に使用される予定です。
公式サイト:https://www.privasea.ai/
X:https://twitter.com/Privasea_ai
Docs:https://docs.privasea.ai/
Blog:https://www.privasea.ai/blog
Discord:https://discord.com/invite/yRtQGvWkvG
Github:https://github.com/Privase
GalileoとLemniscapが主導するシードラウンドで、500万ドルを調達。他には、Dispersion、HashKey、Tuesday Capital、Osmosis Foundation、Chorus One、Informal Systemsが参加。
Cosmologyは、Interchain エコシステムにおける Web3 アプリ開発を簡素化することに注力しています。Cosmosエコシステム向けに特別にカスタマイズされたフルスタックの開発環境を提供しており、Tendermint、Cosmos SDK、Inter Blockchain Communication (IBC)プロトコルを使用するための包括的な開発者ツールを生み出しています。
代表的な製品は、Chain Registry、Cosmos Kit、CWScriptであり、開発者がCosmosエコシステム内のアプリケーションを効率的に構築、デプロイ、対話できるようにしています。
Cosmosエコシステムは成長を続けており、今回の資金調達は、プラットフォームのビジョンとブロックチェーン開発を見据えてのものと言えるでしょう。
公式サイト:https://cosmology.zone/
X:https://twitter.com/cosmology_tech
Docs:https://docs.cosmology.zone/
Blog:https://cosmology.zone/blog
Discord:https://discord.com/invite/xh3ZwHj2qQ
Github:https://github.com/cosmology-tech
HashedとGumi Cryptosが主導するシードラウンドで、450万ドルを調達。他にはAlpha Lab Capital、Coin98 Ventures、CyberX、Saison Capitalなどが参加。
Blackwingは、清算不要のレバレッジ取引用に設計されたモジュール式のレイヤー2ブロックチェーンです。
Initia上に構築されており、トレーダーがBlackwingに資金を預けると、異なるネットワーク間で資金を移動させることなく、どのモジュラーアプリチェーンの資産でも取引が可能になり、大幅なコスト削減とさらなる安全性が実現されます。
Blackwingの特徴は、「Limitless Pools」です。これを活用することで、ユーザーは強制清算に直面することなく、借りた資金で取引を行うことができます。
Limitless Poolsでは、流動性プロバイダーのポジションを担保に変換することで、このプラットフォームでは、資産価格の変動に関係なく、借りた資金での取引に使用された元のポジションを確実に再現することができます。この新しい仕組みにより、流動性プロバイダーはより多くの手数料を得ることができ、トレーダーはより安全なレバレッジ取引から利益を得ることができるようになっています。
公式サイト:https://blackwing.fi/
X:https://twitter.com/blackwing_fi
Discord:https://discord.com/invite/blackwingfi
North Island Ventures、Breyer Capital、Hack VCが主導するプレシードラウンドで、370万ドルを調達。他には、Finality Capital Partners, Kain Warwick, Smokey The Beraなどが参加。
Firewallは、エクスプロイト対策に特化したブロックチェーンネットワーク用のファイアウォールソリューションを開発しています。
Firewallでは、従来の送受信トランザクションを監視し、事前定義されたセキュリティ基準を使用して脅威を特定するネットワークファイアウォールとは異なり、ロールアップ (複数のトランザクションを 1 つのバッチに集約))と、ブロックチェーンに記録される前にエクスプロイトを阻止する「プログラム可能なトランザクション終了ルール」(programmable transaction finalization rules)を採用しています。
今回調達された資金は、チームの成長、技術開発、コミュニティ構築とマーケティング活動の強化に使用されます。
公式サイト:https://usefirewall.com/
X:https://twitter.com/usefirewall
Discord:https://discord.com/invite/DWZhfKknu8
Arcaが主導するプレシードラウンドで、300万ドルを調達。他には、Arthur Hayes氏やDomo氏が参加。
Oylは、BRC-20トークンの市場集約ツール、ビットコインのウォレット内取引機能、ビットコインに特化したDeFiプラットフォームOmniSatとの統合など、ビットコインエコシステムの取引プラットフォームを構築しています。
同プラットフォームは、「Oyl Wallet」と名付けられており、これは今後数週間以内にローンチされる予定とのことです。
公式サイト:https://www.oyl.io/
X:https://twitter.com/OylDynamics
Archetypeが主導するシードラウンドで、300万ドルを調達。他には、Coinbase Ventures、Scalar Capital、A.Capitalなどが参加。
Stackは、オンチェーンポイントシステムの作成と管理を可能にするプラットフォームを構築しており、ポイント割り当て、リーダーボード、トラストレストークン引き換えなど、オンチェーンでポイントを割り当てて追跡するためのフレームワークを提供しています。ユーザーはポイントをERC-20トークン、ETH、またはその他の資産と引き換えることができます。
Stackは、オンチェーンポイントは、ロイヤリティプログラムへ価値や安全性を追加し、ブランドと消費者の両方のリスクを軽減しながら、アプリケーションへ消費者を導入することが可能となるとしています。これにより、ブロックチェーン固有の強みとユースケースをシームレスに連携することが可能になるとのことです。
公式サイト:https://www.stack.so/
X:https://twitter.com/stackdotso
Docs:https://docs.stack.so/overview.html
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/stack-so/about/
・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。
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・筆者は、本文中で触れている暗号資産を保有している可能性があります。こちらのレポートに書かれている見解は、筆者の個人的なもので、情報提供のみを目的としています。トークンの売買やプロトコルの利用を推奨するものではありません。また、本レポートは投資アドバイスではないことをご留意ください。
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