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6月16日-6月22日資金調達を実施したPJ 8選

投稿日 2024年 06月 23日

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目次

Renzo


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Galaxy VenturesとBrevan Howard Digitalが主導するするラウンドで、1700万ドルを調達。他には、Maven 11、Figment Capital、Protagonist、280Capital、Bankless Ventures、SevenX Venturesなどが参加。

リキッドリステーキングプロトコル


Renzoは、EigenLayer上に構築されたリキッドリステーキングプロトコルです。ユーザーがイーサリアムブロックチェーンに預け入れたETHトークンを、他のネットワーク(AVS)を保護するために再利用します。

リステーキングの最新トレンドは、ユーザーがERC-20トークンもステーキングできるようになったことです。EigenLayerは以前、自社のAVSであるEigenDAを保護するために、ERC-20トークンであるEIGENトークンを受け入れることを発表しました。リステーキングの競合であるSymbioticも、ERC-20トークンであるEthena Labsの$ENAと$USDeを受け入れることを発表しました。

現在、リキッドリステーキングプロトコルのTVL第1位は、ether[.]fiです。Renzoは第2位に位置しており、今回の大規模な資金調達によって、どのようにエコシステムの拡大を試みるかに注目が集まります。

今回調達された資金は、ERC-20トークンのサポート追加など、プロジェクトのリステーキングサービスを拡大するために使用されます。

公式サイト:https://www.renzoprotocol.com/

X:https://x.com/RenzoProtocol

Particle Network


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The Spartan GroupとGumi Cryptos Capitalが主導するシリーズAラウンドで、1,500万ドルを調達。他には、SevenX Ventures、Morningstar Ventures、Flow Traders、HashKey Capitalなどが参加。

チェーン抽象化技術に特化したモジュラーレイヤー1ブロックチェーン


Particle Networkは、開発者とユーザーの体験を簡素化するチェーン抽象化技術に焦点を当てたモジュラーレイヤー1ブロックチェーンです。

Particle Networkの主要な機能は、「ユニバーサルアカウント」です。ユーザーはどのチェーンの資金でもブロックチェーンエコシステム全体で取引することができます。ユニバーサルアカウントは、「ユニバーサル流動性とユニバーサルガス」という2つの基本機能によってサポートされており、ユーザーはどのチェーンでもトークンを使うことができ、ガス代やトランザクション手数料をどのトークンでも支払うことが出来ます。

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Particle Networkの創設者兼CEOであるPengyu Wang氏は、「ユニバーサルアカウントにより、ユーザーはチェーン間でブリッジしたり手動で管理する必要がなくなり、開発者はエコシステムのどこからでもユーザーをオンボーディングすることが出来る」と述べています。

また、Particle Networkは、Cosmos SDKを使用して構築されており、BerachainのBeaconKitフレームワークでEVMと互換性を有しています。

Particle Networkは現在テストネットのフェーズ1にあり、すでに約130万件のユニバーサルアカウントと1億1400万件以上のトランザクションを登録したとしています。

テストネットフェーズ2は今週中に開始される予定で、メインネットの立ち上げは今年の第3四半期に予定されています。ParticleトークンであるPARTIも、メインネットと同時にローンチされる予定です。

今回調達された資金は、エンジニアリングと運用機能の役割を担う人材採用に活用され、現在の30人以上のチームを40人以上に拡大することを目指しています。

公式サイト:https://particle.network/

X:https://x.com/ParticleNtwrk

Docs:https://docs.particle.network/

Medium:https://medium.com/@ParticleNetwork

Discord:https://discord.com/invite/2y44qr6CR2

Github:https://github.com/Particle-Network

Sonic


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Bitkraftが主導するシリーズAラウンドで、1200万ドルを調達。他には、Galaxy Interactive、Big Brain Holdingsなどが参加。

Solanaのゲームロールアップ「Sonic」を開発


Sonicは、並行スケーリングフレームワークHyperGrid上に構築された、Solana上でゲームエコノミーを可能にする初のアトミックSVMチェーンです。Mirror World Labsによって開発されています。

Mirror WorldのCEOであるChris Zhu氏は、Solanaのブロックチェーンの人気の高まりにもかかわらず、開発者がゲームを構築するためのインフラが慢性的に不足していると指摘しており、Sonicはこの課題に対するソリューションとして期待されています。

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Sonicでは、アトミック相互運用が可能となっていますが、これは開発者たちがメイントークンの流動性をSolanaのメインネットで確保したいという意向を有しているためです。HyperGrid Framework(開発者がSolana環境内で新しいゲームエンジンと仮想マシンをデプロイできるロールアップデプロイメントキット)を活用することで、ゲームはアトミック相互運用性を利用することができ、ゲームロジックをSonic上で処理しながら、流動性をメインネット上に残す仕組みが実現されています。

現在、Mirror WorldはSonicとHyperGrid上で毎秒1200万トランザクションの制御された集約トランザクション決済を目標としており、これはインベントリ購入やクエストドロップなど、さまざまなマルチプレイヤーリアルタイムゲームトランザクションをサポートするとしています。

公式サイト:https://www.sonic.game/

X:https://x.com/SonicSVM

Docs:https://docs.sonic.game/

Blog:https://sonic.feather.blog/?page=1&tag=all-tags

Discord:https://discord.com/invite/joinmirrorworld

Bondex


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Animoca Brands、Morningstar、Dext Force Ventures、iAngelsが参加するラウンドと、CoinListでのコミュニティセールにより、合計1050万ドルを調達。(VCから400万ドル、CoinListセールでは650万ドル)

Web3版LinkedIn


Bondexは、Web3時代のプロフェッショナルネットワーキングプラットフォームを目指しています。LinkedInの代替となることを目指し、独自のBDXNトークンを活用してゲーミフィケーション要素を取り入れたプラットフォームを構築しています。

Bondexは、毎月100万人以上のアクティブユーザーを抱えています。また、紹介報酬の仕組みも整っており、Bondexプラットフォーム上の紹介者は、リクルーターによる採用が成功した場合、米ドルまたはトークンによる最大1万ドルの紹介報奨金を受け取ることが可能となっています。

ブロックチェーン技術と評判ベースのシステムを統合することで、Bondexは公平な価値分配を保証し、エンゲージメントと機会の盛んなエコシステムを育成しようとしています。

今回調達された資金は、既存のプロフェッショナルネットワーキングサイトに対抗するための、プラットフォームの改善に充てられる予定です。

公式サイト:https://bondex.app/

X:https://x.com/bondexapp

Whitepaper:https://bondex.azureedge.net/res/Bondex_White_Paper_2023.pdf

Discord:https://discord.com/invite/bondexofficial

Verida


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O-DE Capital Partners、ChaiTech Ventures、Simurg Labsなどが参加するシードラウンドで、500万ドルを調達。

ビッグテックAI時代のユーザーデータプライバシー問題に対処


Veridaは、ビッグテック企業がユーザーデータをAIモデルのトレーニングに利用しようとする中、ユーザーが自身のデータをよりコントロールできるようにすることを目的としています。

AI市場が成長するにつれ、言語学習モデルがインターネット・ユーザーのデータを利用することへの懸念が高まっています。今月初め、ソーシャルメディア・プラットフォームのMetaは、人工知能モデルのパフォーマンスを向上させるために欧州ユーザーのデータを利用する計画を示唆しました。また、Xは昨年、プライバシーポリシーの更新において、AIを訓練するためにユーザーの生体認証データを利用すると述べています。

こうした中で、VeridaはビッグテックAI時代におけるユーザーデータのプライバシーに対する懸念の高まりに応えることをミッションとしています。ユーザーが自分のデータをコントロールできるようにし、より安全でプライバシーが守られたパーソナライズされたAIを誰にでも提供するとしています。

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今回調達した資金は、Veridaの個人データ所有インフラ開発に使用されます。このネットワークは、ユーザーの個人情報の分散型ストレージと暗号化を提供することを目的としており、データは異なるネットワーク参加者によって管理される多数のノード間で保管されるととのことです。

公式サイト:https://www.verida.network/

X:https://x.com/Verida_io

Discord:https://discord.com/invite/veridanetwork/

Telegram:https://t.me/verida_community

Zeek


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OKX Ventures、Animoca Brands、Mask Network、Arche Fund、Summer Ventures、Blockchain Coinvestors、Aspen Digitalなどが参加するシードラウンドで、300万ドルを調達。

評判メカニズムを活用する分散型コラボレーションエコノミー


Zeekは、オンチェーンのソーシャルバウンティと評判のための分散型コラボレーションネットワークです。

Zeekの特徴として、「Wish」と呼ばれるソーシャルバウンティメカニズムが備わっていることが挙げられます。また、ユーザーはネットワークへの貢献とエンゲージメントを通じて「Rizz」を獲得でき、Rizzは各ユーザーのソーシャルな評判レイヤーを構築し、信頼性、影響力を測定するために使用されます。

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Zeekは7月に正式にローンチされる予定で、現在からローンチ日までプライベートベータ版が稼働しています。現在、ユーザーはXとDiscordのアカウントで事前登録することができます。また、250個限定のZeekのTier-0 Genesis NFTコレクションは、今月末にドロップされる予定です。

公式サイト:https://www.zeek.network/

X:https://x.com/zeek_network

Discord:https://discord.com/invite/zeeknetwork

Wasabi


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Electric Capitalが主導するシードラウンドで、300万ドルを調達。他には、Alliance、Luca Netz、Santiago Santos、Zagabond、DCF Godなどが参加。

ミームコインおよびNFTのレバレッジ取引プロトコル


Wasabiは、ミームコインやNFTなどの「ロングテール資産」をレバレッジで取引できるDeFiプロトコルです。

Wasabiの共同設立者Eren Derman氏によると、ロングテール資産のための金融インフラが不足していたため、「ロングテール資産の効率的な価格発見を可能にする」ためにWasabiが作成されたとのことです。

Wasabiでは、ユーザーはミームコインやNFTをロング、ショート、ステーキングすることができます。流動性の低い資産は2~3倍のレバレッジが、ETHやUSDBのような主力資産は最大10倍のレバレッジが可能となっています。

Wasabiプロトコルは、イーサリアムメインネットとBlastで利用可能となっていますが、Pacmoon、Blastopians、Juice Financeなどのプロジェクトの流動性を有効にしているため、Blastで最も多くのユーザーアクティビティが記録されています。

Wasabiは、最初にイーサリアムメインネットでオプションと永久先物をリリースし、その後、Blastで永久先物商品をリリースしました。Derman氏によると、Wasabiには18,000人以上のトレーダーがおり、1月以来、5億ドル以上の取引高を生み出しているとのことです。また、プロトコルは現在、66,000人以上の流動性プロバイダーを抱え、1億1,100万ドル以上のTVLを有しています。

今回調達された資金は、チーム拡大に使用され、現在の6人体制のチームを近い将来10人に拡大する予定としています。スマートコントラクトエンジニア、バックエンド開発者、運用責任者などを募集するとしています。

公式サイト:https://www.wasabi.xyz/

X:https://x.com/wasabi_protocol

Docs:https://docs.wasabi.xyz/_

Mirror:https://mirror.xyz/wasabixyz.eth

Discord:https://discord.com/invite/YknB4SfWMk

Farworld Labs


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LemniscapとVariantが共同で主導するプレシードラウンドで、175万ドルを調達。他には、Base Ecosystem FundとCoinbase Venturesも参加。

分散型ゲームプラットフォーム「Farcade」の開発


Farworld Labsは、Web3ゲーム開発者向けの分散型ゲームプラットフォーム「Farcade」を開発しています。

Farcadeは、分散型ソーシャルメディアプロトコル上に構築されたプラットフォームとツール群であり、開発者はオンチェーンソーシャルメディアと統合されたクリプトネイティブゲームを構築できます。Farcadeゲームは、Farcadeアプリ内またはFarcasterのソーシャルフィード内でプレイできます。

Farworld Labsは、Metaなどの従来のWeb2ソーシャルメディアプラットフォームが、サードパーティの開発者がアプリ内でゲームやアプリケーションを作成することを制限したことで、ゲーム開発とそのソーシャルメディアとの統合が妨げられてきたと指摘しています。Farcadeは、SteamとZyngaを組み合わせたような、オンチェーンゲームの再構築を目指しています。

今回調達された資金は、Farcadeプラットフォームのローンチを含む、第3四半期に予定されているリリースに活用されます。

公式サイト:https://www.farworld.gg/

X:https://x.com/PlayFarworld

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