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2024年5月のDeFiマンスリーレポート

投稿日 2024年 06月 18日

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目次

マーケット概観と定点データ


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  • 5月の暗号資産市場は、4月の下落局面から脱し、回復基調が鮮明となりました。この回復を牽引したのは、ビットコイン現物ETFへの資金流入です。
  • 特筆すべきは、BlackRock、Fidelity、Grayscaleなど8社が申請したイーサリアム現物型ETFが、当初の予想に反し、ステーキング要項の削除などの修正の結果承認されたことです。ただし、今回承認されたのは取引所側の書類(19b-4フォーム)であり、実際の取引開始にはS-1登録届出書の発効が必要となります。S-1は現在、審査中です。
  • イーサリアムETFの承認報道は、イーサリアム価格を大きく押し上げました。20日まで3,000ドル前後で推移していた価格は、承認期待が高まった21日には3,600ドルを突破しました。これに伴い、BTCドミナンスは1.7%ほど低下しました。
  • TVLは15%の大幅な伸びを示したのに対し、ステーブルコインの伸びは0.4%にとどまりました。これは、暗号資産価格の上昇に加え、ステーブルコインから特定の銘柄への資金移動が要因と考えられます。
  • 対CEX比でのDEXの取引高も増加しており、クリプトユーザーの積極的な運用姿勢がうかがえます。

プロダクト動向


EigenLayer


4月30日にエアドロップの詳細を発表しましたが、多くのユーザーから反発を受けました。

そこで、トークン保有者に追加の100 $EIGENのエアドロップを行い、9月30日以降に投資家トークンの権利が確定することを明らかにするなど、エアドロップの改善を行うなどして、ユーザーからの期待に応えました。

エアドロップ実施後も、Eigen LayerのTVLは大きな減少を見せておらず、これは多くの不満を掬い取った成果と言えるでしょう。

Updates on the EIGEN Stakedrop on Twitter / X

MetaMask


5月は、Metamaskの多くの取り組みが明らかになった月でした。

7日には、「Smart Transactions」の導入が発表されました。これは、有害なMEVからユーザーを保護し、コストのかかるオンチェーン障害を大幅に削減する機能です、。これにより、トランザクションの成功率が高まりました。

また23日には、関係者からの証言として、Metamaskがビットコインのサポートを来月中に開始する可能性がある旨の報道もされました。

RabbyやPhantomといった他ウォレットが台頭する中で、MetaMaskのシェアが保持されるかどうかに注目が集まります。

MetaMask is adding Bitcoin support on Twitter / X

Ether [.] fi


リキッドリステーキングプロトコルとして、トップのTVLを誇るEther fiが新しい試みとして「Cash」を発表しました。

Cashは、モバイルウォレットとVisaクレジットカードを組み合わせたものとなっており、カードを使うことで、ether.fiの資産に対してUSDCを借りるか、USDCにスワップして即座に決済することが可能になります。

カードの予約注文は7月から開始、発送は9月からとのことです。

Introducing ether[.]fi Cash on Twitter / X

DeFi ロック総額(TVL)推移


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  • 5月のTVLは中旬以降、全体として大幅な上昇を見せました。この上昇の背景には、ビットコインETFへの資金流入が大きく影響しています。
  • さらに、イーサリアム現物ETFの承認も、TVL増加の期待感を高めました。現時点では、イーサリアムETFはまだ審査の最終段階にあり、資金流入は発生していませんが、承認後の資金流入に市場の注目が集まっています。
  • 主要L2の中では、Arbitrumが顕著な伸びを示しました。これは、TVLの多くにETHを含んでいることや、inEVMとの統合などが要因と考えられます。

免責事項


  • 本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。
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  • 本記事上に掲載又は記載された一切の情報に起因し又は関連して生じた損害又は損失について、当社、筆者、その他の全ての関係者は一切の責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。

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