Rollup-as-a-Service (RaaS)の事業性とロールアップ周辺ビジネスの未来

Rollup-as-a-Service (RaaS)は、ZKロールアップやOptimisticロールアップなどの技術を基盤としたL2チェーンを容易に立ち上げ・管理できる開発者向けツールです。

ロールアップで発生するトランザクションは、シーケンサーと呼ばれるモジュールで検証可能な形に並び変える必要があります。ほとんどのロールアップでは、このシーケンサーはチェーンのコアチームによって運用されています。

ロールアップ上のトランザクション手数料の一部はシーケンサーに支払われる仕組みになっており、これはコアチームの収益源となっています。昨今はこうしたロールアップの収益性が注目され、ゲームやDeFiなど特定の領域に特化したアプリケーション特化型チェーンの流行に繋がっています。

こうした背景をもとに、RaaSはロールアップを展開するのに必要な開発工程をフレームワーク/SDK化して提供することで、技術的な参入障壁を下げるというバリューを提供しています。

また、ブリッジやRPC、アカウントアブストラクション、リステーキングなどといったエコシステムに必要なコンポーネントも併せて提供することで、提供価値の増幅や類似プロダクトとの差別化を図っています。