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投稿日 2024年 07月 02日
目次
ParadigmとHaun Venturesが主導するシリーズAラウンドで、3,700万ドルを調達。他にはBankless Ventures、Coinbase Ventures、Credibly Neutral、Robot Venturesなどが参加。
Conduitは、イーサリアムのスケーリングを容易にすることを目指し、カスタマイズ可能で信頼性の高い独自のロールアップを構築、スケーリング、展開できるクリプトインフラプラットフォームを提供しています。
Conduitのプラットフォームでは、OP StackやArbitrum Orbitなどの主要なフレームワークから選択し、最新のモジュラーブロックチェーンソリューションでロールアップスタックをカスタマイズできます。また、Conduitチェーンが最新のアップグレードと新機能への早期アクセスを確実に得られるよう、ロールアップチームや基盤技術を構築するチームと緊密に連携しています。
現在、Conduitのロールアップは、12億ドル以上のTVLを有しており、イーサリアム上のトランザクションの20%を処理し、イーサリアムレイヤー1のキャパシティの15倍のガス使用量をスケールさせています。
Conduitは、ロールアップの導入にとどまらず、オンチェーンで構築する次世代チームのためのオールインワンのインフラプラットフォームを目指しています。将来的に、ユーザーは、Conduitプラットフォームから直接、ブリッジ、オラクル、インデックス、 オンボーディングツールなどの主要な統合に直接アクセスできるようになるとのことです。
現在、Conduitは、エンジニア、分散システムの専門家、デザイナー、GTMプロフェッショナルを募集しています。
公式サイト:https://www.conduit.xyz/
Docs:https://docs.conduit.xyz/
Discord:https://discord.com/invite/X5Yn3NzVRh
Dragonflyが主導するシードラウンドで、2,000万ドルを調達。他には、Figment Capital、Robot Ventures、Big Brain Holdings、Vitalik Buterin氏(イーサリアム共同創設者)、Joseph Lubin氏(ConsenSys創設者兼CEO)などが参加。
MegaETHは、MegaLabsによって開発されるイーサリアムとの完全な互換性を備えた最初の「リアルタイムブロックチェーン」です。
ここでいうリアルタイムとは、MegaETHが「トランザクションが到着するとすぐに処理し、その結果のアップデートをリアルタイムで公開できる」ことを意味しています。また、リアルタイムパフォーマンスは、イーサリアムのセキュリティ、Optimismのfault-proofシステム、独自の最適化されたシーケンサーを使用して実現されます。
MegaETHは、リアルタイムでの10万TPSを達成するとしていますが、これは「異種ブロックチェーンアーキテクチャ」(a heterogeneous blockchain architecture)と「超最適化」(hyper-optimized)されたEVM実行環境という、MegaETHの2つの主要技術によって実現されます。
異種ブロックチェーンアーキテクチャによって、異なるハードウェア構成を持つネットワークノードが特定のタスクに特化できるようにすることでパフォーマンスが向上されます。また、超最適化されたEVM実行環境は、スループット、レイテンシ、リソース効率をハードウェアの限界まで押し上げるとしています。
Vitalik Buterin氏は、「ハイパースケーラブルなEVM実装を作成することは、イーサリアムを真にスケーリングするための重要な前提条件である」と、今回の投資について述べています。
MegaETHのパブリックテストネットは、秋に予定されており、メインネットは年末近くに公開される予定です。MegaETHのネイティブトークンがメインネットと同時にローンチされるかどうかについては、まだ決定されていないとのことです。
今回の資金調達は、エクイティとトークンワラントという形で構成され、MegaETHの完全希薄化後トークン評価額は少なくとも1億ドルに達しました。
公式サイト:https://megaeth.systems/
Discord:https://discord.com/invite/megaeth
Github:https://github.com/megaeth-labs
Telegram:https://t.me/+wN8geyhVpE8yNmRl
Polychain、HF0、Hashkey Capitalなどが参加するシリーズAラウンドで、2000万ドルを調達。
Oraは、2022年に設立されており、自らを「検証可能なオラクルプロトコル」と称しています。同社は、AIに依存するエンドツーエンドのトラストレスで分散型のアプリケーションを構築するために必要なツールを開発者に提供します。
Oraの「Optimistic Machine Learning(opML)」技術は、革新的な製品「opp/ai」の基盤となるメカニズムです。楽観的システムとゼロ知識技術を通じて、プライバシー保護機能を備えた安全で効率的なオンチェーン機械学習を提供します。
Oraはまた、「initial model offering(IMO)」と呼ばれる、オープンソースのAIモデルの所有権をトークン化できるサービスも提供しています。
今回調達された資金は、AIモデルをトークン化し、分散型AIをイーサリアムのエコシステムに導入するための技術とインフラの開発を継続するために使用されます。
公式サイト:https://www.ora.io/
Mirror:https://mirror.xyz/orablog.eth/9FDbvTLK0bU_U6v7d-L6rrOi8Qqm2ezJUo7e-kxXfwo
Discord:https://discord.com/invite/MgyYbW9dQj
Github:https://github.com/ora-io
Illuminate FinancialとDRW Venture Capitalが主導するシリーズAラウンドで、1,200万ドルを調達。他には、Flow Traders、Laser Digital、Two Sigma Ventures、Wintermuteなどが参加。
Crossover Marketsは、暗号資産のスポットおよびデリバティブ市場の機関投資家向け流動性に特化したデジタル資産取引テクノロジー企業です。超低レイテンシの電子通信ネットワーク(ECN)を提供していることが特徴です。
同社は、垂直統合モデルのシンプルさを求めるプレーヤーだけでなく、カストディアンを選択したいまたは取引できる場所やカウンターパーティの選択肢を期待する上位機関の両方に対応できるよう、暗号資産取引を進化させています。
同社の執行専用暗号資産ECNであるCROSSxは、取引執行をカストディやブローカー業務から分離し、機関投資家が独自のクレジットカウンターパーティを選択できるようにしています。
Crossover Marketsは、今年第1四半期に31億5000万ドル以上の想定取引額を扱ったとプレスリリースで発表しています。
公式サイト:https://crossovermarkets.com/
X:https://x.com/crossover_mkts
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/crossover-markets/
Finality Capital Partnersが主導するシードラウンドで、300万ドルを調達。他には、Arrington Capital、Avalanche Foundation、Builder Capitalなどが参加。
NovaNetは、どこにでも実行できるゼロ知識証明(ZKP)のための世界初のインセンティブレイヤーを構築しています。
NovaNetは、ZKP技術をzk-rollupsでイーサリアムをスケーリングする手段としてだけでなく、AI、DePIN、ゲームなど、従来のzk-rollupsを超えた幅広いアプリケーションにZKPを活用できるようにしています。
NovaNetは、NIVC(non-uniform incremental verifiable computation)パラダイムに基づく最先端のzkVM上で動作し、メモリとパフォーマンスを最適化するために回路のアラカルト選択をサポートします。
また、NIVCは、メモリオーバーヘッドが高く実行に特殊なハードウェアを必要とすることが多い多くのモノリシックハッシュベースのシステムとは対照的に、使用したものに対してのみ料金を支払うようになっています。
NovaNetは、レイヤー1や従来のレイヤー2ではなく、イーサリアムをスケーリングすることを主な目的としていません。オーケストレーションに使用されるスマートコントラクトは、イーサリアム上にスマートコントラクトとして存在するものの、検証者のロックインはなく、NovaNetの検証者は、イーサリアム、Avalanche、Solana、Internet Computer Protocol、または従来のweb2サーバーなど、マルチチェーンで動作します。証明データは、開発者が希望する場所に送信できます。これにより、柔軟性とアクセシビリティ、真のモジュラーZKPレイヤーが提供されるようになっています。
今回の資金調達は、開発を加速させ、高度なZKP機能をより幅広いユーザーに提供するために使用されます。
公式サイト:https://www.novanet.xyz/
Foresight Ventures、LD Capital、Big Brain Holdings、Longhash Venturesなどが参加するシードラウンドで、300万ドルを調達。
Decent Land Labsは、EVMストレージ問題に対処するソブリンレイヤー1ブロックチェーン「WeaveVM」の開発をしています。
WeaveVMは、Arweaveの永続的なストレージレイヤーを活用することで、従来のEVMチェーンのノード上のストレージ制限に対処し、ERC-7689 (スマートブロブ) を介して既存のEVMコントラクトおよびArweaveコントラクトとのデプロイおよびインタラクションをサポートするようになっています。
このプラットフォームは、EVM互換性とArweaveのスケーラブルなストレージを統合し、EVMとArweaveの両方のブロックチェーン開発者に永続的なデータストレージと完全な相互運用性を提供することを目指しています。
また、EVMチェーンとArweaveの新たに立ち上げられたコンピューティングレイヤーaoとの間の相互運用性の構築にも取り組んでいます。Decent Land Labsは、EVM-to-aoブリッジに取り組んでおり、今年の5月にao上でEVMデータインデクサーを立ち上げました。
今回調達された資金は、プロジェクトのEVMに関する専門知識、エコシステムへのインセンティブ、および成長率を高めるために使用されます。
公式サイト:https://www.decent.land/
X:https://x.com/decentlandlabs
Discord:https://discord.com/invite/decentland
Archetype、Delphi Ventures、CMS Holdings、ID Theory、DCF Godが参加するラウンドで、300万ドルを調達。
Allora Networkは、Cosmosスタック上にレイヤー1ブロックチェーンとして構築された分散型AIネットワークです。
元々は、Upshotというプロジェクトとして、NFT査定に焦点を当てていましたが、今年2月にAlloraにブランド名を変更し分散型AIネットワークの開発に転換しました。
Allora Networkは、「トピック」と呼ばれる特定の目標を持つサブネットワークに分割されています。これらの目標は、ワーカー、レピュター、バリデーターという3つの主要な当事者によって達成されます。ワーカーは機械学習モデルを実行し、レピュターとバリデーターはネットワークのセキュリティとコンセンサスを保証します。
Allora Networkは、幅広いAIを搭載したアプリケーションに対応する可能性がありますが、最も直接的なユースケースはDeFi分野で生まれています。AIを搭載したDeFiエージェント、AIを搭載した予測市場、AIを搭載したレンディングおよびパーペチュアルシステムなどに関連するアプリケーションを構築するチームと協力しています。
Allora Networkは現在、テストネット段階にあります。Allora Labsは、Allora Foundationと協力して、この夏にメインネットをローンチする予定です。独自トークンについては、未だ検討段階としています。
公式サイト:https://www.allora.network/
Medium:https://medium.com/allora-network
Discord:https://discord.com/invite/allora
Github:https://github.com/allora-network
6th Man Venturesが主導するシードラウンドで、290万ドルを調達。他には、ParaFi Capital、Arca、Moonrock Capital、UTXO Managementが参加。
Rebarは、ビットコイン分析ソフトウェアスタートアップであり、ビットコインベースのMEV製品を構築しています。
MEV(maximal extractible value)とは、トランザクションの順序を操作してより高い手数料を得るプロセスのことです。Rebarは、イーサリアムのDeFiで見られるようなMEV戦略がビットコインにも出現していることを認識しており、ネットワーク効率とユーザー保護、そしてビットコインエコシステム全体での公平な価値分配のバランスをとるソリューションの開発を目指しています。
Rebarは、マイナーがトランザクションをより適切に整理できるように、パブリックmempoolの代替となるものを構築しています。OrdinalsやRunesのような新しいプロトコルによって、ビットコインブロックチェーンはネイティブにスマートコントラクトをサポートしていないにもかかわらず、ビットコインにMEVの機会を生み出しました。
RebarのCEOであるAlex Luce氏は、「ビットコインは、プログラマビリティと取引活動の増加という新たな時代を迎えている。私たちの使命は、ビットコインコミュニティがビットコインに出現するMEVの状況を乗り切り、より公平で透明性の高いエコシステムを確保できるよう、インフラと製品を開発することである」と述べています。
Rebarは今後、フロントランニングMEVボットから情報を保護するために、イーサリアムのようなチェーンにすでに展開されているプライベートmempoolに加えて、データ製品とダッシュボードも構築する予定です。
公式サイト:https://rebarlabs.io/
・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。
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