投稿日 2025年 06月 02日
目次
DragonflyとAltos Venturesが主導するシリーズAラウンドで、3600万ドルを調達。他には、Sound Ventures、Commerce Ventures、DCG、Circle Venturesなどが参加。
Conduitは、ステーブルコインを活用した決済の導入を加速させるための金融インフラを構築しています。従来システムよりも、高速、安価で信頼性の高い代替手段を提供することを目指しています。
プラットフォームの取引量は2024年に16倍に増加し、年間取引量は100億ドルを突破しました。現在、Conduitのネットワークは米国、メキシコ、ブラジル、ナイジェリア、ケニアを含む9カ国の14通貨と20以上の銀行にまたがっています。
今回調達された資金はアジアの新たな5カ国でのサービス開始、対応法定通貨とステーブルコインの拡充、チームの拡大とインフラの継続的な改善に使用されます。
公式サイト:https://conduitpay.com/
Castle Island Ventures、Archetype、Verda Ventures、Bankless Ventures、Arcaが参加する新たな資金調達ラウンドで、700万ドルを調達。
Beamは、従来の金融テクノロジーとブロックチェーンテクノロジーを橋渡しする決済プラットフォームです。
Beamは国境を越える年間150兆ドル以上の資金移動が、依然として遅延、手数料、不透明性を伴う古いシステムに依存しているという課題に対処します。この問題を解決するため、同社はステーブルコインのグローバルな決済能力と、RTP(リアルタイム決済)、FedNow、Push-to-Card(Visa Direct, Mastercard Send)、ACH、電信送金といった即時決済ネットワークを独自に組み合わせた決済サービスプロバイダーを構築しています。
すでにSling Money、Coala Pay、Antimetal、Goldenvoiceなどの主要企業がBeamのインフラを活用し、クリエイターへの一括支払いやウォレットのトップアップ、財務管理、ベンダーへの支払いなど多様なユースケースを実現しています。
今回調達された資金は、チームとサービスの拡充に充てられます。
公式サイト:https://www.getbeam.cash/
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/beamcash/
HSG、Bitkraft、HackVCが主導するプレシードラウンドで、700万ドルを調達。他には、Matrix Partners、Sky9 Ventures、Makers Fundなどが参加。
Donut Labsは、AIを活用してユーザーのブロックチェーン上での対話を支援する、世界初の「エージェント型」暗号資産ブラウザの開発を進めています。
Donutブラウザでは、ネイティブの暗号資産ウォレット、分散型取引所(DEX)との統合、オンチェーン実行機能を特徴とします。従来のブラウザとは異なり、DonutのAIアルゴリズムはページの文脈やユーザーの意図を理解し、トークンスワップ、イールドファーミング、ポートフォリオの最適化といったブロックチェーン上の操作を自律的に実行できます。
セキュリティ面では、アーキテクチャ的に分離された署名環境とAIによるリスクスクリーニング機能を搭載。AIが難解なトランザクションデータ(calldata)を平易な英語に翻訳し、安全性評価を割り当てることで取引の安全性を高めます。
初期のユーザーは暗号資産トレーダーやDeFiユーザーが想定されていますが、将来的には決済、ゲーミング、コンテンツ作成、ソーシャルインタラクションなど、あらゆる活動を単一のブラウザでサポートすることを目指しています。最終的には、分散型IDなどの技術を活用し、ブラウザを個人向けの「暗号資産CFO」のような存在に進化させることを目標としています。
公式サイト:https://donutbrowser.ai/
a16z cryptoとEscape Velocityが主導するプレシード資金調達ラウンドで、470万ドルを調達。
Rumiは、AIを活用してテレビやストリーミングなどの受動的なメディア視聴をリアルタイムで対話し報酬を得られる体験へと変革することを目指すAIメディア企業です。6月1日に招待制のベータ版アプリをローンチしました。
Rumiのプラットフォームでは、視聴者はAIを介して画面上の登場人物やスポーツ選手と会話したり、俳優や衣装を特定したり、討論番組中にリアルタイムでファクトチェックをしたりすることが可能になります。
この体験を支えるのが「Watch-to-earn」モデルです。ユーザーは普段通りにコンテンツを視聴しながら自身のコンピューターの余剰処理能力を提供することで、Rumiの分散型AIインフラの構築に貢献し報酬を得ます。ユーザーの貢献によって世界中の映像コンテンツに関する膨大な知識ベースが構築され、AIエージェントが物語や文化を深く理解できるようになります。
今回調達された資金は、世界初のメディア向け分散型AIインフラの構築を加速させるために使用されます。Rumiは自社のインフラを第三者のAIエージェントや開発者にライセンス提供し、新たな機能や収益機会を創出しようとしています。
公式サイト:https://rumilabs.io/
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/rumi-labs-io/
a16z cryptoが主導するラウンドで、400万ドルを調達。
Oncadeは、コミュニティのエンゲージメントを原動力とする消費者直結(D2C)型のオフプラットフォーム・ゲームストアを構築しようとしています。
従来のプラットフォームが課す30%という高額な手数料を回避することで、ゲームスタジオは利益率を向上させ、自社のコミュニティをプレセールスやウィッシュリストの増加を促進する強力な販売チャネルへと変えることができます。Oncadeは「ゲームのためのShopify」とも言えるツール群を提供しようとしています。
また、ステーブルコインプロトコルを基盤としており、世界中のプレイヤーやアフィリエイトへの報酬を即時に支払うことが可能です。Oncadeの手数料は2.5%と決済チャネルの実費のみとなっています。
公式サイト:https://www.oncade.xyz/
Mason Labsが主導するラウンドで、300万ドルを調達。他には、Frekaz Group、Level One Robotics、Tradecraft Capitalなどが参加。
Naoris Protocolは、Web2とWeb3の両システムを従来および将来の量子コンピュータによる脅威から保護するために構築された、世界初の耐量子ブロックチェーンおよびサイバーセキュリティメッシュアーキテクチャです。
Naoris Protocolは、ブロックチェーンのレイヤー0から3の下で動作する「サブゼロ・レイヤー」として機能します。ハードフォークを必要とせずに、既存のEVM互換ブロックチェーン、ノード、ブリッジ、dApps、さらには企業のシステムにまで統合できることが特徴です。
2025年1月のローンチ以来、プロトコルは6,400万件以上のトランザクションを処理し、3億4,100万件以上の脅威を軽減した実績を持ちます。プロトコルは$NAORISトークンによって支えられています。
公式サイト:https://www.naorisprotocol.com/
X:https://x.com/NaorisProtocol
Whitepaper:https://www.naorisprotocol.com/whitepapers
Medium:https://medium.com/naoris-protocol
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/naorisprotocol
Discord:https://discord.com/invite/naorisprotocol
Telegram:https://t.me/+E976qpBGhLw3MzA0
Google for Startups、Outlier Ventures、Web3com、Echo xyz、Moonhill Capitalなどが参加するラウンドで、280万ドルを調達。
Assisterrは、専門的なAIエージェントをコード一行も書かずに作成、展開、収益化することを可能にしAI開発の民主化を目指しています。
Assisterrは大規模言語モデル(LLM)ではなく、小規模言語モデル(SLM)に焦点を当てています。SLMは運用コストが安くカスタマイズが容易であり、特定のタスクに特化させることができるため、多くの実用的なアプリケーションにおいて高い効率と効果を発揮します。
Assisterrは、ネイティブトークンである$ASRRを中心とした分散型AI経済を導入。このシステムでは、モデルの構築、データの検証、AIエージェントの展開など、エコシステムへのあらゆる貢献が報酬の対象となります。これにより大企業だけでなく、クリエイター個人が直接収益を得られる自立したエコシステムを育みます。
ローンチから9ヶ月足らずで470万人のユーザーを獲得し、コミュニティによって24,000以上のAIエージェントが展開されています。Metis、Jupiter、Sui、Wormholeといった著名な暗号資産プロジェクトも、既に業務にAssisterrのAIエージェントを導入しています。
公式サイト:https://www.assisterr.ai/
Axiomが主導するラウンドで、200万ドルを調達。このラウンドには、Leadout Capital、Sand Harbor Capitalなどが参加。
BlockSpacesは、機関投資家向けにビットコインネイティブの初の担保・リスク管理プラットフォーム「ARCC (Auto Reconciled Collateral Contracts)」のローンチを計画するインフラ企業です。
従来の金融インフラは、デジタル資産特有の性質を扱うようには設計されていません。特にビットコインが持つ管理者を介さないP2Pの性質は、既存のシステムではカストディやリスク管理において課題となっていました。ARCCはビットコインがネイティブに持つプログラマビリティを拡張し、担保レイヤーとリスク軽減エンジンの両方として機能します。これにより、ラップドトークンやサイドチェーン、カストディアルブリッジに依存することなく、ビットコイン上で直接スマートコントラクトのような機能を実現します。
この技術はビットコイン先物や、「ブロックスペース」の先物市場といった全く新しい金融契約を可能にします。機関投資家の参入が進むにつれ、ビットコインの限られた取引容量(ブロックスペース)は希少価値を増していくとされています。ARCCはブロックスペースの透明性の高い先物市場を創出し、機関投資家が将来の取引手数料を予測し、安定的に取引を実行できる環境を提供します。
今回の調達資金は、ARCCのローンチを加速させるために使用されます。
公式サイト:https://www.blockspaces.com/
X:https://x.com/BlockSpaces_io
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