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2025年6月29日-7月5日 資金調達を実施したPJ 8選

投稿日 2025年 07月 09日

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目次

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TWL Miner


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複数の投資機関が参加したシリーズBラウンドで、9500万ドルを調達。(参加投資家は不明)

AI技術を統合した再生可能エネルギーによるクラウドマイニング


TWL Minerは、2019年に英国で設立されたクラウドマイニングプラットフォームです。TWL Minerは物理的なハードウェアの購入や維持管理を必要とせず、サービス提供者から計算能力をレンタルすることで暗号資産のマイニングに参加できるクラウドマイニングを提供します。

プラットフォームでは、BTC、ETH、DOGE、USDT、USDCなど、複数のデジタル資産のマイニングをサポート。ユーザーは期間や計算能力の割り当てが異なる多様なクラウドマイニング契約から選択でき、マイニングによる収益は毎日決済されます。また、新規ユーザーは10ドル相当のマイニング体験が可能です。

現在世界中に風力や太陽光などの再生可能エネルギーで稼働する60以上のデータセンターを運営しており、180の国と地域で700万人以上のユーザーにサービスを提供しています。

今回の調達資金は、同社が運営する再生可能エネルギーを利用したデータセンター網の強化とAIを活用したマイニングシステムの開発に充てられます。

AI技術の統合により、TWL Minerはリアルタイムでのリソース配分とパフォーマンスの最適化を目指します。これにより再生可能エネルギーセンターでの電力消費を削減し、システム全体の応答性を高めることが期待されています。同社は今後、ヨーロッパ、北米、アジアで風力や水力発電を利用したグリーンデータセンターをさらに拡大する計画です。

公式サイト:https://twlminer.com/xml/index.html#/

X:https://x.com/TWL_Miner

The Open Platform


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Ribbit Capitalが主導するラウンドで、2850万ドルを調達。他には、Pantera Capitalが参加。

TONブロックチェーンのコア開発企業


The Open Platform(TOP)は、TON(The Open Network)ブロックチェーンのインフラとアプリケーションを構築する開発企業です。

月間9億人以上のアクティブユーザーを抱えるメッセージングプラットフォームTelegramと密接に連携しており、Telegramの公式ウォレットのコア開発者として高速でスケーラブルかつユーザーフレンドリーなブロックチェーンソリューションの提供を目指しています。

TOPの主力製品には、Telegramアプリに組み込まれた非管理型(ノンカストディアル)の暗号資産ウォレット「Telegram Wallet」があります。これにより、ユーザーはメッセージングアプリ内で直接Toncoin($TON)やビットコインなどの暗号資産の購入、保管、取引をシームレスに行うことができます。

TOPはTelegramの巨大なユーザーベースを活用し、ゲーミング、AI、金融サービスなどの分野で分散型アプリケーション(dApps)をサポートしています。「Notcoin」や「Hamster Kombat」のようなミニアプリは数百万人のユーザーを獲得しており、TOPがバイラルdAppsをスケールさせる上で極めて重要な役割を果たしていることを証明しています。

今回の資金調達はトークン発行を伴わない純粋な株式投資です。調達した資金はグローバル展開、TONベースのアプリケーション開発の加速、Telegramエコシステム内でのAIやゲーミング分野の統合強化に充てられる予定です。

公式サイト:https://top.co/

X:https://x.com/topdotco

The Blockchain Group


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TOBAMとAdam Back氏が参加するラウンドで、約1300万ドル(1100万ユーロ)を調達。

ヨーロッパ初の「ビットコイン財務企業」への戦略的転換


ユーロネクスト・グロース・パリに上場するThe Blockchain Group(ALTBG)は、ヨーロッパ初のビットコインを主要な財務資産とする企業です。データインテリジェンス、AI、分散型技術開発を専門としています。

今回の資金調達は2つの主要な取引から構成されています。まず、資産運用会社TOBAMとの「ATM型(At-The-Market)」契約に基づき、1株あたり5.251ユーロで約100万ユーロの増資を実施しました。

並行して、同社のルクセンブルク子会社は1000万ユーロ相当の転換社債を発行。この転換価格は1株あたり5.174ユーロで、6月27日の終値に対して30%のプレミアムが設定されています。この社債は、TOBAMとビットコインのパイオニアであるAdam Back氏がそれぞれ500万ユーロずつ引き受けました。

公式サイト:https://www.theblockchain-group.com/

X:https://x.com/_ALTBG

Zypher Network


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UOB Venture 、Signum Capitalが主導するラウンドで、700万ドルを調達。他には、HashKey Capital、Cogitent Ventures、DWF Ventures、CatcherVCなどが参加。

AIエージェントのための分散型トラストインフラ


Zypher Networkは、ゼロ知識証明(ZK)プロトコルを用いて自律型AIエージェントのための検証可能な信頼性を実現する分散型インフラプロバイダーです。

AIエージェント市場が2035年までに数千億ドル規模へ成長すると予測される中、インターネットにおけるSSLのようにAIの動作の信頼性、透明性、説明責任を保証する標準化されたメカニズムが不可欠となっています。Zypher Networkはこの課題に取り組んでいます。

同社の中核技術はオープンソースのゼロ知識証明プロトコル群です。主力製品である「Proof of Prompt」は、機密性の高い入力や出力を明らかにすることなくシステムのプロンプト(指示)が正当なものであるかを公に検証可能にするzkTLSに触発されたプロトコルです。このソリューションはRESTful APIを介して提供され、金融、法務、顧客サポートなど様々な分野の開発者が容易に利用できます。

APIレイヤーはZypher独自のAI特化型ロールアップインフラ「Zytron」によって支えられています。Zytronの最初の本番インスタンスはBNBチェーン上のレイヤー2として稼働しており、分散型の証明者システム「Proof Mining」をサポートすることで、スケーラブルなZK証明の計算と検証を実現します。

今回の調達資金は、チームの拡大、インフラのスケーリング、そして開発者とユーザーのエコシステムを拡大するためのインセンティブプログラムの立ち上げに使用されます。

公式サイト:https://zypher.network/

X:https://x.com/Zypher_Network

Limitless


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Coinbase Ventures、Node Capital、Maelstromなどが参加したラウンドで400万ドルを調達。

Baseチェーン上の短期予測市場


Limitlessは、Baseブロックチェーン上で最大の予測市場プラットフォームです。BTCなどの暗号資産の短期的な価格動向を対象とした市場を提供しており、最短で1時間といった超短期の満期が設定されている点が特徴です。

この仕組みは従来の金融における0DTE(ゼロデイ満期)オプションに似ていますが、より簡単に取引できるように設計されています。ローンチ直後から急激な需要を獲得し、すでに2億5000万ドル以上の取引高を記録しています。

同社は今後のトークン発行イベント(TGE)に先立ち、新たなポイントプログラムを開始しました。ユーザーはプラットフォームでの取引、流動性の提供、友人の紹介などを通じてポイントを獲得できます。

このプログラムにより、Limitlessは早期の利用者にエアドロップを配布する最初の主要な予測市場プラットフォームとなる可能性が高く個人トレーダーにとって注目すべき機会となっています。

今回の資金調達と並行して、世界中のユーザーがお気に入りの資産の1時間後や1日後のパフォーマンスにシームレスに賭けることができる新しいモバイルファーストの取引体験も導入されました。

公式サイト:https://limitless.exchange/advanced

X:https://x.com/trylimitless

Datagram


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Blizzard Fundが主導するラウンドで、400万ドルを調達。他には、Animoca Brands、、Amber Group、Aquanow、Arche Fundなどが参加。

遊休リソースで分散型インフラを構築するネットワーク


Datagramは世界中に存在する活用されていないコンピューティング、ストレージ、帯域幅といった遊休リソースを束ね、AI主導で最適化する分散型物理インフラネットワーク(DePIN)です。

同社は世界の接続インフラの60%、個人や企業のシステムリソースの最大80%が活用されていないと指摘。これらのリソースをゲーミング、AI、通信といった分野のアプリケーションを支える高可用性の分散型バックボーンへと転換することを目指しています。

Datagramはこれまでに世界中の200社以上の企業と100万人のユーザーにサービスを提供した実績があります。CEOのJason Brink氏は、Datagramの技術基盤がデータ管理がユーザー間で分散される「分散型インターネットのベースレイヤー」になる可能性を秘めていると述べています。

今回の調達資金は、Avalanche上に独自のレイヤー1ブロックチェーンを立ち上げるために活用されます。また、資金は主要市場でのノードネットワークの展開、戦略的パートナーの獲得、今後のノード販売とメインネットローンチに向けたロードマップの加速にも充てられます。

公式サイト:https://www.datagram.network/

X:https://x.com/DGramNetwork

inshAllah


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AllianceDAOが主導したプレシードラウンドで、210万ドルを調達。他には、Blockchain Builders Fund、Sancus Ventures、Polymorphic Capitalなどが参加。

イスラム法準拠のWeb3プラットフォーム


InshAllah.fiは、4兆ドル規模にのぼるイスラム金融市場と分散型金融(DeFi)の革新的な力を結びつけることを目的としたWeb3プラットフォームです。

世界の20億人規模のイスラム教徒コミュニティに対し、シャリア(イスラム法)に準拠した倫理的な金融機会を提供するためのインフラをSolanaブロックチェーン上に構築しています。

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イスラム金融では利子(リバ)、過度の不確実性(ガラル)、投機的行為(マイシル)が禁じられているため、多くのイスラム教徒投資家は従来の暗号資産経済圏から取り残されてきました。InshAllah.fiはこのギャップを埋めることで、Solanaの高速・低コストな処理能力を活用し信頼性の高いハラルな(イスラム法で認められた)金融サービスを提供します。

今回調達した資金はプロダクト開発の加速、エンジニアおよびイスラム金融専門家チームの拡充、事業規模の拡大に充てられます。提供されるすべての金融商品は信頼できるイスラム金融学者によって厳格に審査・承認され、ユーザーは信仰に沿った形でデジタル資産への投資を行うことができます。

公式サイト:https://inshallah.fi/

X:https://x.com/inshAllahfi

Crystalfall


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Beam Investments、CoinFund、Avalanche Foundationなどが参加したラウンドで、200万ドルを調達。

スチームパンク・アクションRPG


スウェーデンのゲームスタジオCold River Gamesは、『Path of Exile』や『Stellaris』といった著名タイトルの開発経験を持つベテランチームです。同社が開発中の『Crystalfall』は、スチームパンクの世界を舞台にした基本プレイ無料のアクションRPG(ARPG)で、2025年にPC(Steam)でのリリースを予定しています。

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『Crystalfall』は、ハックアンドスラッシュの戦闘、奥深いアイテム収集とキャラクター育成に重点を置いています。開発チームは、ゲームの楽しさを最優先しつつ、ARPGの核となるプレイヤー間の物々交換経済を強化する手段としてブロックチェーンに注目。アイテムの所有権を明確にし、詐欺や複製のリスクを低減させ、プレイヤー間で受け継がれるアイテムに「来歴」という価値を付与することを目指しています。

本作はすでに大きな注目を集めており、Steamでのウィッシュリスト登録者数は2万人を超え公式Discordサーバーには1万2000人以上のプレイヤーが参加するなど、強力なコミュニティを形成しています。

今回調達した資金は、ゲームの開発完了および市場投入のために使用されます。

公式サイト:https://crystalfall.com/

X:https://x.com/PlayCrystalfall

免責事項


・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。

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