投稿日 2025年 08月 06日
目次
Zhongan Internationalが主導するシリーズA2ラウンドで、4000万ドルを調達。他には、Hivemind Ventures、HongShan、Matrixport、Immutable Capitalなどが参加。
RD Technologiesは、コンプライアンスに準拠した金融サービスにおけるステーブルコインの採用に必要なインフラ構築を主導しています。
RD Technologiesの広報担当者は「私たちの使命はシームレスで安全、かつ規制に準拠したデジタル資産取引を可能にする基盤レイヤーを構築し、Web3の広大な可能性を確立された金融の世界と真に結びつけることです」と述べています。
戦略的パートナーシップとしてZhongan Bankと協力契約を締結し、ステーブルコインの多様な応用を模索しています。またステーブルコインのサンドボックスにも積極的に参加しており、進化する規制の枠組みの中で事業を展開する姿勢を示しています。
今回の資金調達はエンタープライズグレードのステーブルコインインフラ開発を加速させるために活用されます。
公式サイト:https://www.rd.group/
X:https://x.com/RD_Technologies
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/rdtechnologies/?originalSubdomain=hk
Coinbase Ventures、Polychain Capital、BITKRAFT、Polygon Ventures、Liberty City Venturesなどが参加するラウンドで、3000万ドルを調達。
Billions Networkは、AIを基盤とした本人確認技術を推進するプロジェクトです。オンラインプラットフォームにおけるデジタルアイデンティティの検証と不正防止という課題に対応します。
この技術は行動バイオメトリクスとAIによる認証の最新の進歩を基盤としており、人間と自動化されたシステム(ボット)や詐欺行為者を区別することを目指しています。これは、金融セクターなどで規制当局が強化された認証手段を義務付けている流れとも一致するものです。
今回の資金調達では従来のベンチャーキャピタルから、暗号資産ネイティブのファンド、ゲームやWeb3に特化した投資会社まで多様な投資家が参加しました。
特にCoinbase Venturesの参加は注目に値します。同社はこれまでにも規制遵守や詐欺防止のために堅牢な本人確認システムが不可欠な暗号資産業界で、数々のデジタルアイデンティティ関連のイニシアチブを支援してきました。
この大規模な資金調達は、Humanity ProtocolやWorldcoinといったプロジェクトが多額の資金を調達していることからもわかるように、AIを活用した本人確認ソリューションへの市場の強い関心を反映しています。
公式サイト:https://billions.network/
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/billions-ntwk
Discord:https://discord.com/invite/billions-ntwk
Bitfinex、Hack VC、USDT0が主導するシードラウンドで、2800万ドルを調達。他には、Franklin Templeton、Castle Island Ventures、KuCoin Venturesなどが参加。
StableはUSDTを中心に構築された新しいブロックチェーンです。迅速な決済、低い手数料、安定した価値の単位を一つのパッケージで提供することで、USDTを世界的なデジタル決済の基盤に変えることを目指しています。
この資金調達はUSDTのようなステーブルコインの規制の枠組みを定める「GENIUS法」が成立した直後に行われました。
Stableのロードマップは今年3つのフェーズで展開されます。フェーズ1ではUSDTをガストークンとして採用し、サブセカンドのブロックタイムを実装。フェーズ2ではエンタープライズ級の決済に対応するブロックスペース保証を導入し、フェーズ3では開発者ツールとパフォーマンスのアップグレードに注力する予定です。
現在、2730億ドル規模にまで成長したステーブルコイン市場ではUSDTやUSDCのような米ドルペッグのコインが大部分を占めており、Stableのようなプロジェクトへの関心が高まっています。
公式サイト:https://www.stable.xyz/
Pantera Capitalが主導するラウンドで、2000万ドルを調達。他には、Coinbase Ventures、Fabric Ventures、Mysten Labsなどが参加。
Subzero Labsは、ブロックチェーンアプリの開発をスケーラブルなWeb2製品の構築と同じくらい簡単に行えるように設計されたブロックチェーン「Rialo」を開発しているスタートアップです。
Rialoは「分散型プログラマブルネットワークの根本的な再考」とされ、Web2のような応答性と反応性を提供することを目指しています。
Rialoネットワークは、スマートコントラクトの命令セットアーキテクチャとしてVitalik Buterin氏がイーサリアムの移行先として言及している「RISC-V」と、高い拡張性を持つ「Solana VM」との互換性を活用します。これにより開発者は、使い慣れたツールでコストとユーザー体験の両面で中央集権的なアプリケーションを上回るアプリを構築できます。
公式サイト:https://www.subzero.xyz/
OSS Capitalが主導するシリーズAラウンドで、1050万ドルを調達。他には、Digital Currency Groupが参加。
Manifoldは分散型AIインフラを開発しており、同社がBittensor上に構築する「Targon」は分散型で検証可能かつトラストレスなAIクラウドです。
Targonは現在1,500台以上のH200 GPUに支えられ、1日に200億を超える有料推論トークンを処理しています。年間6000万ドル以上のコンピューティングインセンティブがTargonネットワークを通じて流れています。
Manifoldは中央集権的なAIインフラが抱える非効率性を解決することを目指しています。Uberが初期に乗客需要を喚起するためにドライバー供給を補助したように、Targonは推論需要を惹きつけるためにコンピューティング供給をインセンティブで補助し、世界で最も効率的なコンピューティング市場を創出します。
今後の計画として、Intel TDX技術を組み込んだアップグレードをリリースし、全てのCVM(Confidential Virtual Machine)を完全に暗号化して企業のデータの機密性をトラストレスな環境で保証します。
また、現在のオンデマンドH200市場からオペレーターが担保を預けて長期契約を結ぶ「担保付きコンピューティング市場」へと拡大し、あらゆる種類のハードウェアに対応する予定です。
公式サイト:https://www.manifold.inc/
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/manifoldlabs
Discord:https://discord.com/invite/manifold
World Liberty Financialから、1000万ドルの戦略的投資を調達。
Falcon Financeは、「Your Asset, Your Yields(あなた自身の資産で、あなた自身の利回りを)」というミッションを掲げ、ユーザーや機関投資家がデジタル資産の真の利回りポテンシャルを解放することを目指しています。
ユーザーはステーブルコイン、優良暗号資産、アルトコインなど適格な幅広い流動資産を預け入れることで過剰担保型合成ドルである$USDfを発行できます。
発行された$USDfはステーキングすることで$sUSDfを生成できます。$sUSDfは、従来の優良銘柄のベーシススプレッド裁定取引を超えた、多様な機関投資家グレードの取引戦略へのアクセスを提供する独自の利回り付きトークンです。
今回のWorld Liberty Financeとの提携とBNB Chainでの$USD1/$USDfペアのローンチを記念し、PancakeSwapで2週間の「Boosted Miles」キャンペーンを実施しています。
公式サイト:https://falcon.finance/
Docs:https://docs.falcon.finance/
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/falconstable
Discord:https://discord.com/invite/falconfinance
Amber Groupが主導する戦略的ラウンドで、1000万ドルを調達。
GAIBはAI、暗号資産、資本市場が収束する中で、自律的な経済を動かす金融インフラを構築しています。
投資家は利回り付きの合成ドルである$AIDを通じてAI経済にアクセスし、それをステーキングしてパッシブインカム($sAID)を得ることができます。このシステムはクラウドプロバイダーやデータセンターのコンピュートアクセスを最適化するように設計されています。
調達した資金は、GAIBプラットフォーム上でトークン化されたGPU資産に直接投入され、オンチェーンAI経済への機関投資家のエクスポージャーを増加させます。
この投資は資本がインフラを強化し、インフラが利回りを生み出し、その利回りがより広範な参加を促すという好循環を強化するものです。
同社のAID Alpha vaultでは預かり資産が2800万ドルに達し、MorphoやPendleといった新たなDeFiプロトコルとの統合も実現しています。
公式サイト:https://gaib.ai/
Medium:https://gaibofficial.medium.com/
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/gaib-ai
Discord:https://discord.com/invite/gaibofficial
Telegram:https://t.me/+rekW5KBJC3VmNDJl
Archetypeが主導するシードラウンドで、550万ドルを調達。他には、a16z CSX、Cyber Fund、A Capital、Polymorphicなどが参加。
TACEOはパブリックブロックチェーンが持つ透明性と、機密情報が要求するプライバシーという相反する要素の両立を目指しています。
同社は複数の当事者が機密情報を公開することなく共有データ上で複雑な計算を行い、その結果を検証できる技術を開発しており、主要なものとして以下の2点が挙げられます。
TACEOの技術はWorldcoinとの協業やAztecエコシステムへの貢献、TACEO:Proofのローンチなどによって実用化されています。
同社の最終的なビジョンは、プライベートな共有状態をインターネットの基本要素とすることです。これによりAIモデルのトレーニング、分散型ID、金融機関の不正検出、ヘルスケア研究など今日ではプライバシーの障壁により不可能な全く新しいカテゴリーのアプリケーションやコラボレーションの実現を目指しています。
公式サイト:https://taceo.io/
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/taceoio/
Discord:https://discord.com/invite/sgasCRPRUd
・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。
・本記事に掲載された情報や意見は、当社が信頼できると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性、完全性、目的適合性、最新性、真実性等を保証するものではありません。
・本記事上に掲載又は記載された一切の情報に起因し又は関連して生じた損害又は損失について、当社、筆者、その他の全ての関係者は一切の責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。
この続きを読むには
この記事は会員限定の記事になります。
登録すると続きをお読みいただけます。
タグ
DeFi
特集記事
お問い合わせはこちら
専門的なリサーチャーのリサーチしてほしい内容がある
新規事業のアイディア出しからコンサルティングしてほしい
その他、ブロックチェーン事業に関する全般的な相談をしたい