投稿日 2025年 11月 27日

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Citadel Securitiesからの戦略的投資として、2億ドルを調達。
Krakenは2011年に設立された世界最大級の暗号資産取引所の一つであり、ワイオミング州を拠点としています。今回のCitadel Securitiesからの出資は米国の主要なマーケットメーカーがデジタル資産分野への関与を強めている最も明確な兆候の一つといえます。
今回の調達によりKrakenの評価額は200億ドルとなりました。Citadel Securitiesはリスク管理や市場構造分析などの分野でKrakenと連携していく予定です。
直近2回のラウンドで調達した合計8億ドルは来年に計画されているIPO(新規株式公開)に向けた財務基盤の強化を確固たるものにします。Krakenはこの資金を活用し北米以外の市場への拡大や、新しい決済商品の開発などを進める計画です。
事業面でも堅調な成長を見せており、第3四半期の収益は前年同期比で2倍以上の6億4800万ドルを記録しました。また1月以降には先物取引プラットフォームであるNinjaTraderを15億ドルで買収するなど積極的なM&A戦略も展開しています。
共同CEOのArjun Sethi氏は、非公開企業として十分な資本を持っておりIPOを急ぐ必要はないとしつつも着実な準備を進めていることを示唆しています。
公式サイト:https://www.kraken.com/

Framework Ventures、LayerZero、Sky ecosystem(旧MakerDAO)が主導するラウンドで、3700万ドルを調達。
Obexは次世代の利回り生成型ステーブルコインの構築を支援するために設立された新しい暗号資産インキュベーターです。
Obexの大きな特徴はDAIやUSDSなどのステーブルコインを手掛けるSky(旧MakerDAO)の新たな資本アロケーターとなる点です。Framework Venturesの共同創設者Vance Spencer氏は、Obexを「ステーブルコイン版のY Combinator」と表現しており、12週間のプログラムを通じて初期段階のチームに資本、技術リソース、Skyのインフラへのアクセスを提供します。
ステーブルコイン市場では、従来の法定通貨担保型に加え投資戦略を通じて利回を提供する「シンセティック(合成)ステーブルコイン」が急成長しています。しかし、最近のDeFi市場の混乱で一部のトークンがペグ(価格連動)を失うなどリスク管理の課題も浮き彫りになっています。
Obexはこうした失敗を防ぎ安全にスケールさせるための厳格な監視と技術的基盤を提供することを目指しています。
Obexが重点を置く分野は主に以下の3つのRWA担保です。
リスクとガバナンスの審査を通過したチームはSkyからの追加資本を受け取る資格を得る可能性があります。Skyは最近のガバナンス投票でObexプロジェクトに対して最大25億ドルのUSDSを展開することを承認しています。
公式サイト:https://obex.xyz/

Animoca BrandsとInfinity Ventures Crypto (IVC)が主導するシリーズAラウンドで、1000万ドルを調達。
Wizzwoodsはピクセルアートスタイルのマルチプレイヤーファーミング戦略ゲームです。最大の特徴はTelegramのミニアプリやChrome拡張機能(Twitter連携)を通じて、ブラウザやアプリから直接かつ手軽にアクセスできる点にあります。
プレイヤーはウィザード(魔法使い)が住む島を管理し、資源の生産や取引、建物のアップグレードを行います。ゲームプレイの核となるのは「放置型ファーミング(Idle Farming)」と領土管理であり、ウィザードを各施設に配置して資源を生成させます。

ソーシャル要素と競争要素も充実しています。PvPバトルが楽しめる「Wizarding Arena」やウィザードのレースに参加・投票できる「Quidditch Race」などの機能により、プレイヤー間の競争や報酬獲得の機会が提供されます。また、ソーシャルメディア上のコミュニティクエストを完了することで新たな報酬やストーリーの進行がアンロックされる仕組みも導入されています。
今回の調達資金はゲーム機能の拡充やインターチェーン(相互運用)機能の洗練に充てられ、Web3ゲーム分野においてより没入感のある体験を提供することを目指します。
公式サイト:https://www.wizzwoods.com/

CoinListおよびGate Web3 Launchpadを通じたコミュニティセールで420万ドルを調達。
BOB (Build on Bitcoin)はビットコインの堅牢なセキュリティとイーサリアム(EVM)のDeFiイノベーションを組み合わせたハイブリッド・レイヤー2ソリューションです。
ビットコイン上での開発とイノベーションを促進することを目的に設計されており、スマートコントラクトの実行にEVMを活用することで、ビットコインとイーサリアムのエコシステムをシームレスに接続します。

今回のコミュニティセールはCoinListおよびGate Web3 Launchpadを通じて実施されました。総供給量の2%にあたるトークンが2,133名の参加者に割り当てられ、420万ドルの資金が追加されました。
セールではFDV(完全希薄化後評価額)1億6500万ドル(コミュニティメンバー向け)および2億3,000万ドル(パブリック向け)でトークンが提供。これらのトークンは初日に50%がアンロックされ、残りの50%はその後3ヶ月かけて直線的に権利確定(ベスティング)する条件となっています。
一方で、チームやVC等の支援者は1年間のクリフ(待機期間)を含む3年間のベスティングスケジュールが設定されています。
公式サイト:https://www.gobob.xyz/

Tetherからの戦略的投資により、資金を調達(金額は非公開)。
Lednは世界的なマーケットリーダーとして消費者向けにビットコイン担保ローンを提供するプラットフォームです。
今回のTetherからの出資はデジタル資産を売却することなく信用(クレジット)へのアクセスを可能にするというビジョンを強化するものです。

Lednは現在、設立以来の最も好調な成長期にあります。2025年のローン組成額は既に10億ドルを超えており第3四半期だけで3億9200万ドルを記録しました(これは2024年通年の総額に匹敵します)。設立以来の累計ローン組成額は28億ドルを超え、年間経常収益(ARR)は1億ドルを突破しています。
暗号資産担保レンディング市場は2024年の78億ドルから、2033年には600億ドル規模へ急成長すると予測されています。Lednは高度なカストディやリスク管理インフラを強みに、小売および機関投資家市場の双方で拡大する需要を取り込む構えです。
公式サイト:https://www.ledn.io/

Coinbase Venturesからの戦略的投資により、資金を調達(金額は非公開)。
Permian LabsはAIインフラ向けの資金調達に特化したオンチェーンクレジットプロトコル「USD AI」の開発企業です。ニューヨークに拠点を置き分散型流動性と現実世界のAI向けGPUインフラを接続する金融基盤を構築しています。
USD AIプロトコルは、物理的なGPU(画像処理装置)などの生産性資産を担保として、検証可能なオンチェーンメカニズムを通じた融資(クレジット)の組成を可能にします。これにより従来の金融機関では時間がかかるAIスタートアップへの資金提供を迅速化し、AIインフラ経済を支えることを目的としています。
このエコシステムの中核を担うのは、以下の2つのトークンです。
技術的には「CALIBER(資産のトークン化と法的執行可能性)」、「FiLo(分散型引受とファーストロス調整)」、「QEV(返済に基づく流動性シーケンス)」という3つのモジュール式コンポーネントを統合することで透明性の高い融資オリジネーションと管理を実現しています。
USD AIは、AI需要の急増に伴うGPU不足や資金調達のボトルネックを解消するソリューションとして期待されています。
公式サイト:https://usd.ai/
X:https://x.com/USDai_Official
Docs:https://docs.usd.ai/
・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。
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