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2026年2月15日-2月21日 資金調達を実施したPJ 8選

投稿日 2026年 02月 26日

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Novig


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Pantera Capitalが主導したシリーズBラウンドで7,500万ドルを調達。他には、Multicoin Capital、Makers Fundなどが参加。

トレーダー中心の予測市場プラットフォーム


Novigは従来のブックメーカー(賭け屋)対ユーザーという対立構造を排除し、ユーザー同士が直接取引を行うピア・ツー・ピア(P2P)型のスポーツベッティング市場です。

従来のスポーツベッティング業界は高い手数料、不公平なオッズ、そして「勝ちすぎるユーザー」に対する制限やアカウント凍結といった構造的な問題を抱えていました。Novigはこれに対し手数料無料のモデルを採用。中央の仲介者を排除することで、ユーザーは従来のブックメーカーよりも長期的に見て最大10倍勝利しやすくなる環境を提供しています。

2025年に入りNovigの取引高は前年比10倍以上の成長を記録し、年間換算で40億ドルに達しました。現在全米で最も急成長しているスポーツトレーディングプラットフォームとして、10万人以上のトレーダーを抱えるまでに拡大しています。

今後は機関投資家レベルの流動性の確保や伝統的な金融取引の洗練さとスポーツの興奮を融合させた新機能のローンチを予定しています。

今回の資金調達によりNovigは米商品先物取引委員会(CFTC)への申請を進め、全米すべての州で規制に準拠した予測市場として展開することを目指しています。

公式サイト:https://novig.com/events

X:https://x.com/novig

Kresus


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韓国大手金融機関のHanwha Investment & Securities(ハンファ投資証券)から、約1,300万ドル(約180億ウォン)を調達。

RWA(現実資産)特化型のウォレットインフラ


Kresusは一般消費者および機関投資家向けにデジタル資産の管理・運用ツールを開発するインフラ企業です。特に法人向けのウォレットインフラと、現実資産(RWA)のトークン化プラットフォームの構築に強みを持っています。

Kresusの最大の特徴は従来の暗号資産ウォレットで障壁となっていた「シードフレーズ(12〜24個の英単語)」による管理を不要にした「シードレス」リカバリー技術です。これにマルチパーティ計算(MPC)ベースのセキュリティシステムを組み合わせることで、ユーザー体験を損なうことなく金融機関が求める厳格なコンプライアンスと運用要件を満たす仕組みを実現しています。

今回の出資によりハンファ投資証券はKresusの技術を活用し、顧客向けのデジタル資産サービスの強化や伝統的な金融商品のトークン化(RWA)開発を加速させる計画です。

公式サイト:https://kresus.com/

X:https://x.com/Kresusofficial

Newity


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CMT Digital(CMTグループの投資部門)が主導した戦略的資金調達ラウンドで1,100万ドルを調達。

中小企業融資を再定義するフィンテック・プラットフォーム


Newityは米国の中小企業(SMB)が資金調達の課題を克服することを支援するシード・フィンテック企業です。米連邦中小企業庁(SBA)の提携融資先と企業を繋ぐサービスプロバイダーとして、AIを活用した高度なアンダーライティング(引受審査)プラットフォームを提供しています。

2020年の設立以来、Newityは12万5,000社以上の企業に対し累計120億ドルを超える融資をサポートしてきました。従来SBA融資の獲得には紙ベースの手続きが多く、完了までに12週間以上かかることも珍しくありませんでした。しかしNewityの「AIファースト」なプラットフォームは、数百のデータポイントを瞬時に分析し最短10分での事前審査と約3週間での資金実行という圧倒的なスピードを実現しています。

今回の資金調達によりNewityは融資プラットフォームをオンチェーン(ブロックチェーン上)へ移行する計画を本格化させます。AIによる効率化とブロックチェーンによる透明性の高い金融インフラを融合させることで、米国中小企業が直面している年間3,500億ドルの資金不足というギャップを埋めることを目指しています。

具体的なブロックチェーン戦略については、2026年第1四半期(1月〜3月)中に発表される予定です。単なる融資の改善に留まらず、起業家と資本を結びつける「金融インフラの再発明」に取り組む同社の動向に注目が集まっています。

公式サイト:https://newitymarket.com/

X:https://x.com/newitymarket

Rhythmic


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Dragonflyが主導するラウンドで、400万ドルを調達。他には、Mirana Ventures、The Fintech Fundなどが参加。

ステーブルコイン決済とリワード機能を組み込むB2B2C型金融インフラ


Rhythmicは一般消費者が日常的に利用するブランド(小売店やサービス)のアプリ内に、ステーブルコインを活用した金融サービスをシームレスに埋め込むプラットフォームを提供しています。

これまでのステーブルコイン利用は主に暗号資産ネイティブ層や新興市場に限定されていました。Rhythmicはスターバックスのロイヤリティプログラムやウォレット機能あるいはウォルマートの決済システムのような仕組みを、より低コストかつ高度なインフラで中大型のコンシューマーブランドに提供することを目指しています。

具体的にはブランドの既存エコシステム内に「バリュー保存型アカウント(デジタルウォレット)」を構築し、ユーザーはそこへ入金したり共同ブランドのVisaカードで決済したりすることが可能になります。裏側の送金やインフラにはステーブルコインが活用されますが、ユーザーは複雑な技術を意識することなくキャッシュバックやリワードなどの恩恵を受けることができます。

今回調達した資金はコンプライアンス体制の強化とチームの拡大に充てられます。2026年中旬の正式ローンチに向けて、現在プロダクトの開発を加速させています。

公式サイト:https://rhythmic.io/

X:https://x.com/Rhythmic_io

Unicity


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Blockchange Venturesが主導するラウンドで、300万ドルを調達。他には、中東のスーパーアプリ運営のTawasal、Web3大手VCのOutlier Venturesらが参加。

AIエージェント専用のP2P経済インフラ


Unicity Labsは自律型AIエージェントが人間を介さずに相互にサービスを発見・交渉・決済できる「エージェント型インターネット」のための暗号プロトコルを開発しています。

従来のブロックチェーン(共有レジャー方式)では数百万のAIエージェントが同時に高速取引を行う際、ネットワークの混雑や手数料がボトルネックとなっていました。Unicity Protocolは取引の「文脈」すべてを処理するのではなく、資産の「一意性(ユニークネス)」のみを検証する独自の暗号アーキテクチャを採用。これにより共有レジャーを介さない完全なピア・ツー・ピア(P2P)接続を実現し、マシン・スピードでの摩擦のない取引を可能にします。

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2032年までに1,000億ドル規模に達すると予測されるAIエージェント市場において、Unicityは「中央集権的なビッグテック」でも「低速な既存ブロックチェーン」でもない、第三の自律的インフラとしての地位を確立することを目指しています。

公式サイト:https://www.unicity.ai/

X:https://x.com/unicity_labs

PRED


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Accelが主導するシードラウンドで、250万ドルを調達。他には、Coinbase Ventures、Reverie、およびエンジェル投資家のKevin Kelly氏、PetBerisha氏らが参加。

オンチェーン・スポーツ予測取引所


PREDは従来の「対ブックメーカー(賭け屋)」形式のスポーツベッティングではなく、ユーザー同士が直接取引を行う「取引所」形式を採用した予測市場プラットフォームです。CoinbaseのL2ネットワーク「Base」上に構築されており、オンチェーン決済によって透明性と資金の安全性を担保しています。

プロダクトの最大の特徴は「スポーツの速度」への適応です。ライブスポーツの激しい展開に対応するため200ミリ秒未満での注文実行を可能にしています。またブロックチェーンを意識させないユーザー体験に加え、預け入れた証拠金やポジションに対して初日から安全なイールド(利回り)を提供するなどDeFiの利点も組み込まれています。

同社は「PRED Standard」という独自の倫理基準を掲げており、未成年へのマーケティング禁止や中毒性を煽るデザインの排除、さらにはプラットフォーム側がユーザーの対向ポジションを持って利益を得ることを禁止しています。

現在は招待制のメインネットを公開しており、まずはサッカーからサービスを開始。将来的にはあらゆるスポーツを網羅し、スポーツを一つの「取引可能な資産クラス」へと変貌させる計画です。

公式サイト:https://www.pred.app/

X:https://x.com/predofficial

Fireplace


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Frachtisが主導するプレシードラウンドで、150万ドルを調達。他には、White Star CapitalやLegion、Echoを通じたシンジケート投資家らが参加。

機関投資家グレードの「ブルームバーグ・ターミナル」


Fireplaceは急速に拡大する予測市場において、これまで欠落していたプロフェッショナルな取引インフラを提供する統合トレーディングターミナルです。Polymarketをはじめとする複数の予測市場プラットフォームに分散した市場、流動性、実行機能を一つのインターフェースに集約します。

現在、予測市場は異なるプラットフォームやチェーンに断片化されていますが、Fireplaceは「スマート・オーダー・ルーティング(SOR)」機能を搭載。トレーダーが手動で価格や流動性を比較することなく、複数の会場から最適な価格で注文を自動実行できる仕組みを構築しています。

またリアルタイムの高度なチャート分析に加え、大口投資家(クジラ)やインサイダーのウォレット追跡機能、独自の「Enclave Money」インフラによるウォレット自動化技術も提供しています。

パブリックローンチ前から3万人以上のウェイティングリストと1万人のフォロワーを抱え、Polymarketからも公式に認知(Xのバッジ獲得)されるなど、すでに高い注目を集めています。

今回の資金調達によりデータレイヤーの深化とクロスチェーン集約機能の開発をさらに推進し、プロトレーダーや機関投資家が予測市場という新たな資産クラスへ参入するための「ゲートウェイ」としての地位を確立する計画です。

公式サイト:pro.fireplace.gg

X:https://x.com/fireplacegg

MYX Finance


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Consensysが主導するラウンドで資金調達。他には、Consensys Mesh、Systemic Venturesが参加。今回の調達により、ConsensysはMYXの筆頭株主へ。

DEXから「デリバティブ決済エンジン」へ


MYXは独自の「マッチングプール・メカニズム(MPM)」によりスリッページゼロを実現する分散型無期限先物プロトコルです。今回のV2アップデートにより、MYXは単一の取引アプリから他のプラットフォームがその上で構築可能な「モジュール型デリバティブ決済レイヤー」へと構造的な転換を遂げました。

技術面ではEIP-4337およびEIP-7702によるアカウント抽象化とChainlinkの最新オラクルスタックを統合。これによりノンカストディアルを維持しながら、ガスレスかつワンクリックでの取引体験を実現しています。また独自の動的証拠金システムにより、従来のオーダーブックの厚みに依存せず最大50倍のレバレッジをサポートします。

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最大の特徴は価格形成をローカルな流動性ではなくオラクルに直接固定している点です。これにより新規銘柄やボラティリティの高い市場であっても大口注文に対するスリッページを排除し、プロのトレーダーに予測可能な実行価格を提供します。

V2のローンチによりMYXはプロトレーダー向けの取引所としてだけでなく、B2Bパートナー(取引アプリや自動化プラットフォーム)が独自の決済レールを構築することなくデリバティブ機能を取り込める基盤インフラとしての役割を担っていくことになります。

公式サイト:https://myx.finance/en

X:https://x.com/MYX_Finance

免責事項


・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。

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・本記事上に掲載又は記載された一切の情報に起因し又は関連して生じた損害又は損失について、当社、筆者、その他の全ての関係者は一切の責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。

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