2024年5月度NFTマーケット動向レポート

今回のレポートは、2024年5月のNFTマーケットの動向を調査した内容になっています。

5月のNFT市場では、プロジェクト毎の取引ボリュームでfantasy.topが1位となりました。また、Ethereum NFT市場においては、Magic EdenがOpenSeaの取引ボリュームを上回るという大きな変動が見られました。

さらに、Solana NFT市場では、Solanaブリッジを開始したDeGodsとy00tsがランクインしています。

5月のNFT市場では、fantasy.topがプロジェクトごとの取引ボリュームで1位となりました。Blastのエアドロップの影響もあり、取引ボリュームが増加したと考えられます。

fantasy.topは、Blast上に構築されたソーシャルカードゲームで、Web3のインフルエンサーがカードとなりスコアを競う仕組みとなっています。詳しくはこちらのレポートをご覧ください。

5月には新たに「Guild of Guardians Avatars」と「DogeZuki Collection」がランクインしました。

しかし、全体的な取引ボリュームは4月より減少傾向にあります。

5月のEthereum NFT市場では、相変わらずBlurが取引ボリュームとトレーダー数の両方でシェア率No.1を維持しています。

さらに、5月の中旬からMagic EdenがOpenSeaの取引ボリュームを上回るという変化が見られました。4月から5月上旬にかけてはOpenSeaが優勢でしたが、その後、状況が逆転しました。これは、Magic Edenの施策効果が出てきていることを示していると考えられます。

Solana NFT市場では、取引ボリュームが減少しています。しかし、シェア率においてはMagic Edenがtensorを上回る結果となりました。このボリュームの減少に伴い、プラットフォームフィーも比例して減少しています。

一方、Magic EdenはEthereum、Solana、Ordinalにおいて徐々に取引ボリュームを獲得しており、総合的にNFTマーケットプレイスとしての競争力を示しています。最近では、モバイル版のウォレットもテスト版をリリースしており、この施策にもどのような効果が現れるのか、注目したいところです。

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