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2024年10月 DeFiマンスリーレポート

投稿日 2024年 11月 25日

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2024年10月のDeFiマンスリーレポート

本レポートは、2024年10月のDeFi市場動向をまとめたものになっています。

マーケット概観と定点データ


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  • 10月は「Uptober」と呼ばれるように、堅実な価格推移を見せました。上旬は中東情勢の悪化により一時6万ドルを割り込む展開もありましたが、米大統領選挙において暗号資産に親和的な共和党候補ドナルド・トランプ氏が終始優勢と見られたことから、価格は回復傾向で推移しました。
  • ビットコイン主導の市況改善だったため、BTCドミナンスは60%の大台に乗りました。
  • DEX取引高が急上昇しており、ユーザー活動が徐々にCEXの外へと進出しています。イーサリアムとSolanaを中心としたミームコインの盛り上がりも、その流れを促進しています。
  • 直近、WBTCのシェアが徐々に減少傾向にありましたが、10月は3.7%という大きな減少を見せました。BitGoとジャスティン・サン氏との提携発表によりWBTCに管理体制の懸念が浮上し、Sky(旧 MakerDAO)ではWBTCの担保利用が廃止されました。他にも、cbBTCの台頭もあり、徐々にWBTCから別製品に資金が移っているものと思われます。
  • VCによる投資も積極的に行われ、10月の資金調達額は8億6000万ドルに達しました。これは今年4月以来の最高額となっています。

プロダクト動向


World


World Chainがメインネットで稼働開始しました。これにより、World ID保有者は、World Appを通じてWorld Chainでの無料取引が可能になります。

Worldcoin Foundationは、昨年からSuperchainのビジョンに取り組み始めており、それが結実した形となります。Worldcoinプロトコルは約9か月前にOP Mainnetに移行し、世界中で1000万人以上がブロックチェーンにオンボードしています。

今日のクリプト領域における主な課題の1つとして、多くの取引がボットによって行われ、ネットワークの混雑と高額な手数料をもたらしていることが指摘されています。World Chainは、World IDを使用して検証済みの人間が行った取引を優先することで、これを解決することを目指しています。

Welcoming World Chain to the Superchain - Optimism Collective

Yuga Labs


Yuga Labsは、Arbitrum上に構築された独自のメインネット「Apechain」をローンチしました。ApechainはBAYCエコシステムを拡大するために設計されており、ネイティブガストークンは$APEが使用されます。

10月、BAYCコミュニティでは、モバイルゲーム「Dookey Dash Unclogged」初の公式大会が開催されたりや、自動車メーカー「BMW」とのコラボレーションを発表するなど、積極的な取り組みが見られた月となりました。

Apechain Launch - on Twitter / X

Metamask


Metamaskでは、プールステーキングが導入され、ユーザーはウォレットを通じて任意の量のETHを直接ステーキングして報酬を得ることが可能になりました。

Metamask以外の各種主要ウォレットでも、様々な取り組みが見られました。Phantomでは、ユーザーがチャートと価格履歴を備えたトークンページにアクセスできる機能が展開され、ユーザーはWhatsApp、Telegramなどを介してページを直接友人と共有可能になりました。

また、Rabby Mobileでは、Cure53、Least Authority、Slow Mistによるセキュリティ監査を経て、完全にオープンソース化されました。

Metamask: Stake any amount of ETH - on Twitter / X

Phantom: Our New Shareable Token Pages - on Twitter / X

Rabby: Rabby Mobile is now fully open source - on Twitter / X

DeFi ロック総額(TVL)推移


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  • 暗号資産市場全体は堅調に推移しましたが、DeFi領域では大きな動きはありませんでした。現在の市況はビットコイン価格に牽引されたものであることや、イーサリアムの価格推移の鈍化も影響し、DeFi領域には未だ市況改善は波及していません。
  • L2では、BaseのTVLは右肩上がりで推移し、Arbitrumを越しました。一方、Scrollではエアドロップが実施された影響から、TVLが半減しています。Scrollから次のチェーンへと、ユーザー活動が移ったものと考えられます。

免責事項


  • 本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。
  • 本記事に掲載された情報や意見は、当社が信頼できると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性、完全性、目的適合性、最新性、真実性等を保証するものではありません。
  • 本記事上に掲載又は記載された一切の情報に起因し又は関連して生じた損害又は損失について、当社、筆者、その他の全ての関係者は一切の責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。

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