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2024年11月 DeFiマンスリーレポート

投稿日 2024年 12月 10日

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目次

本レポートは、2024年11月のDeFi市場動向をまとめたものになっています。

マーケット概観と定点データ


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  • 11月5日、仮想通貨に親和的な政策を打ち出してきた共和党ドナルド・トランプ氏が米国大統領選挙に勝利したことを受けて、ビットコインを中心として、暗号資産市場全体が強気相場の推移を見せました。
  • 10月時点ではビットコインを中心とした回復傾向の市場となっていましたが、11月はイーサリアムやソラナなどの主要アルトコインも大きな伸びを見せ、DeFi市場全体が大きく活気付きました。それに伴い、ここ数ヶ月上昇傾向にあったBTCドミナンスは低下となり、DeFi Pulse Indexは50%以上の上昇を記録しています。
  • しかしながら、(対CEX)DEX取引高は減少となっており、CEX内での取引が未だ中心となっていることが窺えます。強気相場とされる市況の中、CEXの外へ取引活動が波及するかに注目です。
  • ステーブルコイン時価総額は、11月5日をきっかけとしてUSDTに牽引される形で2桁の成長を見せました。USDTは、欧州における暗号資産規制「MiCA」への準拠に遅れがあり、コインベースの欧州プラットフォームからの上場廃止が噂されていましたが、キャンター・フィッツジェラルドと20億ドル規模の連携を計画するなど、堅調にそのシェアを拡大しています。

プロダクト動向


UBS


UBSアセットマネジメントは、イーサリアム分散型台帳技術をベースにしたマネーマーケット投資「UBS USD Money Market Investment Fund Token」のローンチを発表しました。

UBSアセットマネジメントのグローバル分散型台帳技術戦略は、パブリックおよびプライベートブロックチェーンネットワークを活用してファンドの発行と分配を強化することに焦点を当てています。昨年10月には、トークン化されたVariable Capital Company(VCC)ファンドのライブパイロットを開始していました。

また、このファンドのローンチは、UBSのトークン化サービスの広範な拡大の一環でもあります。2023年6月、UBSは第三者発行体のために2億スイス・フランの完全デジタル仕組債を組成し、同年11月にはパブリック・ブロックチェーン上で完全に執行・決済されました。

UBS Asset Management launches its first tokenized investment fund - on UBS

Story Protocol


Story Protocolは、最後のテストネット「Odyssey」を公開しました。

Odysseyでは、100を超えるエコシステムパートナーがアプリをローンチしています。また、Proof-of-Creativity Protocolによって、パーミッションレスライセンス、自動ロイヤリティ支払いなど、StoryのIP機能の強化がされています。

Story Protocolは8月、a16z cryptoが主導するシリーズBラウンドで8000万ドルの資金調達を成功させました。合計資金調達額は1億3400万ドルであり、3つの全てのラウンドでa16z cryptoが主導しています。大手VCの強力なバックアップもあり、メインネットの公開およびトークンローンチが期待されています。

Story’s final testnet, Odyssey, is now live. - on Twitter / X

Metamask


Metamaskは、MastercardおよびBaanxと提携し、MetaMaskカードを発売します。カードはEUと英国で提供予定となっています。

また、米国ユーザーはMoonPayの統合を通じて、Metamask上でVenmoを使用して暗号通貨を購入可能になりました。

MetaMask Card - on Twitter / X

MetaMask users in the US can now buy crypto using Venmo - on Twitter / X

DeFi ロック総額(TVL)推移


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  • DeFi領域は非常に大きな伸びを見せました。10月時点で市況は改善傾向にありましたが、DeFi市場には大きな影響を与えていませんでした。11月大統領選によってセンチメントが改善し、それが波及したものと思われます。
  • 停滞気味なStarknetですが、11月末ビットコイン間のトラストレスなL2ブリッジが達成されたことが発表されました。ビットコインエコシステムを取り入れ、そのシェア拡大が実現するかに注目です。

免責事項


  • 本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。
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