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投稿日 2025年 04月 15日
目次
本レポートは、2025年3月のDeFi市場動向をまとめたものになっています。
ドナルド・トランプ大統領は3月7日、ホワイトハウスで開催された初の暗号資産サミットにおいて、暗号資産への支持とアメリカを「ビットコイン超大国(Bitcoin superpower)」にする取り組みを改めて表明しました。
同氏は米国政府が保有するビットコインを財源とする戦略的ビットコイン準備金を設立する大統領令に署名しました。これにより推定約20万BTCとされる米国保有BTCは売却されないこととなりました。
また、ステーブルコイン法案を支持すると述べるとともに、8月までにステーブルコイン法案へ署名する意向を明らかにするなど、暗号資産に対して好意的な姿勢を見せました。
トランプ大統領、暗号資産サミットで「ビットコイン超大国」宣言 - CryptoTimes
トランプ大統領、8月までにステーブルコイン法案署名の意向 - CryptoTimes
President Trump signed an Executive Order to establish a Strategic Bitcoin Reserve. - X
Lidoは、Unichain上で、stETHとwstETHをリリースしました。これによりユーザーはSuperbridge.appを介して資産をブリッジし、80を超えるDeFiプロトコルで構成されるUnichainのエコシステムにアクセス可能となりました。
また、Community Staking Module (CSM) V2のビジョンを発表しました。これはモジュールをLidoのステークシェアの2桁規模に拡大し、独立したステーカーの参加を促進するものです。
stETHはこれまでwBETHにシェアを押され気味でしたが、巻き返しを図っているものと思われます。
The deployment on Unichain was implemented using Lido Multichain Automaton - X
The vision for Lido CSM V2 is here - X
3月はHyperliquidにとって激動の月となりました。
3月17日、50倍のレバレッジをかけたホルダーが登場し、Hyperliquidのバックストップ流動性プール(HLP)を利用して利益を獲得しました。後日、オンチェーン調査家ZachXBTによって、該当トレーダーは英国を拠点とするサイバー犯罪者ウィリアム・パーカー(旧名Alistair Packover)氏と特定されました。
また3月26日には、JELLYJELLYのPerp市場では大規模なショートスクイーズが発生し、1時間のうちに最大で429%高騰。多くのショートポジションが強制的に清算され、影響を受けたユーザーに対しては、Hyper Foundationを通じて補償を行う対応が取られました。JELLY市場の混乱に関しては、Binanceが価格操作の原資を提供したのではないかとの噂も流れました。
これら騒動の中、4月以降もHyperliquidがトレーダーたちを惹き寄せ続けられるかに関心が集まっています。
Hyperliquidの50倍レバレッジ大口投資家、英国のサイバー犯罪者ウィリアム・パーカーと特定 - CryptoTimes
Hyperliquidの悪夢か? $Jelly 騒動に見るCEX vs DEXの暗闘と市場リスク - CryptoTimes
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