有料記事
投稿日 2025年 04月 14日
目次
Spark Capitalが主導するシリーズBラウンドで、5000万ドルを調達。他には、Coinbase Ventures、a16z crypto、USV、American Express Venturesが参加。
Blackbird Labsは、レストランがリピート顧客を増やし、同時に取引に関する摩擦を減らすことを目的とした、決済とロイヤルティプログラムをブロックチェーン技術と統合したプラットフォームを開発しています。
Blackbirdは、CoinbaseのBase上に構築されたレイヤー3トランザクションプロトコル「Flynet」と呼ばれる決済サービスを提供しています。利用者はBlackbirdのアプリを通じてテーブルでの食事代支払いができるほか、レストラン訪問時にロイヤルティポイントを利用することも可能です。
現在、約1,000軒のレストランが契約しており、調達した資金は、複数のレストランで利用可能なポイントサービス「Blackbird Club」のローンチや、現在の展開地域であるニューヨーク、サンフランシスコ、チャールストン(サウスカロライナ州)以外への市場拡大に利用される予定です。
チャールストンについて同社のCEOであるBen Leventhal氏は、「その規模にしては素晴らしいレストラン都市」であり、「我々にとって良いテスト市場」だと述べています。
Leventhal氏は、このプラットフォームが必ずしもブロックチェーン上に構築される必要はなかったかもしれないと認めつつも、「将来的には重要となる機会があり、それらはオンチェーンであることに基づく」と述べています。
Leventhal氏は、全米レストラン協会のデータを引用し、今日のレストランの平均収益性が5%未満であり、2000年代初頭の約20%から低下していると指摘。「レストラン業界には、消費者からの人気や愛情の強さと、業界の最終的な収益性との間に乖離がある」とし、Blackbirdの試みはそうしたギャップへのソリューションと言えるでしょう。
公式サイト:https://www.blackbird.xyz/
Rollman Managementが主導するラウンドで、5000万ドルを調達。
Wunder.Socialは、英国を拠点とする新興ソーシャルメディアスタートアップです。2025年に英国でのローンチが予定されています。
Wunder Socialプラットフォームは、ブロックチェーン技術と暗号資産エコノミーを活用してユーザー認証を実施し、従来のソーシャルネットワークに蔓延するボットの増殖問題に対処しています。
ネイティブトークンである「$WUNDER」のTGEは4月が予定されています。$WUNDERによって、ユーザーはプラットフォームからの広告収益の分配を受け取ることができるほか、自身が支援したいと考える活動への資金提供も可能になります。
CEOのJay Boisvert氏は、「我々は信頼と人間性を取り戻すためにブロックチェーンを使っている。言論の自由は重要だが、それがリアルなアイデンティティと結びついている方が良い」と述べています。
公式サイト:https://www.wunder.social/
Whitepaper:https://www.wunder.social/whitepaper
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/wunder-social/
Telegram:https://t.me/wundersocial
Framework VenturesとFulgur Venturesが主導するシリーズAラウンドで、4000万ドルを調達。他には、暗号資産銀行Xapoの創業者Wences Casares氏が参加。
Meanwhileは、保険料の支払いと保険金の受け取りをビットコイン(BTC)のみで行う生命保険会社です。ビットコインの長期的な価値上昇を信じ、その可能性を活かしながら家族を保障したいと考える暗号資産保有者を主なターゲットとしています。
共同創業者兼CEOのZac Townsend氏は、ビットコインの価格変動(ボラティリティ)に対する懸念がある一方で、歴史的に見れば長期的に強力なリターンを生み出しており、法定通貨に関連するインフレに対抗する戦略として魅力的な選択肢であると強調しています。
同社は「BTC Whole Life」というビットコイン建ての終身保険商品を提供しています。これは、保険料が継続的に支払われる限り、被保険者の生涯にわたって保障が続き、時間とともに現金価値(キャッシュバリュー)が積み上がるタイプの保険です。税制上の優遇措置を受けながら資産を成長させることができ、被保険者が指定した受取人に対して保証された保険金が支払われます。
この商品の保険料、保険金支払い、およびポリシーローン(契約者貸付)はすべてビットコインを基準としています。
Meanwhileは、顧客から預かったビットコインを大手金融機関に1~2年の期間で貸し出すことで収益を得ています。これにより約3%のリターンを見込み、保険金の支払いや運営費用を賄っています。
今回調達された資金は、規制遵守および世界規模での事業拡大に用いられます。
公式サイト:https://meanwhile.bm/
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/meanwhileinc/
Cypress Hillsが参加するラウンドで、2000万ドルを調達。
APX Lendingは、2023年初頭に設立されたトロントを拠点とする暗号資産担保ローン・プラットフォームです。カナダの主要な認可済み暗号資産取引所の一つであるCoinberryのチームによって創設されました。
APX Lendingは中央集権型金融であるため、DeFiプラットフォームのように完全にオンチェーンでスマートコントラクトによってローンの発行や清算が自動管理されるわけではありませんが、ローン期間中の担保状況はブロックチェーン上で完全に可視化されています。
顧客の資金は、2億5000万ドル以上の保険が付帯する大手暗号資産カストディアンであるBitGoの分離されたコールドストレージウォレットに保管されます。さらに、すべての暗号資産の移動には、追加で3500万ドルの保険を提供するFireblocksが利用されています。
現在、カナダのレンディング市場は大きな成長が見込まれており、2030年までに34億2000万ドル規模に達すると予測されています(年平均成長率26.5%)。
APX Lendingは、カナダ証券管理局(CSA)からExemptive Relief(一部要件免除)を受けたカナダ初の暗号資産担保ローン提供者でもあり、カナダにおけるシェア拡大が期待されています。
公式サイト:https://www.apxlending.com/
Blog:https://www.apxlending.com/blog
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/apxlending/
Franklin Templeton、Triton Capitalが主導するシードラウンドで、800万ドルを調達。他には、GSR、Flow Traders、Laser Digital Ventures、IMC Financial Markets、RockawayX、Superscryptなどが参加。
Capは、ユーザーが他のトークンから受動的な利回り(イールド)を得られるようにするプラットフォームと、その中核となるステーブルコインエンジンの開発を進めています。
Cap Labsのイールド源は、ファンディングレートアービトラージやトークンファーミングといった暗号資産ネイティブな手法だけに依存するのではなく、HFT(高頻度取引)企業やプライベートクレジットファンドといった伝統的な金融機関の専門知識も活用し、大規模なイールドの獲得を追求するものとなっています。
Cap Labsプラットフォームを通じて、ユーザーはパッシブインカムを得ることが可能になり、EigenLayerのような暗号資産リステーキングプロトコルと連携することで、追加のイールドを獲得する機会も提供される予定です。
ステーブルコインに焦点を当てたプロジェクトは現在活発化しており、Codexがステーブルコイン特化のレイヤー2ブロックチェーン開発のために資金調達を行い、Plasmaはビットコインベースのステーブルコイン中心ブロックチェーン開発のために資金を確保しました。
Cap Labsの今回の資金調達も、高まるステーブルコインソリューション需要に応えるものといえるでしょう。
公式サイト:https://caplabs.io/
Telegram:https://t.me/+jbMlbibkSlNmNGEx
ArchetypeとWinklevoss Capitalが主導するシードラウンドで、675万ドルを調達。他には、Gemini、Circle、Legion Capital、Druid Ventures、Duke Capital Partnersなどが参加。
Octaneは、AIを活用したサイバーセキュリティ・プラットフォームであり、オンチェーンのスマートコントラクトを継続的に分析し、開発者に対してAIを活用した脅威の事前検出ツールと、ワンクリックでバグを修正できる機能を提供します。
このアプローチにより、開発者はコントラクトをデプロイする前や、ソフトウェア開発ライフサイクル全体を通じてバグを発見・修正する能力を高めることができ、業界における重要なセキュリティギャップに対処可能となります。同社は近日中に、オフチェーンのコードベースに対する分析機能も提供開始する予定です。
暗号資産の市場規模が拡大するにつれてハッキングによる被害額も増加しており、特に暗号資産は資金移動の摩擦が少ないため、攻撃者による資金引き出しが容易である点が問題を深刻化させています。Octane Securityの資金調達も、業界のセキュリティ需要を反映しているものと考えられます。
今回調達された資金は、製品開発の速度向上、チームの拡大、脆弱性データの大規模なラベリング作業に使用されます。
公式サイト:https://www.octane.security/
X:https://x.com/octane_security
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/octane-security-platform/
BraiinsとMitonが参加するシードラウンドで、180万ドルを調達。
Firefishは、2022年にチェコのプラハで設立された、ビットコインネイティブのオープンなレンディングマーケットプレイスです。
Firefishでは、従来のレンディングモデルや中央集権型暗号資産レンディング業者が持つ透明性、管理、リスク基準への不満を背景に、「信頼最小化(trust-minimised)」され、オープンなレンディングマーケットプレイスの創設を目的としています。
Firefishプラットフォームはビットコイン上にネイティブに構築されており、マルチシグネチャ(3-of-3)エスクローコントラクト、価格および支払いオラクル、事前署名されたリカバリートランザクションといった技術を活用しています。
Firefish自身はユーザーの資金を一切保持せず、オープンなマーケットプレイスとして機能し、貸し手と借り手を直接結びつけます。過剰担保設定、ローン・トゥ・バリュー(LTV)が95%に達した場合の自動清算、緊急時における最終手段としてのリカバリーメカニズムなど、組み込みのセーフガードも備えています。
Firefishは設立以来、累計取引高1億ドル超、サービス利用者1万人超、エスクローされた担保ビットコイン約1000 BTCという実績を達成しています。特に2025年3月には、借り手・貸し手双方からの関心の高まりを受け、前月比で3桁の成長を記録しました。
機関投資家や富裕層は、「Firefish Prime」を通じて法定通貨やステーブルコインでまとまった資金を投入し、適格な借り手とマッチングすることが可能です。将来的には、これらの投資を伝統的なファンドストラクチャーを通じて行うことも可能になる見込みで、さらなる参加者の拡大が期待されます。
公式サイト:https://firefish.io/
Docs:https://docs.firefish.io/
Discord:https://discord.com/invite/ksmg2v533j
Coinbase VenturesとDraper Associatesが主導するプレシードラウンドで、170万ドルを調達。他には、Draper Dragon、BitcoinFi Accelerator、UTXO Management、Core Chain Ventures、Sats Ventures、Delta Blockchain Fund、Tenzor Capitalなどが参加。
Sats Terminalは、ビットコインエコシステムにおける分散型取引所、ブリッジ、イールドの機会をアグリゲート(集約)するプロトコルです。ビットコインDeFiが直面する最大の課題の一つである「断片化」を解決するためのインフラ開発を目的としています。
Sats Terminalの中核は、主要なビットコインDeFiプロトコルを集約することにあります。これにより、ユーザーは単一のインターフェースから、最良のステーキングイールド、最も競争力のあるトークンスワップレート、そしてシームレスなブリッジオプションにアクセスできるようになります。
この統合はユーザーエクスペリエンスを向上させるだけでなく、より多くのユーザーを呼び込み、流動性のボリュームを増加させることで、パートナーとなっているプロトコルにも利益をもたらすことが期待されています。
現在、Sats TerminalのDEXアグリゲーターは稼働しており、ビットコインエコシステム内での展開を積極的に進めています。既に$DOGや$BILLYといったRunesプロジェクトとのウィジェット統合を完了しており、Liquidium、Xverse、Runes.comなど、多数のパートナーウェブサイトやアプリで利用可能です。
今回調達された資金は、エコシステムのさらなる拡大に使用されます。
公式サイト:https://www.satsterminal.com/
Discord:https://discord.com/invite/khkddgzwcX
Telegram:https://t.me/SatsTerminal
・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。
・本記事に掲載された情報や意見は、当社が信頼できると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性、完全性、目的適合性、最新性、真実性等を保証するものではありません。
・本記事上に掲載又は記載された一切の情報に起因し又は関連して生じた損害又は損失について、当社、筆者、その他の全ての関係者は一切の責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。
この続きを読むには
この記事は会員限定の記事になります。
登録すると続きをお読みいただけます。
タグ
DeFi
特集記事
お問い合わせはこちら
専門的なリサーチャーのリサーチしてほしい内容がある
新規事業のアイディア出しからコンサルティングしてほしい
その他、ブロックチェーン事業に関する全般的な相談をしたい