2025年11月度NFTマーケット動向レポート

11月は、Ethereum・Solana・Bitcoinの主要チェーンすべてで、10月比の取引ボリュームが大幅に減少しました。チェーンによっては約50％近い縮小も確認されています。背景として、Bitcoinを中心とした暗号資産価格の急落が市場全体の取引縮小に影響したとみられます。

一方で、有名NFTコレクションのIP展開は活発でした。Pudgy Penguins、Yuga Labs関連、CoolCats、Moonbirds など主要IPが11月にかけて動きを見せています。

10月と11月を比較すると、トップ10の合計取引ボリュームは約43％減少しました。

主な要因は、前月首位のDX Terminalが大幅に縮小したことに加え、Pudgy Penguins、BAYC、Moonbirds など主要PFPの出来高も軒並み落ち込んだ点にあります。

その一方で、DMarketは比較的取引されており、11月の1位に浮上しました。市場全体が縮小する中でも、トッププロジェクトの構成には一定の入れ替わりが生じています。

プロジェクト別や個別取引のランキング動向と同様に、個別の高額取引においても10月から11月にかけて明確な減少が確認されました。特定日に突出したスパイクは見られず、月を通して取引規模が着実に縮小しています。

また、トレーダー数も10月以降ゆるやかな減少が続き、9月のような急激な増加は発生しませんでした。全体として、落ち着いた推移の中で取引活動が縮小した形となっています。

10月と11月を比較すると、合計ボリュームは11月にかけて約半減し、高額帯の厚みが明確に薄まりました。10月は、400ETHのBAYC #1878や約38万ドルのEther Rock取引など、数十〜数百ETH規模の売買が全体を押し上げていました。

11月はAutoglyphsが久しぶりにトップ10へランクインした点も特徴的です。