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2025年11月 DeFiマンスリーレポート

投稿日 2025年 12月 11日

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目次

本レポートは、2025年11月のDeFi市場動向をまとめたものになっています。

マーケット概観と定点データ


  • 11月、米国政府機関の歴史的な長期閉鎖によるマクロ経済データの欠如によって市場の不確実性が高まりました。政府統計が途絶える中で市場は民間データに過剰に反応。ミシガン大学の調査がスタグフレーションへの懸念を再燃させるものとなり、これまで織り込まれていた利下げ観測が弱まりました。これによって加熱していたデリバティブ市場での大規模なレバレッジ解消イベントが発生しました。
  • 10月6日に12.6万ドルを記録したビットコインは11月21日には8.2万ドルまで暴落。イーサリアムは2700ドル台となるなど、暗号資産市場が大きく冷え込みました。ステーブルコイン時価総額も僅かながら減少し、暗号資産市場全体から資金が引き上げられる事態となりました。
  • DEX取引高(対CEX)が34%減少したことに表れているように、DeFi市場も大きく減退。PerpDEXプロトコルはエアドロップへの期待から取引高は横ばいで推移したものの、トークン価格の下落もあり多くのDeFiプロトコルのTVLが減少しました。
  • 25年11月は現在の強気相場サイクルにおける「ストレステスト」として記録されることとなるでしょう。
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プロダクト動向


Ethereum


L2の普及で複雑化したイーサリアムを再び「一つの体験」へと統合する新たなビジョン「Ethereum Interop Layer (EIL)」が登場しました。

これは既存のブリッジや中継業者を介さずウォレットとオンチェーンコードのみで安全にクロスチェーン取引を完結させる仕組みです。ユーザーはチェーンの違いを意識することなく、一度の署名であらゆるL2間での送金や操作がシームレスに可能になります。イーサリアム本来の「非中央集権・自己管理」の原則を崩さずに、HTTPがインターネットを繋いだようにL2群を滑らかに接続します。

EILは断片化されたエコシステムを再統一し、真のワールド・コンピューターとしての約束を果たすための重要な一歩とされています。

Making Ethereum Feel Like One Chain Again - Blog

Aave


Aave V4テストネットが稼働しました。

プロトコルの次の大規模アップグレードがパブリックテストに移行する中で、新しいAave Proインターフェースの開発者プレビューも公開しています。

Aave V4 testnet - X

Avalanche


Avalancheの「Graniteアップグレード」が有効化され、UXと性能を劇的に向上させる3つの主要な改善が導入されました。

ACP-226によりブロック生成時間が動的に短縮され、サブ秒単位の確定によるサクサクとした操作感を実現します。

次にACP-204でFaceIDやTouchID(secp256r1)に対応し、生体認証を用いた安全でスムーズなログインや署名が可能になります。

さらにACP-181がクロスチェーン通信のコストを削減し信頼性を高めることで、Avalancheエコシステム全体の利便性を底上げします。

Avalanche Granite is live. - X

DeFi ロック総額(TVL)推移


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  • 暗号資産市場は急速な冷え込みを見せました。10月には4,600ドル台で推移していたイーサリアムですが、11月21日には一時2,700ドルを割り込む急落を記録しています。
  • これに伴いDeFiのTVLも大きく減少。その後、トークン価格自体は持ち直しの動きを見せていますが、TVLが本格的に回復するためには暗号資産市場内部の要因だけでなく、利下げといったマクロ経済の影響を大きく受けるものと考えられます。

免責事項


  • 本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。
  • 本記事に掲載された情報や意見は、当社が信頼できると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性、完全性、目的適合性、最新性、真実性等を保証するものではありません。
  • 本記事上に掲載又は記載された一切の情報に起因し又は関連して生じた損害又は損失について、当社、筆者、その他の全ての関係者は一切の責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。

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