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投稿日 2023年 08月 21日
目次
CT Analysisが提供する「DeFi市場レポート」は、2021年9月より配信開始したDeFiの市況や主要プロジェクトの動向などを手軽に確認するためのマンスリーレポートになります。
データを中心とした定点観測、考察がメインとなっており3~5分程度で読める内容となっていますので、ぜひ一度ダウンロードしてみてください。月初の配信を予定しています。
クリプト市場は30,000ドル付近を推移するレンジ相場となりました。
6月のBTC現物ETF申請で、CMEなどを中心としてポジションが積み上げられましたが、この回答は8月の後半~24Q1ごろの結果が期待されており、材料のない極めてボラティリティの小さな相場となりました。
Multichainのブリッジでは、1.25億ドル規模のアセットの異常転送が起きており、 公式の発表によれば、マルチシグの実質的な保有者である、Multichain CEOが警察に拘束されていると発表されています。
DeFiでは、月末にCurve Financeの記述言語Vyperの過去のいくつかのバージョン の脆弱性を要因としたハッキングが起きています。被害が、ステーブルなどを含まない一部のプールに限られていたことなどを背景として、影響が大幅に波及する自体は免れています。
Curve FinanceがVyperのいくつかのバージョンにおけるコンパイラの脆弱性を突かれ、一時88億円相当が流出しました。以下は事件のサマリーになります。
-7月30日に、以下の4つのCurveの流動性プールがリエントランシー攻撃を受けた
-Curveのコントラクトが記述されるVyperと呼ばれる言語の古いバージョンにおいて、リエントランシーの脆弱性が突かれる形に。
-対象となったVyperのバージョン(0.2.15, 0.2.16, 0.3.0.)を採用し、WETH(ERC20)ではなくETHをそのまま扱うプールが攻撃の対象となった。
-執筆時点で、合計$61.7m(~88.4億円)相当の資産が流出しているが、ホワイトハットにより、うち67%相当が返却されている
-CRV/ETHのプールの攻撃者からは資産の返還は行われておらず、Curveのアドレスから資産の転送を求める交渉が、トランザクションを通じておこなわれていることがわかる(TX)。
OptimismのアクティビティがWorldcoinのローンチの影響を受けて大きく増加しており、Arbitrumを捲る結果となっています。
Worldcoin自体は週次の報酬請求などもあり、WLD保有ユーザーにより経済圏が活性化する可能性があります。
CoinbaseやopBNB, PGN, Zoraなど、Superchain周りも大きなプレイヤーが参入し始めています。
レポートではこの他にもDeFiの主要なマーケット、プロダクトの動向、レイヤー2やマルチチェーンの動きなども含めて解説しています。
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