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投稿日 2024年 05月 27日
目次
Paradigmが主導するラウンドで、1億5000万ドルを調達。他には、a16z crypto、Haun Ventures、USV、Variant、Standard Cryptoなどが参加。
Farcasterは、ブロックチェーン技術を活用した分散型ソーシャル・プロトコルです。
Farcasterの特徴として、ハイブリッドなアプローチをとっていることが挙げられます。ユーザーIDはオンチェーンに保存され、公開された投稿、フォロー、リアクションなどのデータはオフチェーンに保存される仕組みとなっています。
ユーザーは自分のデータを保存するためにFarcasterに一定の手数料を支払う必要があります。現時点では、5,000件の投稿に対して約7ドル相当のETHを支払うことになっています。もしユーザーが支払いを望まない場合、古いキャスト(いわゆるツイート)は新しいキャストを作る際に削除されます。
Farcasterは、Farcaster上に他のアプリを構築する開発者を募っており、現在最も人気のあるアプリは、Twitterに似たソーシャル・ネットワークの「Warpcast」となっています。
Warpcast自身のデータによると、現在、約80,000人のデイリーアクティブユーザー(DAU)と350,000人の登録者数を有しています。同業他社と比較をすると、Blueskyの登録者数は約560万人、Mastodonは860万人となっており、大きな規模とはまだいえません。しかしながら、Web3においては最大のソーシャルアプリといえます。
Warpcastの特徴のひとつに、Frames機能が挙げられます。これは、開発者がFarcaster上で作ったアプリをWarpcastの個々の投稿として共有することができるというものであり、とあるユーザーは、共同でポケモンをプレイできるFrameを作成しました。
活発な開発が行われていることや、資金調達の規模からも、Farcasterエコシステムの発展に大きな期待と資本が集まっていることが分かります。
公式サイト:https://www.farcaster.xyz/
Github:https://github.com/farcasterxyz/
Sora Venturesが主導するラウンドで、1000万ドルを調達。他には、Hyperithm、Shima Capital、Hypersphere、Mechanism、Ascensive Assetsなどが参加。
Stripchainは、ユーザー体験の改善のためにチェーン抽象化を用いている相互運用性プロトコルです。
Stripchainでは、開発者がブロックチェーン間のデータ転送などのアクションを実行するためのインテントと呼ばれるコマンドを作成することが可能です。また、アプリケーションは、StripVMと呼ばれるシステムに基づいて、異なるプロトコルと通信及び連携をすることが出来ます。
Stripchainと他の相互運用性プロトコルとの主な違いは、トランザクションレイヤーに焦点を当てていることと、権限証明システムを使用していることです。以前の相互運用性ソリューションがプロトコルレイヤー(CosmosのInter-Blockchain Communication Protocolなど)やブリッジを介したコントラクトレイヤーを対象としていたのに対し、Stripchainはユーザーレイヤーでのデータ転送を促進するものとなっています。
Haun Venturesが主導するシードラウンドで、1000万ドルを調達。他には、Galaxy Ventures、Superscrypt、A Capital、SV Angel、Portal Ventures、Reciprocal Venturesなどが参加。
Plume Networkは、現実世界の資産(RWA)をオンチェーンするために構築されたモジュラーEVMレイヤー2のプロバイダーです。
Plumeブロックチェーンは、オフチェーン資産をブロックチェーン上に簡単に持ち込むためのワンストップショップであり、不動産、美術品、ある種の金融商品といったものをブロックチェーン上に持ち込むために必要な、書類作成、保管要件、その他複雑な作業をナビゲートするように設計されています。
Plumeの基盤技術はArbitrum Nitroに基づいており、素早さと低手数料を実現しています。また、この技術により、チェーンはArbitrum Orbitエコシステムの他のチェーン間で相互運用し、資産を交換することが容易になっています。
Plume共同設立者のChris Yin氏によれば、Plumeは現在80以上のプロジェクトで実世界の資産をプライベートテストネットワークに導入しているとのことであり、これから1ヶ月程度のうちにテストネットワークを一般に公開する予定となっています。
今回調達された資金は、事業拡大と開発努力に充てられます。
公式サイト:https://www.plumenetwork.xyz/
Discord:https://discord.com/invite/plume
Telegram:https://t.me/plumenetwork_community
SCB LimitedとLaser Digitalが主導するラウンドで、900万ドルを調達。他には、Bankless Ventures、Hypersphere、Draper Dragon、DACM、Cypher Capitalなどが参加。
Kelpは、イーサリアムの流動性リステーキングトークン(LRT)として「rsETH」を提供しています。rsETHは、イーサリアムメインネット初のLRTとして知られています。
イーサリアムメインネットだけでなく、Arbitrum、Optimism、Blast、Linea、Base、Scrollを含む各主要レイヤー2でもサービスを提供しています。現在、TVLは9億5000万ドルを超えており、4万5000人以上のアクティブなリステーカーを有しています。
公式サイト:https://kelpdao.xyz/
Docs:https://kelp.gitbook.io/kelp
Discord:https://discord.com/invite/wfDdcmbMjN
Telegram:https://t.me/KelpDAOxyz
NGC Venturesが主導するプレシードラウンドで300万ドルを、M31 CapitalとFrachtisが主導するシードラウンドで500万ドルを調達(合計800万ドル)。他には、No Limit Holdings、MH Ventures、Interop Ventures、Plassa Capitalが参加。
Blocklessは、コンピューティングパワーのサポートに焦点を当てた分散型物理インフラネットワーク(DePIN)プロジェクトです。
Blocklessは、ユーザーがネットワークを通じてアプリケーションに自動的にコンピューティングパワーを提供できるようにすることを目的としています。ユーザーは特別なノードを実行したり、ソフトウェアをダウンロードしたりする必要はなく、自動的に計算リソースを提供することが出来るとのことです。
Blockless共同設立者のLi氏によると、今後数週間でテストネットが立ち上げられ、第3四半期にメインネットとネイティブトークン「BLESS」がローンチされる予定とのことです。
Blocklessの競合としては、io[.]netやFluence Networkのようなプロジェクトが挙げられます。io[.]netは、3月に3000万ドルの資金調達を成功させ、トークンの評価額は10億ドルに達しており、Blocklessの成長にも期待がされています。
公式サイト:https://blockless.network/
Docs:https://blockless.network/docs
Discord:https://discord.com/invite/9eeRHxSCTZ
Github:https://github.com/blocklessnetwork
Telegram:https://t.me/blocklessofficial
Lightspeed Factionが主導するシリーズAラウンドで、770万ドルを調達。他には、Protocol Labs、Borderless Capital、Arca、Alumni Ventures、Placeholder VC、Red Beard Ventures、Metaplanetなどが参加。
WeatherXMは、天候に特化した分散型物理インフラネットワークです。
WeatherXMは、分散型ストレージ・ブロックチェーンFilecoin上に保存された環境データを収集する気象ステーションを製造し、超ローカルな天気予報の作成を目指しています。これらのステーションを運営する人々は、プラットフォームのネイティブガバナンストークン「WXM」を受け取る仕組みとなっています。
WXMは5月30日からUniswap v3やその他のプラットフォームで取引可能になるとのことであり、ユーザーは5月30日にArbitrumベースのデイリー報酬と累積ベータ報酬も獲得可能になるとのことです。
WeatherXMステーションの価格は約400ドルから始まり、欧州連合(EU)の顧客向けのバリエーションも有しています。最上位モデルは900ドルとなっています。
同社によると、各機器は気温、湿度、日射量、風速と風向、気圧、降水量を測定するようになっており、これまでに7000台を販売し、80カ国に5000台の気象観測機を配備しているとのことです。
公式サイト:https://weatherxm.com/
Blog:https://blog.weatherxm.com/
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/weatherxm
Discord:https://discord.com/invite/Qe92gtK8M8
IDG CapitalとKuCoin Venturesが主導するラウンドで、500万ドルを調達。
ELFI Protocolは、分散型デリバティブ取引プラットフォームです。P2Poolモデルでポートフォリオ証拠金をサポートするパイオニアとしても知られています。
その他、分離型およびクロスマージンモデルのサポートや、マルチアセットプールを通じたレバレッジ取引、ポートフォリオ取引モード、競争力のあるAPYのための新しいトークンベースの流動性プール、LSD資産の再担保化とアルトコイン市場のサポートも特徴として挙げられます。
現在、ELFI ProtocolはArbitrumテストネットに登場しており、Genesis NFTのオープンベータテストを実施しています。
公式サイト:https://www.elfi.xyz/
Discord:https://discord.com/invite/PzDTteSZDt
Blockchain Founders' Fund、Founderheads、BreakOrbit、Normie Capitalなどが参加するプレシードラウンドで資金調達。(額は不明)
LayerEdgeは、ビットコインスケーリングソリューション「LayerEdge Rollup」を提供することで、BTCFiのトリレンマを解決しようとしています。
LayerEdge Rollupでは、Optimisticロールアップが採用されています。これによりビットコインのネイティブセキュリティを継承しながら、ビットコインエコシステムにスケーラブルで手頃なインフラが提供されます。同時に、EVMエコシステムからのプログラマビリティも提供されます。
また、LayerEdgeのハイブリッドモジュラーDAを用いることで、ビットコインネットワークとの接続を確立し、ネイティブ検証とデータ決済が可能になっています。これにより既存のDAがビットコインDAとして機能できるようになり、モジュール化が可能になり、他のビットコインレイヤー2ソリューションがビットコインのネイティブセキュリティを活用できるようになります。
LayerEdgeは将来的に、ビットコインのトランザクション決済とOptimisticな状態検証を備えた並列実行環境や、完全に分散化された共有シーケンサーを実現しようとしています。
公式サイト:https://www.layeredge.io/en
Docs:https://docs.layeredge.io/
Discord:https://discord.com/invite/Vj254KnDrs
Telegram:https://t.me/layeredge
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