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7月7日-7月13日資金調達を実施したPJ 8選

投稿日 2024年 07月 14日

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目次

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Rome Protocol


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Hack VCが主導するラウンドで、900万ドルを調達。他には、Portal Ventures、P2 Ventures、HashKey Capital、Bankless Ventures、LBank Labsなどが参加。

Solanaの機能をイーサリアムに統合


Rome Protoocolは、イーサリアムベースのロールアップが共有シーケンサーとしてSolanaを使用出来るようにするプロジェクトであり、Solanaネットワークのモジュラーサービスをイーサリアムのエコシステムに統合しようとしています。

Rome Protocolは、イーサリアムの孤立したシーケンサー機能が、ネットワークのロールアップ中心のロードマップにおいて、流動性の断片化、セキュリティの脆弱性、相互運用性について懸念を引き起こしていると指摘しています。このため、多くのロールアップは中央集権型のシーケンサーに依存しており、検閲、可視性の制限、重大なダウンタイムのリスクがあります。

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これらの課題を解決するために、Rome ProtocolはロールアップがSolanaの既存のバリデーターをトランザクション、状態維持、トランザクション公開のための共有シーケンサーとして使用できるようにします。

このアプローチは、Solanaの5万TPS以上の処理能力をイーサリアムロールアップのインフラに変えることを目指すものであり、イーサリアムに提出する前にSolanaで確認されたトランザクションとのアトミックコンポーザビリティも確保されるとしています。

Rome Protocolにより、開発者は新しいクロスチェーン相互運用性インフラを構築するよりも、アプリケーションに集中することができます。イーサリアム開発者は、OP Stackのような使い慣れた技術を実行と状態維持に使用可能となります。

公式サイト:https://www.rome.builders/

X:https://x.com/romeprotocol

Dora


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Dragonfly CapitalとLemniscapが共同で主導するラウンドで、550万ドルを調達。他には、Robot Ventures、Ethereal Ventures、Maven11、Arche Capitalなどが参加。

マルチチェーンのための統合検索・アクションエンジン


Doraは、分散型金融(DeFi)取引のためのブロックチェーンベースの検索エンジンおよびエクスプローラです。

アプリケーションがオンラインとオンチェーンの両方のインフラを活用するようになるにつれて、検索機能のロックを解除することは、理解可能性とアクセシビリティにとって重要となっています。Doraの包括的なブロックエクスプローラーと検索ソリューションは、オンチェーンデータへの容易なアクセスを提供することで、ユーザーと開発者を支援し、ブロックチェーン技術のより広範な採用を推進するものです。

Doraプラットフォームは、EVMチェーンのブロックチェーンデータを検索するためのマルチチェーンブロックエクスプローラー、豊富なトークンとNFT情報にアクセスするためのAPI、GoldskyとSimplehashを搭載したデータ検索を容易にする効率的に整理されたデータ構造、スワップやミントなどのトランザクション機能、埋め込みウォレットを提供しています。

今回調達された資金は、検索機能、統合されたクロスチェーン取引機能の強化、すべての仮想マシンにわたるブロックチェーンネットワークとの連携を拡大するために活用されます。

公式サイト:https://www.ondora.xyz/

X:https://x.com/SearchOnDora

Term Finance


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Electric Capitalが主導するラウンドで、550万ドルを調達。Maelstrom、Delta Blockchain Fund、Arete Capitalなどが参加。

オンチェーンレンディングに安定性と予測可能性を提供


Term Financeは、DeFi初の機関投資家規模で運用される固定金利貸付プロトコルです。

Term Financeは、独立したモジュラー担保プールを使用することで、将来のロールアップ展開のために、フォールバックオラクル、シーケンサーのアップタイムチェックなどのオラクルセーフガードなどを実装しています。また、Term Financeは実装の完全性と正しさを検証するために、公開GitHubレポを通じて追跡可能な複数のコード監査を受け、オンチェーンで検証され、CertoraのCLIを使用して正式な検証を完了しています。

昨年の設立以来、オークションベースの固定金利貸付プラットフォームを通じて1億ドル以上の貸出を行っており、借り手は数十万ドルの利息を節約し、貸し手は数十万ドル以上の利益を得ているとのことです。

Term Labsは、コミュニティエンゲージメントを促進するという継続的な取り組みの一環として、プロトコルへの参加に対するアーリーアダプターへの報酬を目的とした招待制の報酬プログラムを導入します。参加に招待は必要なく、報酬プログラムのシーズン1は夏から初秋にかけて実施される予定としています。

公式サイト:https://www.term.finance/

X:https://x.com/term_labs

Blog:https://termfinance.io/blog/

Telegram:https://t.me/+Q8nMs4zuM5tmMjAx

idOS


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Fabric Venturesが主導するラウンドで、450万ドルを調達。他には、Arbitrum Foundation、Circle、Ripple、NEAR Foundationなどが参加。

Web3のアイデンティティレイヤー


idOSは、分散型データストレージおよびアクセス管理プロトコルです。

idOSにより、コンソーシアム・パートナーはdAppsにIDレイヤーを提供し、準拠したユーザーのオンボーディングを解決し、摩擦を大幅に減らすことができます。idOSは特に、DeFiレールをセルフカストディデビットカードや銀行口座などの現実世界の金融商品に組み込むOpenFiユースケースを実現するために設計されています。

idOSは、従来のIDウォレットに依存するアプローチとは異なり、Kwilリレーショナルデータベースフレームワークに基づくプライバシー準拠の分散型ストレージレイヤーにユーザー暗号化データを保存するようになっています。これにより、データ可用性の保証とコンポーザビリティという利点が得られます。

idOSコンソーシアムは、idOS(Web3のIDレイヤー)を構築するために、主要なweb3エコシステムとインフラプロバイダーが共同で取り組んでいます。idOSコンソーシアムの全メンバーは、idOSの主要なインフラ要素を構築したり、エコシステム内のdAppsのユースケースを統合して有効にしています。

公式サイト:https://idos.network/

X:https://x.com/idOS_network

Satoshi Protocol


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CMS HoldingsとRockTree Capitalが主導するシードラウンドで、200万ドルを調達。他には、Cypher Capital、Optic Capital、Side Door Venturesなどが参加。

ビットコインエコシステムのためのユニバーサルステーブルコイン


Satoshi Protocolは、ビットコインに裏付けされた「ユニバーサル」ステーブルコインプロトコルです。

ユーザーはBTCやLSTを担保として預け入れることで、ビットコインメインネットと複数のレイヤー2の両方でステーブルコイン$SATをミントすることができます。

現在、Satoshi Protocolは積極的な開発とアップデートが行われています。一例として以下が挙げられます。

  • ビットコインメインネット初のユーティリティおよびステーブル資産: Runesを活用し、ビットコインメインネットで初めてのユーティリティおよびステーブル資産を導入。
  • 主要なBTCエコシステムとの広範な統合: メインネットではBOB、Bitlayer、BEVMと統合。テストネットでは、Core Chain、Botanix、B^2、Anduro (MARAがインキュベート)、Omni Networkと連携。
  • 堅牢なユーザーベース: Twitterフォロワー10万人以上、3月以降の総ユーザー数20万人以上、4月以降のメインネットのアクティブアドレス22000以上、DAU5000以上。
  • Omni Networkとの新しいアーキテクチャ: イーサリアムの流動性とBTCの安定性を橋渡しするアーキテクチャを構築し、プラットフォームの汎用性と流動性を強化。

今回調達された資金は、国際的なチーム成長や、市場でのリーチ拡大のために使用されます。

公式サイト:https://www.satoshiprotocol.org/

X:https://x.com/Satoshi_BTCFi

Blog:https://blog.satoshiprotocol.org/

Discord:https://discord.com/invite/CakRgSnPVS

Telegram:https://t.me/satoshi_sat

ThirdFi


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Techstars、Chainlink、Outlier Ventures、Alphabit Capitalなどから、200万ドルのトークンファイナンスを調達。

データに基づくWeb3インフラプロトコル


ThirdFiは、Web3ユーザーにアイデンティティを、開発者にはAPIとSDKを提供するWeb3インフラプロトコルです。

ThirdFiは、2022年の創業以来、開発者やWeb3スタートアップに開発ツール、API、SDKを提供し、「picks and shovel」を構築してきました。過去2年間で、50以上のWeb3コミュニティやプロトコルと提携し、17万人以上のユーザーを獲得し、メインネットとレイヤー2トランザクションで4600万ドル以上の取引高を達成しています。

v2が発表されており、これはWeb3ユーザーのデータを活用してAIビルダーを支援することを目標としたものとなっています。AIエージェント、モデル、シグナルなどのAIアプリケーションにおける開発者やユーザーの成長を捉えるための、より優れた製品と市場の適合性を実現するとのことです。

現在、ユーザーは、Data-to-Earnキャンペーンに早期アクセスして、将来のエアドロップ割り当てのためのデータポイントを獲得することが可能となっています。また、これらのデータポイントはNFTに紐づけられており、将来的には取引可能になるため、ユーザーが自分のデータを所有できるようになるとしています。

公式サイト:https://www.thirdfi.org/

X:https://x.com/thirdfiorg

BOB


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Ledger Venturesが主導するラウンドで、160万ドルを調達。

ビットコインとイーサリアムを搭載した初のハイブリッドレイヤー2ソリューション


BOB (Build on Bitcoin) は、完全なEVM互換性とネイティブビットコインサポートを備えたレイヤー2ソリューションです。スマートコントラクト実行にイーサリアム仮想マシンを活用し、ビットコインでの開発とイノベーションを促進するように設計されています。

調達した資金のうち100万ドルは、BTCインフラとBOB dappスペースにおける革新的なスタートアップを支援するためのBOBインキュベーターに割り当てられます。インキュベーターの目的は、ビットコインの世界的な普及とイーサリアムのイノベーションパワーハウスの間のギャップを埋めることとのことです。

BOBは、3月にもCastle Island Venturesが主導するシードラウンドで1000万ドルを調達しています。BOBエコシステムのさらなる発展に注目が集まります。

公式サイト:https://www.gobob.xyz/

X:https://x.com/build_on_bob

Ampleforth


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Coinbase Venturesが主導するラウンドで、100万ドルを調達。

分散型低ボラティリティコモディティマネー「SPOT」を開発


Ampleforthは、分散型低ボラティリティコモディティマネー「SPOT」を開発しています。SPOTは、Baseでローンチされる予定です。

USDTやUSDCのような法定通貨担保型トークンが1700億ドル規模のステーブルコイン市場を支配する一方で、SPOTのようなフラットコイン技術は、ステーブルコインのように法定通貨にペッグされるのではなく、生活費(cost of living)を追跡するように設計されています。

SPOTは、米ドルのような法定通貨と金やビットコインのようなハードコモディティの特性を組み合わせることで、「完全に分散化」され、「大幅にボラティリティの低い」資産をオンチェーン経済で利用できるように設計されています。ステーブルコインのように安定を保つことを目的としていません。

SPOTは、AMPLのボラティリティを2つの永久デリバティブ資産に再編成することによって作成されます。SPOTはボラティリティが低く、保有するのにより安全な資産として設計されており、stAMPLはよりボラティリティが高く、エクスポージャーの拡大を提供するように設計されている。

Coinbase CEOであるアームストロング氏は、フラットコインを「ステーブルコインの次のイテレーション」と呼んでいます。フラットコイン及びSPOTの発展に注目が集まります。

公式サイト:https://www.ampleforth.org/

X:https://x.com/ampleforthorg

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