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2025年3月30日-4月5日 資金調達を実施したPJ 8選

投稿日 2025年 04月 09日

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目次

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Codex


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Dragonfly Capitalが主導するシードラウンドで、1580万ドルを調達。他には、Coinbase Ventures、Circle Ventures、Cumberland、Wintermute、Selini Capitalなどが参加。

ステーブルコイン特化型ブロックチェーン


Codexはステーブルコインに特化した独自のブロックチェーンを構築しており、Optimismを活用した高速なトランザクション処理とコスト削減を両立する設計を特徴としています。

Codexでは安定した送金手数料の提供が重要視されており、ネットワーク混雑時でも手数料が大きく変動しない仕組みを開発しています。また、暗号資産取引所や地域のブローカーとの連携を通じてステーブルコインを法定通貨へ交換する手段を拡充し、グローバルなオフランプを整備することで利用者がよりシームレスに取引できる環境を整えています。

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その他にも、ブロックチェーン本来の特性として取引履歴が原則公開される中、機関投資家などのニーズにも応えられるよう一部の取引情報を秘匿化するオプションを導入しており、プライバシー保護にも配慮しています。

現時点でCodexのネイティブトークンに関する詳細は公表されていませんが、トークン・ワラントを介した形での資金調達が行われているため、近い将来にはネイティブトークンが発行される可能性が指摘されています。

公式サイト:https://www.codex.xyz/

X:https://x.com/codex_pbc

Docs:https://docs.codex.xyz/

Linkedin:https://www.linkedin.com/company/codex-pbc/

Ultra


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NOIA Capitalが主導するラウンドで、1200万ドルを調達。

ブロックチェーン活用ゲーミングプラットフォーム


Ultraは、従来のゲーム流通プラットフォームや開発プロセスを大幅に刷新し、開発者とパブリッシャーが抱える課題を解決することを目指しています。

Ultraの強みは、デジタル所有権や収益分配を透明化し、コミュニティが参加しやすい仕組みを提供する点にあります。ゲーム配信や拡張コンテンツのリリースを効率化し、プレイヤーにはコミュニティ内での活動報酬や新作タイトルの優先アクセスなどのメリットを用意。開発者やパブリッシャーにも、従来のプラットフォームにおける手数料や審査プロセスの負担を大幅に軽減できる環境を提供します。

本ラウンドでの資金調達にあわせて、Gus van Rijckevorsel氏がCEOに就任。既存のゲーム業界が抱える課題に挑み、新たなゲーミングエコシステムの構築を目指すとしています。また、COOには企業コンサルティング経験が豊富なMaxime van Steenberghe氏が就任し、組織体制を強化しています。

今回調達された資金は、人材確保やプラットフォーム強化、戦略的な企業買収の検討などに充てられる予定で、Ultraは今後予定される追加資金調達に向けた準備も進めているとしています。

公式サイト:https://ultra.io/

X:https://x.com/ultra_io

Docs:https://developers.ultra.io/

Blog:https://ultra.io/articles/

Discord:https://discord.com/invite/u5Svm8NCFE

Telegram:https://t.me/ultra_io

The9 Limited


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Elune Capital、Fine Vision Fund、Bripheno Pte. Ltd.が参加するラウンドで、800万ドルを調達。

GameFiを軸にしたゲームプラットフォームを構築へ


The9は「Legend of Immortals」、「The World of Kings」、「CrossFire 」といったタイトルを含む様々なオンラインゲームを運営・開発しています。また、暗号資産マイニングにも進出するなど幅広い分野に投資を行っています。

同社は今回の調達資金によって、新たな事業運営会社を設立してGameFiプラットフォームをグローバルに展開していくとしています。また、今後3年以内に同社株式の10%を発行し、将来的なGameFiコインの市場運営や交換を支援する体制を整えるとのことです。

The9のエグゼクティブディレクター兼CFOであるGeorge Lai氏は、「暗号資産とゲームを融合させることで、これまでにない大規模なユーザーベースを形成できると考えている。『暗号資産が当たり前に使われる世界』をゲーミング領域から実現するのが当社の目標だ」と述べています。

公式サイト:https://www.the9.com/

X:https://x.com/the9ncty

Ambient


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a16z Crypto、Delphi Digital、Amber Groupが参加するシードラウンドで、720万ドルを調達。

AIとPoWを融合したブロックチェーン


AmbientはSolana Virtual Machine(SVM)互換のレイヤー1ブロックチェーンであり、Proof of Work(PoW)を利用して、6,000億パラメータモデルとそのファインチューニングに関するハイパースケールで検証された推論を提供しています。

Ambientは、AI統合によってネットワークモデルの推論やトレーニングに関与するノードに報酬を提供し、エンタープライズグレードのGPUを必要とせずに分散型AIの生産性を促進することを目的としています。

また、セキュリティ設計においてはビットコインを、実行速度やスケーラビリティにおいてはSolanaに似た高速処理アーキテクチャを採用したハイブリッド構造も特徴となっています。

今後はAI推論機能の拡張、マイナーへのインセンティブ設計の洗練、そしてグローバルな開発者コミュニティとの連携を強化することで、「分散型OpenAI」としての地位を築くとしています。

公式サイト:https://ambient.xyz/

X:https://x.com/ambient_xyz

Litepaper:https://ambient.xyz/litepaper

Cambrian Network


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a16z Crypto Startup Accelerator(CSX)が主導するシードラウンドで、590万ドルを調達。他には、Blockchain Builders Fundが参加。

AIインフラプロトコル


Cambrianは、AIエージェントが金融領域で安全かつ精度の高い意思決定を行うために、検証可能な金融データインフラを提供するスタートアップです。

近年、AIエージェントは単なる補助ツールにとどまらず高度な自律性を獲得しつつありますが、特に金融分野においては誤った判断は致命的となるため、クリーンで信頼性の高いリアルタイムデータへのアクセスが不可欠となっています。Cambrianはそのニーズに応える「AI×ブロックチェーン」基盤を開発しています。
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Cambrianネットワークは、オンチェーンおよびオフチェーンのデータを構造化し、AIエージェントが信頼できる形式で消費できるよう設計されています。たとえばThe GraphのFirehoseを活用することで、ブロックチェーン上の未加工データに高速でアクセスできるほか、ソーシャルセンチメントやマーケット情報も整合性を保ちながら提供されます。

さらに、検証付き推論(Verified Inference)によって、マイナーがAIモデルの出力結果の正当性を保証する仕組みを導入。これにより、モデル出力の「真正性」を担保する分散型ファクトチェッカーとして機能します。

既にCambrianは、EigenLayerやVirtuals、Eliza Labsといったエージェント系プロジェクトと提携を進めており、テストネットおよびメインネットの立ち上げ準備が進行中であることが発表されています。

公式サイト:https://www.cambrian.org/

X:https://x.com/CambrianNetwork

Medium:https://medium.com/cambriannetwork

Linkedin:https://www.linkedin.com/company/cambriannetwork/

Mahojin


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a16z Crypto Startup Accelerator(CSX)とMaelstrom Fundが主導するシードラウンドで、500万ドルを調達。他には、WAGMI Ventures、Han Bridge Capitalが参加。

AI画像リミックスプラットフォーム


Mahojinは、AIとブロックチェーンを組み合わせた分散型アプリの基盤構築を目指すプロジェクトです。

オープンソース文化を重視し、AIの生成技術をWeb3環境に統合するためのツールキットやフレームワークを提供。生成AIの出力物に対する著作権、透明性、検証可能性といった課題に取り組みながら、開発者がよりインタラクティブで信頼性の高いdAppを構築できる環境を整備しています。

将来的にはEthereumやL2ネットワークとの統合も視野に入れているとのことです。

今回調達された資金は、Mahojinの技術開発とプロダクトのオープンソース化を加速させるために使用されます。特に、AIとブロックチェーン間の相互運用性を向上させるプロトコルの開発に重点が置かれているとのことです。

公式サイト:https://www.mahojin.ai/

X:https://x.com/mahojinAI

Bloctopus


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Hivemind Capitalが主導するシードラウンドで、100万ドルを調達。他には、Ethereum Foundation、Techstars Ventures、Kurtosis、IronKey Capital、Brevan Howard Digitalなどが参加。

テストネットプラットフォーム


Bloctopus(旧LZero)は、ブロックチェーン開発者向けに、オンデマンドでカスタマイズ可能な開発環境(ブロックチェーンサンドボックス)を提供するインフラ系スタートアップです。

Bloctopusでは開発者がクロスチェーンやL2環境向けに、より信頼性の高い「本番環境に近い」シミュレーションを迅速に立ち上げられるツール群が提供されており、LayerZeroとの連携により、クロスチェーンメッセージ転送を模擬するツールなどが存在しています。

Bloctopusは、過去2年間にわたりEthereum Foundationと共にコア技術の開発を進めてきました。複数のEthGlobalハッカソンでの受賞歴に加え、主要財団からの助成金も獲得。2024年のEthDenverでは、正式な開発者向けプラットフォーム「Bloctopus.io」が公開され、Web3開発者からの注目を集めました。

今回調達された資金は、L2やクロスチェーンプロトコル、オンチェーンAIインフラへの対応を含むエコシステム拡張に活用される予定です。

公式サイト:https://www.bloctopus.io/

X:https://x.com/0xbloctopus

Docs:https://docs.bloctopus.io/

Linkedin:https://www.linkedin.com/company/0xbloctopus/

bAI Fund


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MorphやForesight Venturesがするラウンドで、100万ドルを調達。

オンチェーンAIエージェントファンド


bAI Fundは、TEE(Trusted Execution Environment)内で運営される初のオンチェーンエージェントファンドです。定量取引、投資、マーケティングを統合し、安全で効率的かつ多様なAIエージェントエコシステムを構築しています。

bAI FundではTEEを活用することで改ざん・盗難のリスクを排除し、信頼できるAIオペレーションを実現しています。

bAI Fundでは以下のような機能が統合されています。

  • 定量トレーディング統合:AIエージェントが自律的にトレード戦略を実行できるようにし、複雑な取引業務を効率化
  • 分散型投資・マーケティング機能:AIエージェント開発者が独自のエージェントトークンを発行し、資金調達やコミュニティ形成を実現
  • AIエージェントトークン発行機能:トークンを通じてガバナンス参加を促進し、プロジェクトとユーザーが共同でエコシステムを運営可能に
  • 分散型ガバナンス:トークン保有者による投票などを通じて、プロトコルの将来に関する意思決定を行う体制を整備

bAI Fundは、セキュリティ・効率性・コミュニティ主導の分散性が融合しているだけでなく、トークンエコノミーを通じた所有と運営の分離解消により、開発者・ユーザー・投資家が共にエコシステムに参加できる構造となっています。」

今回調達された資金は、チーム体制の強化、マーケティング活動の加速、ならびにTEEベースのプラットフォーム開発の本格化に使用されます。

公式サイト:https://baifund.io/

X:https://x.com/BAIFUND_AGENT

免責事項


・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。

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