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2025年4月27日-5月3日 資金調達を実施したPJ 8選

投稿日 2025年 05月 05日

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目次

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Camp Network


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1kxとBlockchain Capitalが主導するシリーズAラウンドで、2500万ドルを調達。他には、OKX、Lattice、Paper Ventures、dao5、TrueBridge、Maven 11、Hypersphere、Protagonistなどが参加。

AIエージェントを強化するために設計されたレイヤー1


Camp Networkは、AI学習データを取り巻く著作権問題の解決を目指すプロジェクトです。現状、クリエイターは自身のIPがAI開発にどう利用されるか可視性が低く、開発者はライセンスクリアされたデータへのアクセス手段に乏しいという課題があります。Camp Networkは、このIPとAI間の「ミッシングリンク」を埋めるため、クリエイターが所有権を主張し、作品をライセンスし、対価を得るためのインフラを提供します。

Camp Networkのブロックチェーン上で、クリエイターは音楽、文章、ビジュアルアートなどのIPを登録できます。利用許諾条件はスマートコントラクトで定義され、AIエージェントなどがデータを利用すると自動的にロイヤリティが支払われる仕組みです。基盤技術として「Proof of Provenance」プロトコルを採用し、作品の起源追跡、帰属表示、収益化、二次創作管理をプロトコルレベルでサポートします。

さらに、ガスレスでのIP登録・ロイヤリティ配布機能や、開発者が特定のユースケースに合わせて専用のApp Chainを構築できる機能も提供し、柔軟性と利便性を高めています。

同社は、大企業とのライセンス契約に注力する他の事業者とは異なり、Web3ルートを選択し、暗号資産エコシステムのクリエイターを主要ターゲットとしています。AI企業にとっては、検証可能で強制力のあるライセンス・支払いプロセスを通じて、訴訟リスクを回避し、権利クリアされたデータにアクセスできるメリットがあります。

公式サイト:https://www.campnetwork.xyz/

X:https://x.com/campnetworkxyz

Docs:https://docs.campnetwork.xyz/

Discord:https://discord.com/invite/campnetwork

Telegram:https://t.me/CampNetworkCommunity

Miden


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a16z crypto、1kx、Hack VCが主導するラウンドで、2500万ドルを調達。他には、Finality Capital Partners、Symbolic Capital、P2 Venturesなどが参加。

エッジファーストのブロックチェーン


Midenは、Polygon Labsのプロジェクト「Polygon Miden」から派生した新しい独立プロジェクトとして、独自の エコシステム構築を目指しています。その中核となる「Midenプロトコル」は、トランザクションをバンドルし、ベースチェーン外で処理することによりEthereumブロックチェーンをスケーリングするために設計された、ZK技術に最適化されたロールアップです。

特にMidenプロトコルは、プライバシー保護技術に重点を置いており、アプリケーションが公開トランザクションとプライベートトランザクションの両方を実行できる機能を提供します。この特徴により、特に機関投資家の利用に適しているとされています。

Polygon Labsの創設者Sandeep Nailwal氏は、Midenが独立して事業を行うことで、必要な資本と集中力を獲得し、Solana、Sui、Aptosといった他の主要なレイヤー1/レイヤー2プレイヤーと最高レベルで競争するための戦略的な動きであると強調しています。

Midenプロトコルは、将来的にはPolygonのAggLayer(複数のL1/L2チェーンを接続し流動性を共有するネットワーク)との統合も計画されています。

今回調達された資金は、Midenプロトコルの開発推進、早期導入者向けのインセンティブプログラムの実施、ウォレット、ウォレットアダプター、ブリッジといった重要インフラの開発、そしてチームの拡大に使用される予定です。

公式サイト:https://miden.xyz/

X:https://x.com/0xMiden

Thru (Unto Labs)


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Framework VenturesとElectric Capitalが主導するラウンドで、1440万ドルを調達。他には、が参加。

高性能レイヤー1「Thru」を開発


Unto Labsは独自の仮想マシン「ThruVM」と、それを利用する新しいレイヤー1ブロックチェーン「Thru」を開発しています。

ThruVMの最大の特徴は、暗号資産業界以外で広く普及しているオープンソースの命令セットアーキテクチャ(ISA)である「RISC-V」を採用している点です。

Unto Labs創設者のHeeger氏によると、RISC-Vはソフトウェアがハードウェアと対話することを可能にし、サーバーやラップトップで見られる従来のハードウェアとの親和性が高いため、パフォーマンス上の利点や、開発者が既存の豊富なツールを活用できるといったメリットがあります。これにより、Thruブロックチェーンは非暗号資産ネイティブの開発者にとってもよりアクセスしやすくなるとしています。

開発中のThruブロックチェーンは、EthereumやSolanaといった主要なdAppプラットフォームと競合することを目指しており、ユーザーはトランザクションの実行、既存の暗号資産アプリケーションとの連携、ブロックチェーンベースの金融ツールの構築などが可能になる予定です。

今回調達された資金は、主に人材採用に充てられます。

公式サイト:https://www.thru.xyz/

X:https://x.com/thru_xyz/

Dinari


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Hack VCとBlockchange Venturesが主導するシリーズAラウンドで、1270万ドルを調達。他には、VanEck Ventures、F-Prime、Blizzard (Avalanche Fund)などが参加。

RWA担保型トークンへのアクセスを提供


Dinariは、世界中の誰もが、簡単、迅速、かつコンプライアンスに準拠した形で、不必要な摩擦なく米国の株式市場にアクセスできるようにしています。

現在、40兆ドル以上の価値を持つ米国株式は世界中で人気の金融商品ですが、米国外の多くの投資家にとっては、複雑なオンボーディングプロセス、高い取引・コンプライアンスコスト、分断されたインフラ、不安定または利用不可能なブローカレッジサービスなどにより、アクセスが依然として制限されています。

Dinariはこの課題を、完全に裏付けされたトークン化証券「dShares™」を通じて解決します。個別の米国株式やETFをトークン化したdShares™は、開発者フレンドリーな単一のAPIを通じて利用可能です。これにより、プラットフォーム(フィンテック企業など)は、自社で新たなインフラを構築したり、不必要なリスクを負ったりすることなく、顧客に実際の米国株式への投資機会を提供できます。

Dinariのソリューションには、プログラム可能な制限やリアルタイム決済ロジックといったコンプライアンス機能が組み込まれており、SECに登録されたインフラ上で運用されています。

トークン化された実物資産(RWA)への需要が加速する中、Dinariは規制と技術の両面でスケーラビリティとシームレスな統合を実現するように設計されており、グローバルフィンテックのためのインフラレイヤーとなることを目指しています。

公式サイト:https://dinari.com/

X:https://x.com/DinariGlobal

Blog:https://dinari.com/blog

Linkedin:https://www.linkedin.com/company/dinari-global/

Terminal 3


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Illuminate Financial、Titan Fundが主導するラウンドで、800万ドルを調達。他には、Animoca Brands、Progression Fund、IDG Blockchain、Cherubic Venturesなどが参加。

分散型データストレージに焦点を当てたWeb3スタートアップ


Terminal 3は、エージェントAIがビジネス運営にますます統合される中で、安全かつプライベートなデータ管理に対する需要の高まりに応えるソリューションを提供しています。同社はブロックチェーン技術とゼロ知識暗号などのプライバシー強化技術を活用し、ユーザーデータの安全な自己主権型ストレージと、完全にプライベートなアクセスを実現します。

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同社のプラットフォームは、銀行業務や政府発行の認証情報から、ソーシャルメディア、マーケティングまで、幅広いアプリケーションに対応可能です。最近では、自律的なトランザクションのための信頼性、セキュリティ、プライバシーを提供するために設計された、AIエージェント向けの認証・認可プラットフォームも発表しました。これは、今後10年間で4000%の成長が見込まれるエージェントAI市場の責任あるスケーリングにとって不可欠な要素とされています。

今回調達された資金は、今年後半にローンチ予定の画期的なデータプライバシー・セキュリティプロトコルの開発と、既存の分散型ID・認証情報管理プラットフォームの企業への採用をさらに加速させるために使用されます。

公式サイト:https://www.terminal3.io/

X:https://x.com/terminal3io

Linkedin:https://www.linkedin.com/company/terminal3io/

ZAR


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a16z、Dragonfly Capital、VanEck Venturesが主導するラウンドで、700万ドルを調達。他には、Coinbase Venturesが参加。

南アフリカランドにペッグされたステーブルコイン「ZAR」を提供


Zarは、アフリカ市場に焦点を当て、南アフリカランドにペッグされたステーブルコイン「ZAR」の開発と発行を目的として設立された新しいステーブルコイン企業です。

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同社は、アフリカ市場内でのデジタル決済手段としてのステーブルコイン採用を大きく前進させることを目指しています。現地の金融機関と協力し、規制コンプライアンスを確保しながら、アフリカ全土でステーブルコインを活用した金融ソリューションを推進する計画です。これは、特にクロスボーダー取引のあり方を根本的に変える可能性を秘めています。

Zarの取り組みは、アフリカのフィンテック分野における主要プレイヤーとなる可能性があり、アフリカ地域におけるデジタル資産に対する規制アプローチにも影響を与える可能性があると業界関係者から期待されています。

公式サイト:https://www.zar.app/

X:https://x.com/zardotapp

Gata (ex Aggregata)


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YZi Labs、IDG Blockchain、Gate Ventures、Maelstrom、Manifold、MH Venturesなどが参加するラウンドで、400万ドルを調達。

分散型AIデータインフラ


Gataは、AI開発における重要な課題である「スーパーアライメント」(AIシステムと人間の価値観の整合)を推進することを目的とした、分散型のAIデータインフラを構築しています。以前はAggregataとして知られていました。

同社は、開発者やノードオペレーターが分散型ネットワークを容易に立ち上げ、スケールできるように支援します。GataはCosmosエコシステム内で運営されており、その相互運用性とスケーラビリティを活用しています。

プラットフォームの中核となるツールが「DataAgents」であり、これはコミュニティ主導による分散型のデータ検証とインデックス作成を可能にし、AIモデルのトレーニングに必要な高品質で検証可能なデータの完全性を保証します。

加えて、GataはNFTベースのイールドファーミングを統合し、最近ではDymension上に「Gata RollApp」をローンチしました。これにより、Gata NFTのユーティリティとステーキングの機会が強化されています。

公式サイト:https://www.gata.xyz/

X:https://x.com/Gata_xyz

Docs:https://gata.gitbook.io/gata-public-gitbook

aZen


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Waterdrip Capitalが主導するシードラウンドで、120万ドルを調達。他には、DWF Ventures、Rootz Labs、Mindfulness Capital、Attention Ventures、Quantum Leap Lab、DePIN-X、ODIGなどが参加。

分散型AIネイティブコンピューティングインフラ


aZenは、AI時代の到来に伴い爆発的に増加するスケーラブルな分散コンピューティングへの需要に応えるため、DePINとAI最適化を融合させた新しいコンピューティングインフラを構築しています。

現在のインフラが抱える相互運用性、スケーラビリティ、経済的インセンティブの欠如といった課題に対し、aZenは、世界中に存在する未利用のエッジデバイス、クラウドリソース、AIワークロードをスマートコントラクトによる自動化を通じて接続する「ユニバーサルDePINレイヤー」を提供します。

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aZenのコア技術には、コンピューティングリソース、AIモデル、アプリケーション自体を動的なフラクショナルNFT(dfNFTs)に変換しトークン化、リース(貸出)、実行を可能にする仕組みや、インテリジェントな計算リソーススケジューリング、AIモデル向けのプライバシーを保護したデータ処理などが含まれます。

さらに、aZenはZenlayer(世界300以上のデータセンターを運営)や、Peaq、ICP、Swarmといったエコシステムパートナーとの戦略的連携を通じて、クロスプラットフォームでのDePINリソース共有と流動性の提供能力を強化しています。

公式サイト:https://azenprotocol.io/

X:https://x.com/azen_protocol

Docs:https://azen-protocol.gitbook.io/azen-gitbook

Linkedin:https://www.linkedin.com/company/azenprotocol/

Telegram:https://t.me/azenprotocol

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・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。

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