投稿日 2025年 06月 18日
目次
Ten Eleven VenturesとBallistic Venturesが共同で主導するシリーズBラウンドで、4000万ドルを調達。他には、StepStone Group、boldstart ventures、IBI Tech Fundなどが参加。
HypernativeはAIを活用してWeb3の脅威をリアルタイムで検出し、自動で対応するセキュリティソリューションです。
Hypernativeのプラットフォームはオンチェーンとオフチェーンの両方のデータソースを監視し、高度な機械学習モデル、ヒューリスティクス、シミュレーションを用いて脅威を特定します。スマートコントラクトのハッキング、ブリッジのセキュリティ侵害、秘密鍵の盗難など300種類以上のリスクタイプを検出することが可能であり、2024年には22億ドル以上の損失につながる可能性のあった脅威を検出した実績があります。
同社のサービスはすでに200以上のWeb3プロジェクトで利用されており、保護対象の資産は1000億ドルを超えています。顧客にはAptos、Ethereum、ZKsync、Wintermuteといった著名なプロジェクトも含まれています。
最近ではトランザクションが承認される前にその結果をシミュレートし、ブラインド署名の危険からユーザーを保護するリアルタイムセキュリティソリューション「Guardian」をローンチしました。
今回調達された資金は、不正防止やウォレットレベルのトランザクション保護へとサービス拡張やAIモデルの改善や専門家チームの増強に充てられます。
公式サイト:https://www.hypernative.io/
X:https://x.com/HypernativeLabs
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/hypernative/
a16z cryptoが主導するラウンドで、3300万ドルを調達。他には、Coinbase Venturesが参加。
Yuppは、現代のAI開発における不透明性をブロックチェーン技術で解決しようとするプラットフォームです。
Yuppではユーザーはプロンプトを入力するだけで、複数の最新AIモデルからの回答を並べて無料で比較し最も優れたものを選択できます。ユーザーの選択はデジタル署名された「選好データパケット」として記録され、AIモデルの事後学習や評価のための信頼性の高いデータとしてAI開発者に提供されます。ユーザーは、このフィードバックを提供する対価として報酬を受け取ることができます。
この仕組みにより、Yuppはブロックチェーンを活用して貢献に対する報酬の分配を容易にし、AI開発者にはデータの品質と出所を保証します。これによりすべての参加者に透明なルールが適用される信頼できる中立的なマーケットプレイスが構築されるとのことです。
公式サイト:https://yupp.ai/
Bain Capital Cryptoが主導するシリーズBラウドで、3000万ドルを調達。他には、Sequoia Capital、Lightspeed Faction、Galaxy Ventures、Wintermute Ventures、Variantなどが参加。
Turnkeyは、暗号資産アプリケーションの開発者が直面する従来のクローズドなカストディインフラの制約を解決するために設立されたプロジェクトです。
Turnkeyのインフラはプログラマブルで検証可能なプリミティブとして設計されており、開発者はウォレットやシードフレーズを意識することなく直感的に安全な鍵管理機能を自身のアプリケーションに統合できます。アーキテクチャはTEE (Trusted Execution Environments) に裏打ちされており暗号学的に安全性が検証可能です。また柔軟なAPIにより、認証フローやアクセスポリシー、署名ロジックなどを自由にカスタマイズできます。
Turnkeyのインフラはすでに、DeFi、決済、開発者ツール、消費者向けアプリなど幅広い分野で採用されており、5000万以上のウォレットで利用され毎週数百万件のトランザクションに署名しています。顧客にはBridge、Magic Eden、Alchemyといった著名なプロジェクトも名を連ねています。
今回調達した資金はエンジニアリング、プロダクト、事業開発チームの拡大に充てられます。
公式サイト:https://www.turnkey.com/
Github:https://github.com/tkhq
LocalGlobeが主導するシードラウンドで、2200万ドルを調達。他には、Felix Capital、FJ Labsが参加。
Noahはステーブルコインを活用することで、高速、低コストかつコンプライアンスに準拠したグローバル決済の基盤を構築するプロジェクトです。
従来の国境を越える送金はSWIFTシステムに依存するため高コストかつ時間がかかるという課題がありました。Noahは単一のAPIを通じて70カ国以上のローカル決済ネットワークをステーブルコインで接続し、このレガシーシステムを刷新することを目指します。
元VisaやAdyenの幹部によって設立されたNoahプラットフォームは、他のサービスがステーブルコインを単なる追加機能として扱うのとは異なり、完全にステーブルコインを中心に設計されている点が特徴です。これにより企業は50以上の法定通貨とステーブルコインをリアルタイムで相互に変換し、国境を越えた資金移動を瞬時にかつ透明性の高い方法で行うことが可能になります。
今回調達した資金は、米国、ヨーロッパ、アジアの主要なフィンテック拠点への事業拡大、各国のライセンス取得の加速、そしてプロダクトとエンジニアリングチームのイノベーション推進に充てられます。
公式サイト:https://noah.com/en
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/noahhq
Cyber FundとBlockchain Capitalが主導するシリーズAラウンドで、2000万ドルを調達。他には、Mirana VenturesとL2IVが参加。
OneBalanceは暗号資産に精通していないソフトウェアエンジニアが、クリプトを利用したアプリケーションを容易に構築できるようにすることを目指すソフトウェア企業です。
OneBalanceが提供する主力製品はソフトウェアツールとライブラリを集めたツールキットです。このツールキットを利用することで、開発者はミームコインの取引、トークンのスワップ、P2P決済といった機能を、自社のアプリケーションに簡単に統合できます。
ツールキットはローンチ時点でEthereum、Polygon、およびその他のEVM互換ブロックチェーンに対応しており、今月下旬にはSolanaへの対応も予定しています。
OneBalanceは、このツールキットを統合したプラットフォームで処理されるトランザクションごとに手数料を徴収するビジネスモデルを採用しています。
今回調達した資金は、対応するブロックチェーンを追加するなど、主力製品の機能をさらに拡張するために活用される予定です。
公式サイト:https://www.onebalance.io/
Docs:https://docs.onebalance.io/
Blog:https://www.onebalance.io/blog
Discord:https://discord.com/invite/vHkw7rpdT8
Offline VenturesとStrobe Venturesが主導するシリーズAラウンドで、1100万ドルを調達。他には、Coinbase Ventures、Castle Island Ventures、Unusual Venturesが参加。
TYBは、アパレルブランド「Outdoor Voices」の創業者であるTy Haney氏が新たに立ち上げた、ブランドのコミュニティ戦略を支援するリワードプラットフォームです。
ミレニアル世代やZ世代の消費者が心からつながりを感じる企業から商品を購入する傾向が強まる中、多くのブランドが顧客ロイヤルティを高めるための戦略を強化しています。
TYBのプラットフォームでは、消費者は好きなブランドの商品についてSNSに投稿したり、友人に紹介したりといったエンゲージメント活動を行うことで、ブランドから報酬を受け取ることができます。これによりブランドは熱心なファンとの関係を深め、強固なコミュニティを構築することが可能になります。
今回調達された資金は、プラットフォームにさらに多くのブランドと顧客を迎え入れ、事業を拡大するために活用される予定です。
公式サイト:https://www.tyb.xyz/
Galaxy Venturesから400万ドルの資金調達を実施。
RISE Chainはスケーラビリティの課題、特にトランザクションの処理速度を解決し、暗号資産のマスアダプションを促進することを目指すレイヤー2ブロックチェーンです。
RISE Chainは既存のネットワークが抱えるパフォーマンスの限界を超えるために、極めて高いスループット(処理能力)と低いレイテンシ(遅延)に焦点を当てています。
技術的な特徴は「Shreds」と呼ばれるサブブロック(1ブロック未満)でのトランザクション承認にあり、これにより5ミリ秒という超低遅延を実現しています。プロジェクトチームによると、目標とするスループットは毎秒10万トランザクション(TPS)を超えているとのことです。
その高速性から、RISE Chainは中央指値注文板(CLOB)のような速度が重要となる金融アプリケーションに特に適していると考えられています。さらに、開発チームはインタラクティブなソーシャルネットワークやゲーム分野での活用にも大きな可能性があると見ています。
現在、RISE Chainはテストネット段階にあり今回調達した資金は今後のメインネット構築に充てられます。チームは年内のメインネットローンチと関連するトークンの発行を計画しています。
公式サイト:https://risechain.com/
Medium:https://medium.com/@rise_chain
Telegram:https://t.me/rise_chain
RockawayXが主導するプレシードラウンドで、300万ドルを調達。他には、Amber Group、HiveMind、No Limit Holdings、Protagonistなどが参加。
Silhouetteは、DeFiにおける「完全な透明性」がもたらす課題を解決することを目指すプロジェクトです。
現在のDeFiエコシステムでは全ての取引が公開されているため、個人の取引戦略がボットなどに監視・悪用されるリスクがあります。Silhouetteは市場全体の透明性を保ちながら個々のユーザーの取引内容を保護する新たなプライバシーレイヤーを提供します。
主力製品である「Shield Exchange」は、特に分散型取引所Hyperliquid上での取引を外部の監視から保護します。このプラットフォームはTEE(Trusted Execution Environments)と呼ばれる信頼性の高い実行環境を活用し、ユーザーの注文が第三者によって閲覧・改ざんされることなく、安全かつ高速に処理されることを保証しています。
公式サイト:https://silhouette.exchange/
Mirror:https://mirror.xyz/0x5D2c2bD98F10616771D7B5124AD2090Ba72Aa43c
Telegram:https://t.me/+G8s-CgieXWs4YjA8
・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。
・本記事に掲載された情報や意見は、当社が信頼できると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性、完全性、目的適合性、最新性、真実性等を保証するものではありません。
・本記事上に掲載又は記載された一切の情報に起因し又は関連して生じた損害又は損失について、当社、筆者、その他の全ての関係者は一切の責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。
この続きを読むには
この記事は会員限定の記事になります。
登録すると続きをお読みいただけます。
タグ
DeFi
特集記事
お問い合わせはこちら
専門的なリサーチャーのリサーチしてほしい内容がある
新規事業のアイディア出しからコンサルティングしてほしい
その他、ブロックチェーン事業に関する全般的な相談をしたい