Header Navbar Logo

2025年7月6日-7月12日 資金調達を実施したPJ 6選

投稿日 2025年 07月 16日

Featured Image

目次

スクリーンショット 2025-07-14 19.55.45

Agora Finance


1500x500

Paradigmが主導するラウンドで、5000万ドルを調達。

独自のステーブルコインを発行できるホワイトラベルサービス


Agoraは独自のステーブルコイン「AUSD」を構築しており、最大の特徴は他の企業がAUSDの相互運用性と流動性を活用しつつ、自社ブランドのステーブルコインを立ち上げることができるホワイトラベルサービスを提供している点です。

競合であるPaxosも同様のサービスを提供していますが、Agoraのモデルでは提携企業が発行するステーブルコインはすべてAUSDの上に構築されるため、AUSD自体のネットワーク効果(流動性や相互運用性)が強化されるという利点があります。

AgoraはTetherやCircleといった主要なステーブルコインプロジェクトとは異なり、ステーブルコインを裏付けるドル資産から得られる利回りをパートナーと共有するビジネスモデルを採用しています。

同社は現在米国外の市場に焦点を当てています。これは現地通貨の変動や国境を越えた決済の必要性から、米国外の方がステーブルコインに対する需要が大きいためです。しかし、米国議会でステーブルコインを規制する法案が検討されていることから、法制化されれば米国の事業体にもサービスを提供できるよう州の送金業者ライセンスの取得を進めています。

公式サイト:https://www.agora.finance/

X:https://x.com/withAUSD

Linkedin:https://www.linkedin.com/company/agorafinance

Kuru


1500x500 1

Paradigmが主導するシリーズAラウンドで、1160万ドルを調達。他には、Credibly Neutral、Electric Capitalなどが参加。

CLOBとAMMを融合させたハイブリッド型分散型取引所


Kuru Labsは、Monad上で分散型取引所(DEX)を構築しているスタートアップです。

最大の特徴は、伝統的な取引所の「中央指値注文板(CLOB)」アーキテクチャと、暗号資産で一般的な「自動マーケットメーカー(AMM)」の機能を組み合わせた「ハイブリッドCLOB-AMMモデル」を採用している点です。

Gu8xhtCX0AAseby

共同創設者のVaibhav Prakash氏は、「各オーダーブックには、AMMの戦略に従うデフォルトのマーケットメーカーが存在します。これにより、常に取引可能な流動性が確保されます。それはAMMであるため最良価格ではないかもしれませんが、ネイティブに指値注文を行えるという利点も提供します」と説明しています。

この設計により、Kuruは伝統的なマーケットメーカーに必ずしも依存することなく機能することが可能となっています。

公式サイト:https://www.kuru.io/markets

X:https://x.com/KuruExchange

NexBridge


1500x500-1

Fulgur Venturesが主導するシリーズAラウンドで、800万ドル

規制準拠の発行基盤と取引所を統合したBTCFiエコシステム


NEXBRIDGEとNEXPLACEは、ビットコインネイティブな金融インフラの構築を目指すプロジェクトです。両社は現在別々の事業体として運営されていますが、同じ株主グループと戦略的ロードマップを共有しています。将来的には単一のホールディングカンパニーの下で統合される計画です。

  • NEXBRIDGE:資産に裏付けされたデジタル資産を発行する、規制に準拠した発行プラットフォーム。
  • NEXPLACE:デジタル資産や他の暗号資産を取引するための取引プラットフォーム。2025年後半のローンチを予定しており、現在早期アクセスのための待機リストを公開中。

このプロジェクトの最大の特徴は、その革新的な規制アプローチにあります。発行されるデジタル資産は単にオフチェーン資産をデジタル化した「ラッパー」ではなく、トークンそのものが直接規制の対象となります。

GuSMqeRWcAAJeVp

エルサルバドルのデジタル資産規制当局(CNAD)から正式な承認を受け、各資産には固有の識別子が与えられるほか、準備金の証明といった情報も公開され高い透明性を確保しています。

同社の最初の製品が2024年11月にローンチされた「USTBL」です。これは米国財務省短期証券に裏付けられた公的かつ規制されたデジタル資産であり、ビットコインのL2であるLiquid Network上で発行されています。

公式サイト:https://www.nexbridge.io/en

X:https://x.com/NexBridgeSV

Remix


1500x500

Archetypeが主導するシードラウンドで500万ドルを調達。他には、Variant、Coinbase Ventures、Lemniscapなどが参加。

「ゲーム版TikTok」を目指すソーシャルゲームプラットフォーム


Remixは、ゲーム開発ツールと消費者向けゲームプラットフォームの両方の側面を併せ持つプロジェクトです。ユーザーはTikTokの動画フィードをスクロールするようにゲームのフィードをスクロールし、気になったゲームを瞬時にプレイすることができます。

GvgosMQakAEUSWb

RemixではクリエイターはAIにプロンプト(指示文)を入力するだけでゲームを開発できます。さらに、他のクリエイターが作ったゲームの要素を組み合わせたり、変更を加えたりして新しいバージョンを公開する「リミックス」機能も特徴です。

現在、Telegram(TONを使用)およびWorld App上でミニアプリとして利用可能です。今後、Coinbaseがローンチ予定の新しいウォレットアプリでも展開される予定です。

将来的にゲーム内の広告やアプリ内課金から手数料を得ることで収益化を図るとしており、クリエイター側はゲーム内アイテムの販売や自身のゲームをフィードで目立たせるためのブースト機能(有料)を利用できるようになる予定です。

公式サイト:https://remix.gg/

X:https://x.com/RemixGG_

Velvet Capital


1500x500 2

YZi Labs、Blockchain Founders Fund、FunFair Ventures、Selini Capital、Mucker Capital、PAKA、LucidBlueなどが参加するラウンドで、370万ドルを調達

DeFAI(DeFi + AI)トレーディング&ポートフォリオ管理OS


Velvet Capitalは、インテント(意図)によって駆動される「DeFAI」のトレーディングおよびポートフォリオ管理エコシステムです。

VelvetはDeFiに特化した独自の垂直統合型OSを提供しており、以下のような特徴を有しています。

  • AIフレームワーク:DeFiに特化して自己改善するマルチエージェントAIを搭載。ユーザーは自然言語を使ってアルファ(超過収益)の探索、テクニカル分析、価格予測、取引の実行が可能です。
  • トレーディングターミナル:トレンドのトークンや高利回りのDeFiプールを探索・分析し、ウォレットから直接取引できます。
  • ポートフォリオ管理スイート:個人用またはコミュニティ参加型の共有ボールトを作成できます。預け入れをホワイトリスト制にしたり、誰にでも開放したりと柔軟な設定が可能です。
  • API:Velvetのインフラを利用して独自のドメインとブランドでアプリを立ち上げ、顧客との直接的な関係を維持できます。

エコシステムの中心となるのがVELVETトークンです。VELVETをステーキングしてveVELVETにすることで、そのユーティリティを最大限に引き出すことができます。ユーザーは最長4年間VELVETをロックし、期間が長いほど多くのveVELVETを受け取れます。

veVELVET保有者はリアルイールド、追加報酬、手数料割引、パートナーエアドロップといった特典を獲得することが可能です。

公式サイト:https://www.velvet.capital/

X:https://x.com/velvet_capital

Docs:https://docs.velvet.capital/

Blog:https://blog.velvet.capital/

Linkedin:https://www.linkedin.com/company/velvetcapital/

Discord:https://discord.com/invite/GkEwgezVMR

Telegram:https://t.me/velvetcapital

BridgePort


1500x500-1 1

Further Venturesが主導するシードラウンドで、320万ドルを調達。他には、Virtu、XBTO、Blockchain Founders Fund、Fun Fair Ventures、Humla Venturesが参加。

取引所外決済の調整レイヤー


BridgePortは取引所、カストディアン、トレーディング会社を接続し、資本配分と取引後プロセスを効率化するための安全で中立なミドルウェアを提供しています。

BridgePortプラットフォームは機関投資家が取引を行う際に直面する「プレファンディング(事前の資金準備)」の必要性をなくし、リアルタイムのメッセージングと連携した担保管理を通じて信用リスクや決済リスクに対処します。

BridgePortのプラットフォームは既にAWS上で本番稼働しており、REST APIやFIXプロトコルを介した接続をサポートしています。

現在、決済ネットワークを拡大するために取引所や規制されたカストディアンのオンボーディングを積極的に進めており、将来的には担保管理機能の強化や取引前の与信機能の拡充に焦点を当てたアップデートを予定しています。

公式サイト:https://www.bridgeportmq.com/

X:https://x.com/BridgePortMQ

免責事項


・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。

・本記事に掲載された情報や意見は、当社が信頼できると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性、完全性、目的適合性、最新性、真実性等を保証するものではありません。

・本記事上に掲載又は記載された一切の情報に起因し又は関連して生じた損害又は損失について、当社、筆者、その他の全ての関係者は一切の責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。

前の記事

2025年6月29日-7月5日 資金調達を実施したPJ 8選

この続きを読むには

この記事は会員限定の記事になります。

登録すると続きをお読みいただけます。

タグ

    DeFi

    特集記事

お問い合わせはこちら

専門的なリサーチャーのリサーチしてほしい内容がある

新規事業のアイディア出しからコンサルティングしてほしい

その他、ブロックチェーン事業に関する全般的な相談をしたい

目次

記事のシェア

Navbar Footer Image

© CT Analysis. All rights reserved.

お問い合わせ