投稿日 2025年 07月 24日
目次
Index Venturesが主導するシリーズAラウンドで、2200万ドルを調達。他には、Blockwall Management、White Star Capital、BPI France、Frst、Rerailが参加
Spikoは、トークン化されたインフラを通じて欧州の現金管理市場を変革するフィンテックです。
欧州では現在25兆ドルもの資金が銀行預金に眠っており、利回りや資本効率の機会を逃しています。Spikoは流動性を犠牲にすることなく、企業が日々の利息を得られるようにすることでこのニーズに対応します。
設立から1年でSpikoの運用資産額(AUM)はすでに4億ドルを超え、1000社以上の企業から9億ドル以上の運転資金がプラットフォームを通じて処理されました。
Spikoはトークン化技術を活用することで、従来の銀行が見過ごしがちだった中小企業の需要を掘り起こします。ブロックチェーン台帳上でトランスファーエージェントとして機能することで仲介業者を排除し、ファンド管理コストを削減しつつ24時間365日の現金同等物の送金を可能にしています。
Spikoの主要ファンドの原資産は、主要なユーロ圏政府または米国財務省が発行する短期債務証券である財務省短期証券(T-Bill)です。これらはソブリン保証に裏付けられているため、最も安全で流動性の高い資産の一つと見なされています。
また、このトークン化アーキテクチャによりステーブルコインを介した送金も可能になり、顧客はデジタル通貨で入金し法定通貨で引き出すこともできます。
今回調達した資金は販売、マーケティング、製品開発、新規パートナーシップ獲得への投資を通じて市場投入戦略を加速させるために使用されます。フランスを起点としたSpikoは現在、ヨーロッパ全域への展開に注力しています。
公式サイト:https://www.spiko.io/
Blog:https://www.spiko.io/blog
a16z crypto、Faction Ventures、Union Square Venturesが主導するラウンドで、2100万ドルを調達。他には、Coinbase Ventures、Offline Ventures、Sound Ventures、Distributed Globalが参加。
XMTPは安全で、分散化され、アイデンティティをネイティブに扱える、開発者にとってオープンなメッセージングの再構築を目指しています。
XMTPプロトコルは、MozillaやGoogleなどの大手テック企業も信頼を寄せるIETF標準のMLS(Messaging Layer Security)を基盤としたエンタープライズ級のセキュリティを誇ります。またENS、Farcaster、Safeアカウントなど、あらゆるWeb3アイデンティティをウォレット署名だけで統一されたメッセージングIDとして利用できます。
インフラは完全に分散化されており、単一の運営者によってルール変更やサービス停止ができない「Unruggable(引き抜き不可能)」な設計となっています。
XMTPはすでにWeb3メッセージングの主要な標準となっており、200万以上のIDが接続され60以上の本番アプリケーションで利用されています。
プロトコルの開発に貢献する中核チームXMTP Labsは最近「Ephemera」にリブランドしました。EphemeraはXMTPプロトコルの推進に加え、次世代メッセージングアプリ「Convos」の開発やメッセージングアプリ「Converse」を買収してオープンソース化するなど、エコシステムの成長を牽引しています。
今回調達した資金はXMTPネットワークのスケールアップ、コアプロトコルの強化、そして開発者とアプリケーションからなる活気あるエコシステムの育成に活用されます。
公式サイト:https://xmtp.org/
MARAが主導するエクイティ投資ラウンドで、2000万ドルを調達。他には、Susquehanna Cryptoが参加。
Two Primeは、運用総資産額約17.5億ドルを誇るSEC登録の投資アドバイザー兼機関投資家向けレンディング企業です。
企業や政府機関のバランスシートにビットコインが組み込まれる中、単なる資産価値の上昇を超えたより高度な資本活用への需要が高まっています。Two Primeはセキュリティ、透明性、パフォーマンスに重点を置いた信頼性の高い利回り生成インフラを提供することで、この需要に応えています。
今回の投資はMARAとTwo Primeの既存の関係を深めるものであり、これによりMARAはTwo Primeの少数株主となります。
MARAはこの投資に加え、Two Primeの機関投資家向け利回り戦略へのビットコイン預託額を以前の500 BTCから2,000 BTCに拡大しました。これはビットコインを単なる価格上昇に連動する受動的な資産ではなく積極的に活用するコミットメントを反映したものです。
Two Primeの利回り戦略は資本保全、リスク調整後リターン、運用の透明性を重視し、機関投資家向けに特別に設計されています。
同社のレンディング部門であるTwo Prime Lendingは、Galaxy Researchのレポート「The State of Crypto Leverage – Q1 2025」において、米国最大のCeFiレンダーにランク付けされました。
公式サイト:https://www.twoprime.com/
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/twoprime/
CoinFundが主導するシリーズAラウンドで、1250万ドルを調達。他には、6th Man Ventures、Triton Ventures、DCGが参加。
Dakotaはインターネット時代に最適化された、初のグローバルにアクセス可能な企業向け金融口座を構築しています。
従来の金融システムでは国境を越えた送金は遅く、高コストで不透明でした。Dakotaはステーブルコイン技術、米国債の安全性、そして伝統的な決済ネットワークへのアクセスを組み合わせることで、この問題を解決する規制準拠のプラットフォームを提供します。
Dakotaを利用することで企業は100カ国以上から口座を開設し、SWIFT、SEPA、ACH、国内送金、ステーブルコインネットワークを通じて数分でグローバルな決済を実行できます。またスマートコントロール機能付きの法人カードを発行したり、口座残高に対して最大4%の利回りを得ることも可能です。
2024年のローンチ以来、急成長中のスタートアップから国際的な非営利団体まで500社以上の企業に利用され数十億ドル規模の取引量を処理してきました。
今回調達した資金は製品スイートの拡充、新規市場への進出、チームの拡大に使用されます。
公式サイト:https://dakota.xyz/
Asva Capital、Genesis Capital、BuzzBridge Capital、Avalon Wealth Club、M2M Capitalが参加するラウンドで、1200万ドルを調達。
AI Cross Matrix (ACM+)は、AIの導入が急速に進む中で高まるデータプライバシー、セキュリティ、倫理的利用に関する懸念に直接対応しています。
ACM+のビジョンは、「プライバシーは単なる機能ではなく、AIの基本的な未来である」という信念に基づいています。機密データを損なうことなく高度なAI機能を活用できる革新的なアプローチにより、責任あるAI開発と展開の新たな基準を打ち立てることを目指しています。
今回調達した資金は研究開発(R&D)の拡大、コア技術の強化、そして市場の需要に応えるためのチームの規模拡大に戦略的に活用されます。
公式サイト:https://acm.plus/#/home
Telegram:https://t.me/aicrossmatrix_official
Galaxy Digitalが主導するシードラウンドで、1000万ドルを調達。他には、Antalpha、Mantleが参加。
暗号資産インフラ企業であるFunction(旧Ignition)は、分散型金融(DeFi)において最大でありながら最も活用されていないデジタル資産であるビットコインから機関投資家向けの利回り機会を創出することを目指しています。
同社の主力製品であるFBTCは完全準備型のコンポーザブルなビットコインであり、すでに15億ドルのTVL(Total Value Locked)を達成しています。
FBTCは機関投資家や企業が完全なカストディ管理と1対1の資産裏付けを維持しながら、保有するビットコインを生産的に活用するためのゲートウェイとして位置づけられています。
FunctionのCEOであるThomas Chen氏は、「2026年までにビットコインを受動的な財務資産として扱うだけでは不十分になるでしょう。新たな標準は積極的に利回りを得ることになります。我々はビットコインを生産的な資産クラスに変えるため、プログラマブルで機関投資家グレードのインフラを提供します」と述べています。
公式サイト:https://www.fxn.xyz/
Echo、Native Crypto、Q42、WAGMI Ventures、TPC Venturesなどが参加するラウンドで、220万ドルを調達。
Fluentは異なる仮想マシン(VM)をターゲットとするスマートコントラクトが、統一された実行環境内で互いに直接呼び出し合えるようにするイーサリアムのレイヤー2およびフレームワークです。
これにより開発者は単一のVMの制約から解放され、数十のプログラミング言語や数千のソフトウェアライブラリを活用して、より表現力豊かなアプリケーションを構築できます。
FluentはEVM、SVM、Wasmのスマートコントラクトがアトミックに構成可能(アトミックコンポーザビリティ)となる「ブレンデッド実行」を先駆けて開発しています。
また、ゼロ知識ロールアップを活用してイーサリアムの完全なセキュリティを確保しつつ、並列実行によって高いスループットを実現します。完全なEVM互換性により既存のイーサリアム開発者はシームレスにFluent上で開発を行うことができます。
今回調達した資金は、テストネットの運用とFluent上で構築される初期アプリケーションのエコシステム支援に特化して使用されます。
同社はすでにプライベートDevnetのV1とV2をリリースしており、現在はパブリックDevnetが稼働中です。
公式サイト:https://www.fluent.xyz/
Discord:https://discord.com/invite/fluentxyz
Telegram:https://t.me/+W3hgkioteMljODc8
プライベートラウンドで、75万ドルを調達。(投資家は不明)
Polytradeは70以上のトークン化パートナーから7000以上のアセットをリストアップし、公開されているRWAの95%以上をカバーする世界最大のRWAマーケットプレイスです。
同社はステーブルコインや米国債に続き、不動産が次のブレイクスルーとなるトークン化資産クラスになると考え、その移行を支えるインフラのバックボーンとなることを目指しています。
400兆ドルを超える世界の不動産市場は分断され、手作業が多く、流動性が低いという課題を抱えています。Polytradeは独自トークン規格(ERC-6960)を基盤としたインフラを提供することで、これらの課題を解決します。
PolytradeはすでにMastercard、Polygon、Alpha Waveなどと提携しており、OndoやCentrifugeなどの主要プロトコルの資産も統合しています。MastercardのMTN(Multi-Token Network)にも参加しており、同社の技術スタックは銀行やフィンテック企業からも関心を集めています。
現在、米国、欧州、UAEの大手不動産資産運用会社と高品質な資産のオンボードについて協議を進めています。
今回調達した資金は、トークン化不動産向けのインフラ構築と銀行や資産運用会社向けの技術ソリューション開発という戦略的転換を加速させるために使用されます
公式サイト:https://www.polytrade.finance/
Medium:https://medium.com/@Polytrade
Telegram:https://t.me/Polytrade_Finance
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